原題:A Royal Affair

2012年度ベルリン映画祭コンペティション部門・銀熊賞(脚本賞)、男優賞受賞

2012年03月29日デンマーク公開

2012年/デンマーク映画/デンマーク語/137分/シネマスコープ/デジタル5.1ch /日本語字幕:古田由紀子/R-12 後援:デンマーク大使館、スカンジナビア政府観光局 提供:ニューセレクト 配給:アルバトロス・フィルム

2013年4/27(土)、Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー!

Ⓒ 2012 Zentropa Entertainments28 ApS, Zentropa International Sweden and Sirena Film Prague

公開初日 2013/04/27

配給会社名 0012

解説


18 世紀後半、ヨーロッパ。啓蒙思想の波が押し寄せる中、
国の改革に乗り出したのは、野心家の侍医だった—–。
愛と権力、陰謀と裏切りが織りなす、デンマーク王室最大のスキャンダル。

その男には、実現したい理想があった——。18 世紀後半、ヨーロッパ。精神を病んだデンマーク国王クリスチャン7世の侍医となったのは、野心家のドイツ人だった。彼は王の唯一の理解者であり、親友となる一方で、孤独な王妃カロリーネの心も虜にし、禁断の恋に落ちる……。その男の名は、ストルーエンセ。啓蒙思想を信奉する彼は、やがて国王の言動を操り、事実上の摂政として数々の改革を推し進めようとするのだが……。不満を募らせた保守派貴族たちが企てる陰謀と、侍医と王妃の許されざる愛の結末とは?
『ロイヤル・アフェア愛と欲望の王宮』は、デンマークでは誰もが知る実話をもとに、王と王妃、そして侍医の運命的な三角関係を描く壮大なラブストーリー。宮廷の権力争いのゆくえを追う、息もつかせぬドラマでもある。この史実は、デンマークではオペラやバレエの題材となったほか、学校の授業でも扱われているほどだが、自国での映画化は今回が初めて。そのドラマティックな展開はもちろん、美しいヨーロッパの風景やきらびやかな宮廷暮らしを映し取ったゴージャスな映像、そして役者陣の熱演により、忘れがたい傑作が誕生した。先に公開されたデンマークでは7 カ月にわたるロングランヒットを記録。
世界80 カ国以上での公開が決定し、英国では、過去に公開されたデンマーク映画の興行収入記録を塗り替える大ヒットとなったほか、オーストラリアでも記録を更新している。2013 年アカデミー賞外国語映画賞のデンマーク代表にも選ばれている珠玉の作品が、ついに日本上陸!

ヨーロッパ映画界期待の新星と、“北欧の至宝”マッツ・ミケルセンが豪華共演。
自由主義者で民衆に味方する侍医、ヨハン・フリードリヒ・ストルーエンセ役には、『007/カジノロワイヤル』(06)で悪役を演じ、国際スターの仲間入りを果たした“北欧の至宝”マッツ・ミケルセン。母国デンマークでは、雑誌メディア等で“もっともセクシーな男”に何度も選ばれ、絶大な人気を誇るトップスターだ。第65 回カンヌ国際映画祭で3 冠を獲得した『偽りなき者』(12)では主演男優賞を受賞するなど、ますます役者として円熟味を増す彼が、理想を追い求め、若き王と王妃の心をつかむ男をこの上なく魅力的に、説得力たっぷりに演じきる。
自国の保守的な政治のありかたに疑問を持つ聡明なデンマーク王妃で、ストルーエンセと愛しあうカロリーネ・マティルデ役には、スウェーデン出身の新星・アリシア・ヴィカンダー。11 年、ヨーロッパで期待の若手に贈られるシューティング・スター賞に輝き、『アンナ・カレーニナ』(12)ではキーラ・ナイトレイ、ジュード・ロウとの共演を果たしたアリシア。デンマーク語を猛特訓して挑んだ本作で、ヒロインの揺れ動く心情を繊細に演じ、その美しさをスクリーンに焼き付けている。
精神が不安定なデンマーク王、クリスチャン7世を演じるのは、本作が映画初出演のミケル・ボー・フォルスガード。ザ・デニッシュ・ナショナル・スクール・オブ・シアター在学中に受けたオーディションによりつかんだ大役で、12 年のベルリン国際映画祭銀熊賞(男優賞)を獲得し一躍注目を浴びた逸材である。子供のように無邪気で、ときにエキセントリックな行動を取りながらも、認められたいと切望する王の悲しみと切ない感情を、みずみずしい演技で表現し鮮烈な印象を残す。
ラース・フォン・トリアー製作総指揮、『ミレニアムドラゴン・タトゥーの女』の脚本家が贈る、歴史エンターテインメント大作。
監督・脚本を務めたのは、ニコライ・アーセル。日本でもヒットを記録した『ミレニアムドラゴン・タトゥーの女』(09)の共同脚本を担当したデンマークの俊英で、本作でベルリン国際映画祭銀熊賞(脚本賞)を受賞している。製作総指揮には、ラース・フォン・トリアーが名を連ねているほか、音楽は『イングリッシュ・ペイシェント』(97)でアカデミー賞を受賞した名匠ガブリエル・ヤレドが、シリル・オフォールとともに参加し、物語を盛り立てる。ヨーロッパを代表する一流のスタッフ陣が描き出す愛と欲望のドラマ——18 世紀のトゥルーストーリーをスクリーンで体感し、その衝撃の結末を目撃してほしい。

ストーリー





18世紀後半、精神を病んだデンマーク国王クリスチャン7世の侍医となった野心家のドイツ人ストルーエンセ。王の唯一の理解者であり、親友となる一方で彼は、孤独な王妃カロリーネの心も虜にし、禁断の恋に落ちる……。啓蒙思想を信奉する彼は、やがて国王の言動を操り、事実上の摂政として数々の改革を推し進めていくが、不満を募らせた保守派貴族たちは密かに政変を起こそうと画策していた…。欲望渦巻く宮廷の権力争いの行方、そして侍医と王妃の許されざる愛の結末とは?

スタッフ

監督:ニコライ・アーセル
脚本:ラスマス・ヘイスターバング
音楽:ガブリエル・ヤーレ

キャスト

ミケル・ボー・フォースガード
マッツ・ミケルセン
トリーヌ・ディルホム
ほか

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