原題:Mindscape

2013年/アメリカ/スコープサイズ/99分/カラー 配給:アスミック・エース

2014年9月27日(土)より新宿ピカデリーほか全国公開

Stills photographs by Quim Vives - Copyright (C) 2013 OMBRA FILMS, S.L. - ANTENA 3 FILMS, S.L.U. - MINDSCAPE PRODUCTIONS, S.L. - THE SAFRAN COMPANY - OMBRA FILMS, LLC.

公開初日 2014/09/27

配給会社名 0007

解説


記憶探偵とは・・・
1970年代初頭、国防情報局は超能力者による諜報員の可能性を探って極秘実験に着手。そこで人の記憶に入り、その体験を観察できるESP能力者たちを発見。記憶探偵の証言は証拠能力でDNAに劣るも、ポリグラフ(嘘発見器)より信頼性は上。詐欺だとの非難もあるが、彼らは多くの未解決事件を解明してきた。

真実を知りたければ、思い込みを捨てろ。

どこからが≪嘘≫で、どこまでが≪真実≫なのか——?
記憶のトリックが襲いくる、新時代の本格ミステリー!

「記憶」——それは過去の体験を自らの脳に記録すること。誰もが自分の記憶は正しいと信じる。その記憶を第三者が客観的に“見る”ことができるのであれば、なおさらだ。しかし、その記憶自体が歪められているとしたら・・・?
他人の記憶に潜入する特殊能力を持ち、事件を調査する≪記憶探偵≫という斬新なキャラクターを主人公に、依頼人の美しき少女の記憶に秘められた数々の事件と謎に迫っていく本作を手掛けたのは、ペドロ・アルモドバルやギレルモ・デル・トロといった名だたる巨匠に師事するスペインの新鋭監督、ホルヘ・ドラド。本作でスペイン版アカデミー賞と呼ばれるゴヤ賞の新人監督賞にノミネートされたその若い才能は、『アンノウン』(11)、『フライト・ゲーム』(14)のジャウマ・コレット=セラ監督に見出され、彼のプロデュースのもと、鮮烈な監督デビューを飾る。
フィルムノワールを彷彿とさせる不穏な雰囲気が漂う重厚な映像と、幾つもの伏線が張り巡らされた巧妙な展開。目撃する≪記憶≫のすべてを疑わざるをえない、記憶のトリックが仕掛けられた新時代の本格ミステリーが誕生した!

他人の記憶に潜入する能力を持つ探偵に、ある日舞い込んだ美少女の依頼。彼女の記憶に仕掛けられた、数々の≪謎≫の真相とは——?
他人の記憶に潜入する能力を持つ≪記憶探偵≫のジョン。数多くの難事件を解決してきた彼のもとに、ある日、資産家夫妻からの依頼が入る。彼らの娘で、森の中に佇む屋敷の自室に閉じこもる16歳の少女アナ。彼女の記憶に潜入し、トラウマを解消してほしいという両親の頼みは、これまで数々の凶悪事件を解決してきたジョンにとって簡単な仕事のはずだった。
しかし、ジョンがアナの記憶の中で見たものは———【実父の事故死】、【母親によってつけられた掌の傷】、【教師による性的虐待】、【ルームメイトの殺人未遂事件】。
その記憶は、彼女の周囲で起き続ける事件の数々と、不穏な謎に満ちていた。
捜査を進めるうちにジョンは、アナの記憶と食い違う事件関係者の証言を耳にする。さらに黒ずくめの男から尾行されるようになり、ジョンの≪記憶≫と≪現実≫も混乱を来してゆく。
はたしてジョンは、アナの記憶に隠された過去の秘密を見つけ出し、すべての真相に辿りつけるのか・・・。

記憶は嘘をつく——。一瞬も目が離せない物語は、驚きの結末へ
本作の主人公は、他人の記憶に潜入する特殊能力を持つ記憶探偵のジョン。一見、他人の記憶に潜入するという能力は、調査を生業とする人にとっては完全無欠の能力のように見える。しかし、そもそも記憶とは主観による出来事の記録であり、客観的事実とは度々食い違いが起こるのが普通でもある。本作でも、ジョンが記憶に潜入して得た情報は、証拠能力としてDNA鑑定には劣るが、嘘発見器よりも高いという設定になっている。つまり、完全なる≪記憶≫は存在しえないのだ。
ジョンが見たアナの記憶と、彼女の周囲の人々が証言する記憶。この二つの記憶の食い違いが数多くの≪謎≫を生み、ジョンと、そして観客を、記憶の迷路へと誘い込んでゆく。そして、一瞬も目を離すことができない物語には、驚きの結末が待ち受けている。

