海を感じる時
2014年/日本/カラー/118分 配給:ファントム・フィルム
2014年9月13日(土)テアトル新宿他全国ロードショー
(C)「海を感じる時」製作委員会
公開初日 2014/09/13
配給会社名 0442
解説
不安定で多感な少女期の性体験と母と娘の対立を、
瑞々しく繊細な感性で描いた青春文学の映画化。
原作は70年代を舞台に描かれる中沢けいの小説「海を感じる時」。1978年に著者が18歳の時に応募し第21回群像新人賞を受賞、鮮烈な文壇デビューを飾った青春文学。当時は現役女子高生が書いたスキャンダラスな文学として話題を呼び、一大センセーショナルを巻き起こした作品。一人の少女から大人の女性へと成長していく繊細な内面を精緻な描写で抉り、女と男、娘と母といった人間関係を描き、そして今もなお普遍的な作品として高く評価されている。
主演には8年ぶりの単独主演作となる市川由衣。少女から女へと変貌を遂げようとする恵美子役を大胆な演技で体現、一途な想いながら葛藤する心の揺れを繊細かつ力強く演じ今までのイメージを一新、渾身の力を込めた演技で挑んでいる。相手の洋役には、映画主演・出演作やテレビドラマ、舞台、CMと多岐にわたり活躍する若手実力派俳優の池松壮亮。監督は『blue』(03)、『僕は妹に恋をする』(07)の安藤尋。その繊細な表現力と確かな演出力で、揺れ動く登場人物たちの心の機微に迫った。
愛を知らない少女が、一人の男と出会い、「女」へと目覚めていく—。
ストーリー
恵美子(市川由衣)と洋(池松壮亮)。二人の出会いは高校の新聞部だった。授業をさぼって部室で暇つぶしをしていた恵美子は、ある日、先輩の3年生の洋と顔を合わせる。突然、洋はここで恵美子にキスを迫る。でも「決して君が好きな訳じゃない。ただ、キスがしてみたい」からだと。衝動的に体をあずける恵美子だったが、あくまで洋は「女の人の体に興味があっただけ」で「君じゃなくてもよかった」と言い放ち、拒絶する。それでも愛を知らない恵美子は洋を求め、大切にされないとわかっていても会うたびに自ら体を差し出す。こんな関係に寂しさを募らせながらも次第に「女」として目覚めていく自分に気付いていく。月日はたち、洋は東京へ下宿し、恵美子も洋の近くにいたい一心で東京の花屋で働いていた。会うたびに身体を重ねる二人。恵美子はどんな形でも洋のそばにいたい、洋に必要とされたいと願いながらも寄り添っては傷つき反発していくが…
スタッフ
監督:安藤尋
原作:中沢けい
脚本:荒井晴彦
制作プロダクション:アルチンボルド、ブロッコリ
製作:クロックワークス、キングレコード、ファントム・フィルム
配給:ファントム・フィルム
キャスト
市川由衣
池松壮亮
阪井まどか
高尾祥子
三浦誠己
中村久美
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