2014年/日本/カラー/89分 配給:シマフィルム、映画24区

2014年6月21日公開

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公開初日 2014/06/21

配給会社名 0620/1323

解説


壊れてしまった家族はやり直せるのか? 人として筋を通すとは?
すべてをのみこんで一歩を踏み出す、新しい“家族の肖像”がここに誕生します。

壊れてしまった家族が本音をぶつけあい、情と情をからませながら新たな出発を見出すまでを、旧きものと新しきものの交錯する街、京都を舞台に描きます。
名曲「プカプカ」で1970年の日本の若者たちを魅了したシンガー・大塚まさじが、63歳にして映画初主演。言葉にならない“父のこころ”を、味わい深い存在感で演じます。
『時をかける少女』で仲里依紗、『乱反射』で桐谷美玲、『シグナル 〜月曜日のルカ〜』で三根梓と、新人俳優の演出に定評のある谷口正晃監督が、今度は自身の地元である京都を舞台に、オリジナル企画を映画化。決して派手さはないものの、骨太で実直なドラマに仕上げました。
誰の日常にも転がっている、大切なのにめんどうくさい、家族の関係。忘れてしまうことも断ち切ることもできない、家族というしがらみを受け入れて生きてゆくこと。

本作には、“家族”だからこそ味わう愛おしさや哀しみが描かれています。身近なだけに一筋縄ではいかないテーマと向き合いながら、観る者を滲み出る感動へと導きます。
京都を基盤に独自の映画製作・配給を続けるシマフィルムと、新人俳優の育成・起用を得意とする映画24区がタッグを組み、地域に根ざした映画人発掘育成プロジェクトを元に本作を生み出しました。谷口監督の地元・京都を舞台に、若き作り手や俳優とオリジナル脚本を練り、俳優ワークショップを重ねて作り上げた新しい“家族の肖像”がここに誕生します。
父、母、息子、娘…それぞれの立場からの思いが胸に迫り、観た後に語りたくなる。本作は、そんな映画なのです。

ストーリー


初老の男が、旧い校舎の廊下を歩く ひとつの包みを大切そうに抱えて──
奥村家の主・賢一は9年前、家からいなくなった。仕事の失敗が原因で、故郷である京都と家族を捨てたのだ。賢一を失った妻の葉子は、残された子供の宏志と恵美を女手ひとつで育ててきた。
ある日、賢一を京都で見かけたという連絡が宏志に入る。手がかりをたどるうち、父との再会を果たす宏志。しかし賢一は、家族に会うためではなく、失踪先でお世話になった女性のお骨をその実家に届けるために帰ってきたのだった。 父が帰ってきた理由が自分たち家族と会うためでないことを知り、宏志は複雑な思いを抱きつつも、賢一が京都にいることを恵美に告げる。まもなく結婚を控える恵美は、やるせない思いをぶつけつつも賢一に結納に出席してほしいと打ち明け、家に招き入れる。母の葉子には何も告げずに……。いよいよ奥村家の四人は9年ぶりに揃うのだが──

スタッフ

監督:谷口正晃
プロデューサー:志摩敏樹
三谷一夫
脚本:濱本敏治
谷口正晃
撮影:上野彰吾
撮影助手:浅川周
武藤成美
録音:松野泉
編集:唐津正樹
美術:塩川節子
音楽:石塚徹
助監督:丸谷ちひろ
衣装:増川智子
ヘアメイク:南原香奈子
製作担当:木村尚司
アソシエイトプロデューサー:田中誠一
題字:中川学

キャスト

大塚まさじ
日永貴子
古賀勇希
上西愛理
美輝明希
谷進一
小切裕太
米田智貴
岡野真大
真弓
楠部知子
福本清三

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