いのちつきるまで踊りつづけて

第25回東京国際女性映画祭 クロージング作品

2012年/120分/カラー/ 製作・配給:株式会社自由工房

2013年6月1日(土)より、岩波ホールにてロードショー!

公開初日 2013/06/01

配給会社名 0609

解説


日本のモダン・ダンス界の第一人者、アキコ・カンダ。かつて羽田澄子監督は、まさに円熟期を迎えた40代のアキコがダンスに生きる姿を、ドキュメンタリー映画「AKIKO−あるダンサーの肖像−」(1985)に収めて、文化庁芸術作品賞受賞等、高い評価を得た。
それからもアキコはたゆまず踊り続け、毎年のように新作を発表してきたが、その彼女が70代半ばを迎えた2010年、羽田監督はふたたびアキコの撮影を始める。
アキコは若くして渡米、巨匠マーサ・グラハムのもとで身に付けた踊りを基礎に、独自の表現を見出してきた。そんな彼女が年齢を重ね、肉体の衰えに直面するなかで、どのようなダンスを生み出してゆくのか。身体芸術の極みであるダンスにおいて、どのような可能性を見せてくれるのか。その行き着く先を記録したい。羽田監督はそう考えていた。
しかし撮影を始めて間もなく、アキコが癌を発症していたことを知る。アキコは2010年秋のリサイタル終了の翌日に入院、退院後も治療を受けながら、ダンスと真摯に向き合い続けた—。そして2011年9月、リサイタル「花を咲かせるために 〜バルバラを踊る〜」で、彼女は持てる生命を全て尽くして、同月23日に亡くなる。図らずも本作は、ダンスに全てを賭けたアキコの最後の公演記録となった。
厳しく真摯だったアキコ。童女のように無邪気で優しかったアキコ。生涯、ダンスへの情熱を絶やさず、病気と闘いながら、死の直前まで創作し、踊り続けたアキコ。本作は、羽田監督が、長く親交のあったアキコ・カンダの生涯を辿り、彼女が芸術家として人生を見事に全うする姿を描いた、感動のドキュメンタリーである。

ストーリー



スタッフ

製作:工藤充
演出:羽田澄子
製作協力:佐藤斗久枝
撮影:宗田喜久松、河戸浩一郎
録音:滝澤修
演出助手:山田徹
ナレーション:羽田澄子、アキコ・カンダ(映画『AKIKO−あるダンサーの肖像−』より)
ピアノ:高橋アキ(サティ・ピアノ音楽全集)
選曲:青森さやか
制作協力:木戸亜由美

映像提供:株式会社コスモ・スペース
写真提供:神田邦彦

協力 
アキコ・カンダ ダンスカンパニー
株式会社アキコ・カンダ モダンダンス スタジオ

キャスト

LINK

□公式サイト
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す