シャニダールの花
鬼才・石井岳龍がオリジナル脚本で挑むリアル・ファンタジー
2013年/日本/カラー/105分/ 配給:ファントム・フィルム
2014年02月07日よりDVDリリース 2013年7月20日、テアトル新宿ほか全国ロードショー
(C)2012「シャニダールの花」製作委員会
公開初日 2013/07/20
配給会社名 0442
解説
狂い咲サンダーロード』『爆裂都市 Burst City』『逆噴射家族』などジャンルを超越した世界観で世界中で熱狂的な支持を受ける石井岳龍。 2012年には10年ぶりの長編新作『生きてるものはいないのか』を発表し、健在ぶりを見せつけた。本作『シャニダールの花』は石井岳龍が「聰亙」の時代から温め続けた渾身の企画。“人間に花が咲く”というただならぬ夢をモチーフに「花」と「人間」の関係を問いかける怖くて美しい現代のおとぎ話。
「この映画を体験した後には、いつもの花がまったく違うものに見えてくる。そんな映画にしたい。そしてこの映画は愛についてのささやかな問いかけでもあります。」と石井は語る。
主演には、2013年大河ドラマ『八重の桜』(松平容保役)の出演を控え、今年は『ヘルタースケルター』、『るろうに剣心』、『新しい靴を買わなくちゃ』など、数々の話題作に立て続けに登場し、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの綾野剛。そして、蜷川幸雄、野田秀樹、長塚圭史といった名立たる演出家から高い評価を受け、昨年は映画『東京オアシス』でスクリーンデビューした黒木華(ハル)。現在NHKの朝の連続テレビ小説「純と愛」にも出演、今後は2012年本屋大賞第1位に輝いた三浦しをん氏の小説の映画化『舟を編む』への出演も控え、若手実力派NO1との呼び声も高い。
その他、『告白』でデビューし『中学生円山』劇場版『鈴木先生』などの話題作に出演が続く刈谷友衣子、映画『莫逆ファミリア』やNTTドコモのCMなどの山下リオのなどのフレッシュな顔ぶれに伊藤歩、古舘寛治などの実力派が参加している。
ストーリー
選ばれた女性の体だけに咲く、“シャニダールの花”。
満開に咲いたその花は高額で取引される。
果たしてその花は人を幸せにする天使か、人を滅ぼす悪魔か?
怖くて美しい、現代のおとぎ話
極めて少数の女性にではあるが、皮膚に謎の植物の芽が現れ、見たこともない美しい花が咲くという不思議な現象が起こっていた。満開時の花びらから採取された成分は、画期的な新薬の開発につながることが発見され、製薬会社はその花の提供者を全国から見つけ出し、その提供者の花の成長を全面的にケアするという特殊な施設【シャニダール】を発足させていた。そしてその花は“シャニダールの花”と呼ばれ、提供者には億単位の報酬が与えられていた。その施設で新人として働くこととなった響子(黒木華)は研究者である大瀧(綾野剛)の下、ユリエ(伊藤歩)、ミク(山下リオ)など提供者のケアの業務に就くこととなる。ある日、ハルカ(刈谷友衣子)という新しい提供者が発見された。早速、シャニダールへの入居案内をもちかける為にハルカの自宅へと向かう響子と大瀧。しかしハルカは頑なに入居を拒み、母親も手をこまねいていた。ところが響子の不思議な魅力に心を開いたハルカはシャニダールへの入居を決意する。大瀧はどこか普通の人とは違う響子に興味を抱き、彼女の過去を調べた。実は響子の家族は交通事故で全員亡くなっており、響子だけが事故を事前に回避し、助かっていた。そんな響子に大瀧は次第に惹かれ、響子もストイックな大瀧に惹かれていく。一方、花の切除手術を受けた提供者に命に関わる異常な状態が見られるケースが増えていた。しかし所長の吉崎(古舘寛治)はそのことをひた隠しにしていた。そしてシャニダールに入居している提供者たちにも少しづつ異変が起き始め、大瀧と響子は花の成長は肉体ではなく精神が影響していることを発見、そのことが重大な事態を引き起こすことを危惧し始めていた。
スタッフ
監督:石井岳龍
脚本:じんのひろあき・石井岳龍・田中智章
企画・製作:ファントム・フィルム
制作プロダクション:ドラゴンマウンテン
製作:「シャニダールの花」製作委員会(ファントム・フィルム 神戸芸術工科大学 ノブ・ピクチャーズ)
配給:ファントム・フィルム
キャスト
綾野剛
黒木華
刈谷友衣子
山下リオ
古舘寛治
伊藤歩
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