2人のスペイン人監督の出会いと、若き才能の融合
本作で監督デビューを飾ったのは、スペイン出身の新鋭ホルヘ・ドラド。ペドロ・アルモドバル監督やギレルモ・デル・トロ監督に師事し、彼らの製作現場で映画を学んだこの若き才能は、初監督ながら本作をフィルムで撮影することにこだわり、フィルムノワールの不穏な雰囲気を持つ重厚感ある映像と、複雑に構築されながらテンポの良いストーリー展開、記憶に仕掛けられたトリックなど、堂々たる演出手腕を示し、見事ゴヤ賞の新人監督賞にノミネートされた。
そんな彼の才能にいち早く目をつけたのは、同じスペイン出身の若手監督で、これまでハリウッドで『アンノウン』や『フライト・ゲーム』などを手掛けてきたジャウマ・コレット=セラ。彼がプロデューサーとなって本作の映画化を後押しし、撮影監督にオスカル・ファウラ(『インポッシブル』(12))、美術デザイナーにアラン・ベネ(『ブランカニエベス』(13)でゴヤ賞受賞)、衣装にクララ・ビルバオ(『ブッチ・キャシディ -最後のガンマン-』(11)でゴヤ賞受賞)などの豪華スタッフが集結。スペインの若い才能たちの出会いにより、新しいミステリー映画の傑作が誕生した。

ミステリーを支える、本格派キャストの競演
主人公・ジョンを演じるのは、『シリアナ』(05)、『裏切りのサーカス』(11)など多数の作品で圧倒的な存在感を放つ名優マーク・ストロング。妻と息子を亡くした過去を持ち、心に闇を抱えながらも少女の記憶に仕掛けられた謎に挑む記憶探偵を、苦悩と意志を感じさせる力強い演技で魅せる。
ヒロインの美少女・アナを演じるのは、アメリカの人気TVドラマ「アメリカン・ホラー・ストーリー」(11〜14)や、ソフィア・コッポラ監督の『ブリングリング』(13)などに出演し、世界的に注目が高まる新進気鋭の女優タイッサ・ファーミガ。知的で妖艶、バラの棘のような危うさを感情豊かに演じ、作品に華を添える。
ジョンの上司・セバスチャンを演じるのは、『刑事グラハム/凍りついた欲望』(86)、ボーンシリーズなどで悪役に定評のある怪優ブライアン・コックス。本作でも眼光鋭く、一筋縄ではいかない男を演じている。

ストーリー









腕利きの記憶探偵に舞い込んだ美しい少女の依頼。 彼女の記憶に仕掛けられた、数々の≪謎≫の真相とは——?
 
他人の記憶に潜入するという特殊能力を駆使して、数々の難事件を解決に導いてきた腕利きの記憶探偵、ジョン・ワシントン(マーク・ストロング)。そんな彼のもとにある日、16歳の少女アナ(タイッサ・ファーミガ)の記憶を探る依頼がきた。幾多の凶悪事件を解決してきたジョンにとっては、拍子抜けするほど簡単な仕事のはずだった。しかし、アナの記憶に潜入したジョンはそこで、16歳の少女が経験するにはあまりにも衝撃的な出来事の数々を目の当たりにした。真相を探るため、事件の関係者たちに話を聞いて回るが、その証言はどれもアナの記憶と食い違うものばかりだった。やがて黒ずくめの男から尾行されるようになり———。
果たしてジョンはアナの記憶に隠された過去の秘密を見つけ出し、すべての真相に辿り着けるのか…。

スタッフ

監督:ホルヘ・ドラド
製作:ピーター・サフラン
脚本:ガイ・ホームズ
撮影:オスカル・ファウラ
美術:アラン・バイネ

キャスト

マーク・ストロング
タイッサ・ファーミガ
サスキア・リーブス
リチャード・ディレイン
インディラ・バルマ
ノア・テイラー
アルベルト・アンマン
ブライアン・コックス

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