「劔岳 点の記」の木村大作監督・最新作発表! 大自然に生きる人々を描いた、力強くも温かいヒューマンドラマ

2014年/日本/カラー/??分/ 配給:東宝

2014年6月14日公開 全国東宝系

(C)2014「春を背負って」製作委員会

公開初日 2014/06/14

配給会社名 0001

解説


日本映画史に残る数々の名作を手掛けてきた名キャメラマン・木村大作。
その彼が初めて監督した09年公開の『劔岳 点の記』は、木村監督にしか撮れない雄大な自然と、それに翻弄されながらも自分たちの仕事をやり遂げる人間たちの姿を余すところなく描き、大ヒットを記録した。

あれから5年——木村監督の最新作『春を背負って』は、笹本稜平の同名小説を原作に、父から子へと受け継がれる想い、仲間を想う人間たちにスポットを当て、山に生きる人々の“家族”の物語が描かれる。

木村監督にとって撮影する場所の選定は作品を左右する重要なポイント。
今回は原作の舞台・奥秩父を、立山連峰の3000mを超える大汝山に建つ山小屋へと変更。その山頂から見える360度の大自然を背景に、美しい四季の移ろいを映し出している。また「人は皆、何かを背負って生きていくしかない」という木村監督の人生哲学に、高地の山小屋は様々な想いを背負った人がたどりつく場所としても相応しい舞台と言えるだろう。

出演者は、多額の金を動かすトレーダーの仕事に虚しさを覚え、父親・勇夫の死をきっかけに山小屋“菫小屋”を継ぐ決心をする主人公・長嶺亨に松山ケンイチ。その彼と菫小屋で働く従業員・高澤愛に蒼井優。勇夫の大学の後輩で、菫小屋で働きながら亨の成長を見守る多田悟郎に豊川悦司。さらには亨の母親・菫に檀ふみ、多くの人間に慕われた亨の亡き父・勇夫に小林薫が扮するほか、新井浩文、吉田栄作、安藤サクラ、池松壮亮、仲村トオル、市毛良枝、井川比佐志、石橋蓮司など個性的な実力派の俳優たちが揃っている。
撮影は東京・新宿の高層ビルや、富山県の内山邸のほか、立山連峰でも延べ60日間の山岳ロケを敢行。『劔岳 点の記』と同様、スタッフとキャストが自分たちで山へ登って見た自然の映像と、その場でキャストに湧き上がった感情を捉えるという、本当の場所と芝居にこだわった木村監督独特の演出法が、見事な効果を上げている。
音楽は、黒澤明作品をはじめ数多くの映画音楽を手掛ける池辺晋一郎を『劔岳 点の記』に引き続き音楽監督に迎え、大自然の中で育まれる人間賛歌をより一層盛り上げている。
主題歌は、亡き父への息子の想いを綴った「心の手紙」を、山崎まさよしが歌い上げる。
美しくも厳しい自然の中で育まれる、人間の優しさと心の成長を描く、”本物の日本映画“の魅力が詰まった作品が、ここに誕生した。

ストーリー




立山連峰で山小屋〝菫小屋〟を営む厳格な父(小林薫)に育てられた長嶺亨(松山ケンイチ)。
社会人になった亨はそんな父から遠ざかるように金融の世界で、会社の歯車として毎日を過ごしていた。
そんなある日、父の訃報が突然届く。帰郷した亨の前には気丈 に振る舞う母(檀ふみ)、その姿を沈痛な想いで見守る山の仲間たち、そして見慣れぬ一人の女性・高澤愛(蒼井優)の姿が。彼女は心に深い傷を負い、山中で遭難しかけたところを亨の父に助けられた過去があった。
父が遺した菫小屋と、父の想いに触れた亨は、都会での生活を捨 て小屋を継ぐことを決意する。 山での生活に悪戦苦闘する亨の前に、父の友人と名乗るゴロさん(豊川悦司)が現れる。世界を放浪してきたゴロさんの自然に対する姿勢や愛の天真爛漫な笑顔に接しながら、亨は新しい自分の人生に向き合い始める。

スタッフ

監督/撮影:木村大作 「劒岳 点の記」
脚本:瀧本智行 「イキガミ」「星守る犬」
原作:笹本稜平(文藝春秋刊) 「時の渚」「太平洋の薔薇」「越境捜査」

キャスト

松山ケンイチ  
蒼井優 
小林 薫 
檀 ふみ
豊川悦司
新井浩文 
吉田栄作 
池松壮亮 
安藤サクラ 
仲村トオル 
市毛良枝 
井川比佐志
石橋蓮司
夏八木勲

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