原題:The 50 Year Argument

第27回東京国際映画祭の特別招待作品

2014年/アメリカ・イギリス・日本合作/カラー/90分

2014年12月13日(土)午後1:00 WOWOWプライムにて放送!

©Briggite Lacombe

公開初日 2014/10/25

配給会社名 0486

解説


本作は、WOWOWオリジナルドキュメンタリー国際共同制作プロジェクトの記念すべき初放送作品で、アメリカの有料放送局・HBO、イギリスの公共放送局・BBCが制作プロジェクトに参加している。

名だたる文豪が寄稿してきた「ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス」は1963年に創刊。書評の枠を超え、編集者のロバート・シルヴァースが興味を持つ題材を取り上げてきており、他の雑誌や新聞の論調に流されず、“真実”を発信する雑誌として定評がある。作品を試写したアメリカの「The New York Times」紙は、「あまりビジュアル的ではない文芸雑誌のドキュメンタリーを作るのは大変だっただろうが、戦争やデモなど歴史的な映像をテンポよく挟み込む演出のおかげでまとまっている」と、スコセッシの演出意図の成功を批評している。

 そのスコセッシだが、日本語版のナレーションを渡辺謙が務めることに対しコメントを発表。渡辺について「彼は存在感があり、動作が美しく的確で繊細。声もいいですよね」と絶賛し、「彼の声はこの作品の日本語版ナレーションにぴったりで、引き受けてくれたことを嬉しく思っています」と期待を表明している。

 一方、渡辺もナレーション収録後に「スコセッシ監督とは、映画『ラストサムライ』以来十数年、一緒に作品を作りたいと話しており、今回ナレーションでの参加が実現できたことを嬉しく思います。克明に淡々と主張を抑えて作っている作風に敬意を表すと共に、日本もこのようなインテリジェンスを失ってはいけないと感じました。痛みも含めて真実を伝えることは大切なことであり、今の時代の日本にも必要なことではないでしょうか。」とコメントを寄せた。

本作は、今月行われる第27回東京国際映画祭の特別招待作品となっており、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて、10月25日(土)17:45から上映が決定している。

ストーリー

マーティン・スコセッシ自身も創刊当初からの定期購読者であり、アメリカの知識層が愛読していると言われる老舗雑誌「ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス」。創刊50周年を迎えたこの雑誌の魅力を、ゴア・ヴィダル、スーザン・ソンタグ、ノーマン・メイラーなどの文化的アイコンの過去インタビュー映像とともに描く。そして、歴代の編集者や今なおエネルギッシュな名物編集長の50年の挑戦に迫る。
本作品は、アメリカの大手ケーブルテレビ局HBOとイギリスの公共放送局BBC、WOWOWとの共同で制作された。
日本上映版として、渡辺謙がナレーターを務める。

スタッフ

監督:マーティン・スコセッシ、デビッド・テデスキ
製作:マーティン・スコセッシ、デビッド・テデスキ、マーガレット・ボッド
製作総指揮:橋本元、鷲尾賀代、アンソニー・ウォール、チャド・A・ベルディ

キャスト

ナレーター:渡辺謙

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