原題:HOMESICK

第22回PFFスカラシップ作品 第18回釜山国際映画祭“A Window on Asian Cinema”(アジア映画の窓)部門

2012/日本/カラ—/デジタル/16:9/98分 配給・宣伝:マジックアワー

2013年8月10日(土)より、オーディトリウム渋谷 他全国順次ロードショー

(C)PFFパートナーズ/東宝

公開初日 2013/08/10

配給会社名 0651

解説


 未来を担う映画作家の育成プロジェクトとして、園子温、橋口亮輔、荻上直子、石井裕也らの商業長編監督デビュー作を製作してきた“PFF(ぴあフィルムフェスティバル)スカラシップ”。2013年、満を持して放つのは、武蔵野美術大学の卒業制作『世界グッドモーニング!!』(09)でPFFアワード2010審査員特別賞やバンクーバー国際映画祭新人賞グランプリに輝き、ポン・ジュノやジャ・ジャンクーから「真に有望な映画監督」と激賞された廣原暁の最新作。じきに再開発で取り壊される実家に留まることしかできない主人公が、かつての自分のような、元気いっぱいのちびっこ3人組と真剣に遊ぶ中で、自らの居場所を見つめ直していく。長引く不況の中、高望みをせず穏やかな暮らしを望む「さとり世代」と呼ばれる現代の若者たち——。自身もその世代に当たる廣原は、等身大の若者の成長を一寸のブレもなく精密に鮮やかに切り取り、新世代のホームドラマを完成させた。
 今どきの若者を象徴する主人公を演じるのは、『花とアリス』の憧れの先輩役や『家族X』のフリーター息子役で注目を集めた若手実力派の郭智博。好奇心とエネルギーの塊のようなちびっこ3人組を演じるのは、オーディションで選ばれた少年たち。遊び心たっぷりの劇中音楽を手がけたのは、イマジネーション豊かな作風で国際的に活躍するトクマルシューゴ。トクマルの長年のファンである廣原たっての願いで、豪華かつポップなコラボレーションが実現した。
 
 『HOMESICK』は、東京・オーディトリウム渋谷にて8月10日より公開、全国順次公開となる。また、同館では、『HOMESICK』の上映時期に合わせて「廣原 暁 監督特集」を開催。孤独な男子高校生の思いがけない旅を描いた『世界グッドモーニング!!』(09/武蔵野美術大学卒業制作)や、20代前半の男女の同棲生活と逃避行を描いた『返事はいらない』(11/東京藝術大学修了作品)、これまでに発表した短編を合わせて監督作品を一挙に上映する。
 また「監督特集」内では、廣原がこれまでに多大な影響を受けた作品を特別にセレクトして上映する企画も予定。監督特集と最新作『HOMESICK』を合わせて観賞すると、若くして世界から注目を浴びる、その才能の秘密に迫ることができる。

ストーリー

限りなく自由で、どこにも行くあてがない夏休み。家族不在の家で展開する、新世代のホームドラマ。
長引く不況の中、高望みをせず穏やかな暮らしを望む“さとり世代”と呼ばれる現代の若者たち‐‐。物質的豊かさを求めて疲弊した大人を見て育った彼らは、多くを求めず、浪費もせず、遠くに出かけるよりも自宅のまわりで楽しみを見つける名人だ。本作の主人公もそんな若者のひとり。じきに再開発で取り壊される実家に留まることしかできない主人公が、かつての自分のような、元気いっぱいのちびっこ3人組と真剣に遊ぶ中で、自らの進むべき道を見つめ直していく。不確かな明日に向かって、ひたむきに生きる主人公の姿は、世代を超えて多くの共感を呼ぶだろう。

スタッフ

監督・脚本:廣原 暁
プロデューサー:天野真弓
撮影:下川 龍一
録音・整音:渡辺 一輝
美術:飯森則裕
音楽:トクマルシューゴ
編集:石井沙貴
助監督:飛田一樹
制作担当:和氣俊之
製作:PFFパートナーズ=ぴあ、TBS、ホリプロ/東宝 提携作品
配給・宣伝:マジックアワー

キャスト

郭 智博
金田悠希
舩崎飛翼
本間 翔
奥田恵梨華

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