原題:Im Labyrinth des Schweigens / Labyrinth of Lies

ドイツ人が犯した罪をドイツ人自らが裁き、 ドイツの歴史認識を変えたアウシュヴィッツ裁判までの苦闘を描く実話

トロント国際映画祭 正式出品

2014/ドイツ/123分/シネマスコープ/ドルビーSRD/DCP 提供・配給:アットエンタテインメント PG-12

2016年05月11日よりDVDリリース 2015年10月3日、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開

© 2014 Claussen+Wöbke+Putz Filmproduktion GmbH / naked eye filmproduction GmbH & Co.KG

公開初日 2015/10/03

配給会社名 0104

解説


ドイツの歴史認識を変えた
アウシュヴィッツ裁判までの若き検事の苦闘を描く。

1958年、フランクフルト。アウシュヴィッツは知られていなかった。
戦後、西ドイツは経済復興の波に乗り、多くの人が戦争の記憶、自分たちが犯した罪を過去のものとして忘れ去ろうとしていた。そんな時、一人のジャーナリストがアウシュヴィッツ強制収容所の元親衛隊員(SS)が、教師をしていることを突き止める。駆け出しの若き検事ヨハンは、上司の引き止めにも耳をかさず、ジャーナリストのグニルカ、強制収容所を生き延びたユダヤ人のシモンとともに、様々な圧力、苦悩を抱えながら、検事総長バウアーの指揮の下、ナチスがアウシュヴィッツでどのような罪を犯したのか、その詳細を生存者の証言や実証を基に明らかにしていく。
そして、1963年12月20日、フランクフルト・アウシュヴィッツ裁判の初公判が開かれた—。

『ハンナ・アーレント』に続く、勇気ある検事たちの実話
『ゲーテの恋』『イングロリアス・バスターズ』のアレクサンダー・フェーリングが、主人公の検事ヨハン・ラドマンを演じ、『ハンナ・アーレント』で若きハンナ・アーレントを演じたフリーデリーケ・ベヒトが元先遣大隊の父を持つマレーネを演じる。監督は、ドイツ在住のイタリア人で、俳優として活躍するジュリオ・リッチャレッリが、本作で初めてメガホンをとり、自ら脚本も手がけた。
戦後70年を迎える2015年、ドイツ人がドイツ自身を裁き、ドイツの歴史認識を変え、大きなターニングポイントとなったアウシュヴィッツ裁判までの苦闘を初めて正面から描いた本作がいよいよ公開される。

戦後70年。世界は今も嘘と沈黙に満ちている—。
第二次大戦の終了から70年。戦争の記憶は薄れ、若者の間ではアウシュヴィッツ収容所の存在、そこで行なわれた残虐きわまりない行為を知らない者もいる—。
2015年1月、ナチス虐殺の被害者の追悼式典で、独・メルケル首相が発言した。「ナチスは、ユダヤ人への虐殺によって人間の文明を否定し、その象徴がアウシュヴィッツである。私たちドイツ人は、恥の気持ちでいっぱいです。何百万人もの人々を殺害した犯罪を見て見ぬふりをしたのはドイツ人自身だったからです。私たちドイツ人は過去を忘れてはならない。数百万人の犠牲者のために、過去を記憶していく責任があります。」

ストーリー







消された罪、消せない記憶
1958年、フランクフルト。戦後十数年を経て、西ドイツは経済復興の波に乗り、殆どの人が戦争の記憶、自分たちが犯した罪を過去のものとして忘れ去ろうとしていた。そんな時、一人のジャーナリストがアウシュヴィッツ強制収容所で親衛隊員だった男が、規則に反し、ある学校の教師をしていることを突き止める。駆け出しの検察官ヨハンは、上司の引き止めにも耳をかさず、ジャーナリストのグニルカ、強制収容所を生き延びたユダヤ人のシモンとともに、この一件の調査を始める。様々な圧力、苦悩を抱えながら、検事総長バウアーの指揮の下、ナチスがアウシュヴィッツでどのような罪を犯したのか、その詳細を生存者の証言や実証を基に明らかにしていく。そして、1963年12月20日、フランクフルト・アウシュヴィッツ裁判の初公判が開かれた—。

スタッフ

監督:ジュリオ・リッチャレッリ
製作:ヤコブ・クラウセン、ウルリケ・プッツ
脚本:エリザベト・バルテル、ジュリオ・リッチャレッリ
撮影:マルティン・ランガー、ロマン・オーシン
音楽:ニキ・ライザー、セバスチャン・ピレ

キャスト

アレクサンダー・フェーリングヨハン
フリーデリーケ・ベヒト
アンドレ・ジマンスキー
ゲルト・フォス

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