宇宙刑事伝説が今、新たに始動する。

2012年/日本/カラー/82分/ 配給:東映

2012年10月20日公開

©2012「ギャバン」製作委員会

公開初日 2012/10/20

配給会社名 0004

解説


 1970年代に誕生した『仮面ライダー』や『秘密戦隊ゴレンジャー』は大ヒットを記録し、それぞれが現在まで続く長寿シリーズの礎を築いた。しかし1980年代、日本の実写特撮作品史上に残る、究極のヒーローたちが誕生していたことを忘れてはならない。言うまでもなく、『宇宙刑事ギャバン』に始まる、通称〈メタルヒーロー〉シリーズである。
 その第1作となった『ギャバン』は、ヒーローのデザイン&造型をはじめ、特撮シーンやアクション表現など、すべてが斬新であった。また脚本、演出、音楽のクオリティも高く、児童層を中心に、幅広い世代からの熱烈な支持を獲得。その存在は、伝説化していたと言って良い。そして、2012年——ギャバンは『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』で華麗なる復活を遂げる。現在、親となっている世代にとっては懐かしく、子どもたちにとっては新しい、銀色に煌めく戦士。この映画のスマッシュ・ヒットを受けて、ついに新たなるギャバンの物語が生み出されることになった。
 長い雌伏の時を経て、本格的な復活への動きを見せ始めた宇宙犯罪組織マクー。これに立ち向かうのは伝説の勇者・ギャバンのコードネームを受け継いだ若き宇宙刑事・十文字撃。彼を見守り、導く立場で初代ギャバン=一条寺烈も登場し、往時を髣髴とさせる活躍を見せる。さらに、あのシャリバンやシャイダーも参戦し、銀河の命運をかけた大バトルは、凄絶なクライマックスへ!
 2代目ギャバンとなる撃を演じるのは、これまで数々の大作に出演し、格闘技経験を活かしたアクションにも定評がある石垣佑磨。彼が全身全霊を傾けて取り組んだアクションの数々は必見だ。そして初代ギャバン=烈を演じるのはもちろん大葉健二。その技の冴えと人情味溢れる芝居で、確かな存在感を示す。メガホンをとるのは、『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』(09年)、『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』(11年)、『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』(12年)と、ヒット作を連発している金田治監督。当時の「宇宙刑事」シリーズでアクション監督を務め、新時代のヒーロー像を確立させた才能が、宇宙刑事たちをふたたび輝かせる!
 30年の時を経た今こそ、ギャバンは伝説から、不滅の存在となる。「銀河最強の男」が、未来を担う若者へと託す、星空のメッセージ。世紀を越え、世代を超えて、勇者の魂が受け継がれる——!!

ストーリー







スペースシャトル「かなた」で火星へと向かった、日本人宇宙飛行士の十文字撃(石垣佑磨)と大熊遠矢(永岡卓也)。しかし「かなた」は遭難し、2人は行方不明となった。そして1年後、2人と幼なじみだった河井衣月(滝裕可里)が勤める宇宙物理学研究開発機構「SARD」が、宇宙犯罪組織マクーの残党に襲われる。衣月を救った宇宙刑事ギャバンの正体は、なんと撃だった。思わぬ再会に喜ぶ衣月。だが、マクーは「SARD」からまんまと、あるデータを盗み出していた。バード星の銀河連邦警察本部へ戻り、コム長官(西沢利明)から叱責を受ける撃と、パートナーのシェリー(森田涼花)。撃はまだ、正式な宇宙刑事ではないのだ。エリーナ秘書官(穂花)は別の宇宙刑事たちを地球へ派遣すると撃に告げるが、故郷の星を守りたいという撃の強い思いを知り、コム長官はもう一度、彼にチャンスを与えることにした。
 マクーの残党たちの目的は、初代ギャバンによって倒された首領ドン・ホラーをよみがえらせること。その計画は漆黒の騎士・ブライトンを中心に、着々と進行していく。撃は必死に戦うが、ブライトンに敗れ、衣月も連れ去られた。かつて宇宙空間で親友・遠矢を助けられなかった撃は、今また衣月をも危機にさらしてしまったのだ。
 失意に沈む撃の前に現れたのは、マクーを倒した伝説の男・一条寺烈。苦しみと悲しみを乗り越えてマクーに立ち向かった経験を持つ烈は、撃を奮起させる。衣月を救い、マクーの復活を阻止するべく、撃は立ち上がった。だが、マクーの作り出した魔空空間へと引きずり込まれた撃と烈は大ピンチに。ここから抜け出さなければ、全く勝ち目はない。次々と襲い来る敵たちを相手に、2人の勇者が奮闘する。決戦の場はマクーの本拠・魔空城。ブライトンが衣月をさらった理由は、いったい何なのか。ドン・ホラー復活へのカウントダウンの中で、頼もしい仲間・日向快(三浦力)と烏丸舟(岩永洋昭)が駆けつける。蒸着! 赤射! 焼結! 地球を、そして銀河の平和を守るため、ギャバンが、シャリバンが、シャイダーがマクーに挑む。果たして、熾烈な戦いの結末は——!?

スタッフ

監督:金田治
脚本:小林雄次

キャスト

石垣佑磨
大葉健二
永岡卓也
森田涼花

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