世紀の光
原題:Sang sattawat / Syndromes And A Century
2006年/タイ・フランス・オーストリア合作/カラー/105分 字幕:寺尾次郎/字幕協力:吉岡憲彦 配給:ムヴィオラ
2016年1月9日(土)シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー!
© 2006 Kick the Machine Films
公開初日 2016/01/09
配給会社名 0690
解説
映画作家で美術作家、アピチャッポン・ウィーラセタクン。
“微笑み”と“驚き”。前半・後半でエピソードが反復される
ユニークな構成の<幻の傑作>が日本劇場初公開!!
『世紀の光』はファンの間で特に人気が高いにも関わらず、これまで日本での上映が難しかった2006年の未公開作。映画は2つのパートに分かれ、前半は地方の緑豊かな病院、後半は近代的な白い病院が舞台。登場人物の多くも重なり、医師の恋の芽生えなどのエピソードは2つのパートで反復され、「えっ、これは夢?」と奇妙な感覚に誘われる。自然の光と人工の光。過去の記憶と未来への慄き。変わりゆく人間と変わらない人間。そして、ラストを飾るのは日本のバンド「NEIL&IRAIZA」のポップソング!タイの天才が贈る“微笑み”と“驚き”の傑作である。また、タイ語のまるい耳触り、闇に聞こえる虫や動物の声、空調ダクトの響き、懐かしいメロディ、開放的なポップ・ミュージックなど、音が感覚に働きかける悦びも大きな魅力になっている。
初長編『真昼の不思議な物体』が2001年山形国際ドキュメンタリー映画祭優秀賞を獲得したのを皮切りに、『ブリスフリー・ユアーズ』(02)がカンヌ国際映画祭ある視点賞、『トロピカル・マラディ』(04)は同審査員賞、そして『ブンミおじさんの森』(10)で、ついにカンヌのパルムドールに輝き、トップクラスの映画作家として注目を集めると同時に、美術作家としても「ヨコハマトリエンナーレ」(11)への参加やヒューゴ・ボス賞ノミネートなど世界的に活躍しているアピチャッポン・ウィーラセタクン。
2016年は、1月9日からの『世紀の光』公開に加え、あわせて、旧作長編とアートプログラムを集めた特集上映も同時開催、そして、3月には最新作『光りの墓』が公開となる。さらにアートの分野でも、福岡、青森、横浜での展覧会やワークショップ、「さいたまトリエンナーレ2016」への参加、さらには、東京都写真美術館での個展も予定され、まさに<アピチャッポン・イヤー>!『世紀の光』初公開によって、いよいよ幕開けとなる。
ストーリー
スタッフ
監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン
製作:アピチャッポン・ウィーラセタクン
製作総指揮:サイモン・フィールド、キース・グリフィス
脚本:アピチャッポン・ウィーラセタクン
撮影:サヨムプー・ムックディープロム
編集:リー・チャータメーティクン
音響デザイン:清水宏一、アクリットチャルーム・カンヤーナミット
キャスト
ナンタラット・サワッディクン
ジャールチャイ・イアムアラーム
ソーポン・プーカノック
ジェンチラー・ポンパス
サックダー・ケァウブアディー
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