弘前りんご映画祭2012にて上映

2012年/日本/カラー/42分/ 配給:リトルモア

2013年12月7日渋谷ユーロスペース他公開

解説

りん子14歳。遠くへ行きたい。親も、学校も、りんごもないどこかへー。
青森出身の監督が、青森を舞台に、全編津軽弁で描く、
思春期の少女とその家族の物語。
横浜聡子監督の鮮烈な眼差しが、少女を揺さぶる!

比類なき才能と映画の奇跡、再び。
『ジャーマン+雨』『ウルトラミラクルラブストーリー』の横浜聡子監督・最新作。
永瀬正敏と工藤夕貴が『ミステリー・トレイン』以来の共演を果たした話題作が、
ついに劇場公開決定!

青森県弘前市、岩木山の麓でりんご農園を営む三上一家。14歳のりん子(とき)は、仲の悪い母(工藤夕貴)と祖母、仕事もせずに酒ばかり飲んでいる父(永瀬正敏)に嫌気がさし、学校にも行かず家出を繰り返している。ある日、家出の資金が底をつき、久々に家へ戻ったりん子が出会ったのは、亡くなった父の遺影と、父がりん子の誕生日プレゼントにと連れてきた“馬”だったー。青森県出身の映画監督・横浜聡子が、オール津軽ロケ&オール津軽弁で鮮烈に描く、少女の思春期と壊れかけた家族のものがたり。横浜聡子監督の才能と脚本に惚れ込んだ永瀬正敏と工藤夕貴が、ジム・ジャームッシュ監督作品『ミステリー・トレイン』以来の共演を果たした。

世界が注目する映画監督・横浜聡子が描く、鮮烈な青春像と家族像。

脚本・監督は『ジャーマン+雨』により、日本映画監督協会新人賞を初長編で受賞した横浜聡子。トラウマを抱え辺境でしか生きられない人々を笑い飛ばしながら前進させ、比類なきユーモアと寓話性で弱者への応援歌を作り上げた。その絶妙な感性は、突然、常軌を逸した行動に走る主人公に松山ケンイチを迎えた『ウルトラミラクルラブストーリー』でも遺憾無く発揮され、初の商業映画にしてキネマ旬報ベストテン入り、毎日映画コンクール他で松山ケンイチが主演男優賞を受賞した。
本作『りんごのうかの少女』は、イギリスを代表する国際映画祭で、アメリカのサンダンス映画祭と比較して語られることも多いロンドン・レインダンス映画祭にて“Best International Short”(最優秀作品賞・短編部門)にノミネートされ、前作の短編2本『真夜中からとびうつれ』と『おばあちゃん女の子』と共に特集上映された。
世界でも注目を浴びる横浜監督の最新作『りんごのうかの少女』は、横浜作品の中ではシンプルな中編ストーリーだが、だからこそ横浜聡子の才気がまじまじと明るみになる一本である。

本作『りんごのうかの少女』は弘前市役所職員の提案によって「地元ならではの視点で弘前の魅力を伝えることができる映像作品を制作しよう」という主旨のもと、青森県出身の横浜聡子監督を迎えて制作されました。

ストーリー

岩木山の麓で、りんご農園を営んでいる三上一家。長女で中学生のりん子(とき)は、学校にも行かず恋人の健一郎たちとともに、家出を繰り返している。りんご農家を必死に守っている母の真弓(工藤夕貴)だが、何かと作業に口出しをしてくる祖母のもとで、子育てにもりんご育てにも気苦労の絶えない日々を送っている。
りん子の誕生日を間近に控えたある夜、夫の玉男(永瀬正敏)が「りん子への誕生日プレゼントだ」と、リボンを付けた馬を連れて帰ってきた。いつも自分勝手な玉男に、真弓の気苦労は増していくばかり。 
金を無心しようと、久々に家に戻ったりん子。だが、そこで目にしたものは、玉男の残した一頭の馬と、りん子の胸に深い悲しみをもたらすものであったーー。

スタッフ

監督:横浜聡子

キャスト

とき(りんご娘)
永瀬正敏
工藤夕貴

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