原題:Stone

カワサキが、ノートンが、BMWが怒る!いま始まる復讐の大暴走! 暴走族"墓掘り人"グループを襲う理由なき殺人!仲間が一人また一人消えていく!

1981年2月1日日本初公開

1974年/オーストラリア/カラー/103分/ 配給:ヘラルド→日本出版販売

2015年9月26日(土)〜10月2日(金)シネマート新宿にてまさかのエクスプロージョン・レイトショー !!

©1974 Sandy Harbutt. All Rights Reserved.

公開初日 2015/09/26

公開終了日 2015/10/02

配給会社名 0434

解説


イモータン・ジョーはトーカッターであり、最初は”ガマ蛙”だった!ヒュー・キース=バーン映画デビュー作!

『マッドマックス』の原型ともいえる作品。本作の存在がなかったら、『マッドマックス』は生まれていない。

豪州版『イージー★ライダー』とも評され、『荒野の千鳥足』(71)『美しき冒険旅行』(71)『キラーカーズ/パリを食べた車』(74)『ピクニックatハンギング・ロック』(75)などとともにオーストラリア映画界の発展に寄与した重要作として歴史的な価値を高く評価されている。

初公開当時、約19万ドルで製作されながら、オーストラリアで150万ドル以上の興行収入を上げ大ヒットを記録。評論家かたちからは酷評され、観客からは拍手喝采を浴びた。

日本では残念ながら『マッドマックス』のヒットを受けて、1981年に”マッド”を冠して便乗公開。『マッドマックス』の世界を期待した観客たちはまったく異なる内容に激怒した。
『マッドマックス』で暴走族のリーダー“トーカッター”を演じたヒュー・キース=バーンが”ガマ蛙”、メル・ギブソン扮する主人公マックスとカーチェイスを繰り広げた末に激突死する暴走族のメンバー“ナイトライダー”役のヴィンセント・ギルが”死神”、マックスが所属するM.F.P.の隊長“マカフィー”役のロジャー・ウォードが”スケこまし”など計5人が本作出演をきっかけに『マッドマックス』への出演を果たした。

タランティーノが「バイカー映画史上最も典型的かつオーセンティックなエンディング」と評し、自身のキャリアにおいても非常に重要な影響を与えている作品と発言。また本作の上映用プリントも購入してアメリカで自ら上映を行うなどマッドストーンマニアな動きをみせている。

ストーリーはキャスリン・ビグローのヒット作『ハートブルー』(91)が本作に酷似している。・劇中にバイク、カワサキZ1が大挙登場、この点においてもバイクファンからは熱い支持を集める。

TBS「月曜ロードショー」にてテレビ放送、以後何度も繰り返し放送された。
日本では一度もDVD化されておらず、『マッドマックス』最新作公開で本作を思い出したファンも多い。本作を久々に観たいという声が高まってきている。

『マッドマックス』との関連が語られることの多い作品だが、暴走族のリアルな生態を描くその内容は本質的に「バイカー映画」の系譜に入る。それらはロジャー・コーマン×ピーター・フォンダのヒット作『ワイルド・エンジェル』や、ジャック・ニコルソン『爆走!へルズ・エンジェルス』、『大暴走・地獄のライダー』などである。

ちなみに劇中に登場する暴走族のグループ名も秀逸。GRAVE DIGGERS=墓掘り軍団、VULCHERS=ハゲ鷲軍団、SLAVES=奴隷軍団、BLACK HAWKS=黒鷹軍団。日本名は単に直訳しただけである。

ストーリー





公園で演説をしていた政治家が何者かに狙撃された。現場近くで麻薬でフラフラだった”ガマ蛙”は暴走族“墓掘り軍団”のひとりだ。暗殺犯は彼に犯行を見られたと思い“墓掘り軍団”のメンバーを次々と殺し始める。殺された”倉庫屋”の葬式にはバイク軍団が大挙して隊列を組み大暴走、葬儀では”死神”による感動的なスピーチが披露され、”倉庫屋”の亡骸はタテに埋葬された。これらの連続殺人に、警察は若手刑事ストーンを“墓掘り軍団”に送り込む。ストーンはグループのリーダーである”葬式屋”の命を救った見返りにグループ入りを許された。ストーンは、一見堕落にみえながら社会の虚像を憎み、本音で生きる”墓掘り軍団”たちに親しみを覚えていく。一方、プロの殺し屋である暗殺犯は対立する暴走族”黒鷹軍団”の名をかたり、彼らをおびき寄せた。ストーンがその現場に駆けつけた時には既に2人が殺されてしまっていた。殺し屋を操る黒幕は一体誰なのか。そして“墓掘り軍団”とストーンの運命は?

スタッフ

監督:サンディ・ハーバット
製作:サンディ・ハーバット
製作総指揮:デヴィッド・ハネイ
脚本:サンディ・ハーバット
撮影:グレアム・リンド
音楽:ビリー・グリーン

キャスト

ケン・ショーター
サンディ・ハーバット
ヒュー・キース=バーン
ヘレン・モース
ヴィンセント・ギル

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