2008/インド映画/ベンガル語・ヒンディー語/DVカム(16:9)/88分/日本語・英語字幕つき 配給:ドキュメンタリー・ドリームセンター

2012年10月13日(土)より、元気いっぱいロードショー! ※オーディトリウム渋谷ほか全国順次公開

公開初日 2012/10/13

配給会社名 1057

解説


3歳の瞳を通したインド貧民街の現実
画面から飛び出さんばかりの悪ガキぶり

3歳のビラルは忙しい! 洪水になった路地で水遊びをしたり、目の見えない両親の手をとって道路を誘導したり、弟ハムザをいじめては泣かせる毎日だ。カンカンになった父さんのお仕置きから身を隠すことも知っている。一家が暮らす狭い部屋の外は、路地が入り組むスラム街。カメラはビラルを追いかけ、音と光が氾濫する世界へと私たちを誘う。

目の見えない両親の子育て
それでも生きることは素晴らしい

ビラルの両親は生まれながら全盲で、ヒンドゥーとムスリムの宗教の違いを乗り越え結婚した。たくさんの困難が一家を襲うが、障がいをものともせず、両親は果敢に愛情深くビラルたちを育てる。ビラルの大きな瞳は好奇心で輝き、成長とともに両親の目を盗んだり、眼になったりしながら、狭い家から路地へ、町中へと、行動半径を広げていく。

人情味と映画技術のかけ算

監督のソーラヴ・サーランギは、赤ん坊のビラルと出会ってから、何度も一家の元へ通い続け、大の仲良しとなっていった。そして3歳になった頃から14カ月に渡って、自由奔放に動くビラルの明るさと家族のぬくもりを低い目線の丹念なカメラワークで捉えた。160時間もの映像素材を1年半以上かけて編集。途中段階の映像を見たフィンランドとオランダの映画関係機関が出資と助成を決定し、この秀逸なドキュメンタリー映画が完成した。

世界が選んだドキュメンタリー映画の秀作、
満を持して日本公開

本作は50以上もの国際映画祭に招かれ、15もの賞を獲得。山形国際ドキュメンタリー映画祭2009でも「アジア千波万波・奨励賞」と全国のミニシアターの館主が選ぶ「コミュニティシネマ賞」をダブル受賞。配給会社に贈られるコミュニティシネマ賞の受賞にも関わらず、なかなか日本公開が決まらなかった。それでも、この映画を、ビラルを観客と出会わせたいと願う有志の手でついに日本公開が決まった。

ストーリー






スタッフ

監督:ソーラヴ・サーランギ
製作:ソン・エ・リュミエール、ミレニアム・フィルム
日本配給:ドキュメンタリー・ドリームセンター
配給協力:シネモンド、こども映画プラス、コミュニティシネマセンター
協力:山形国際ドキュメンタリー映画祭、シネマトリックス

キャスト

LINK

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http://www.yidff.jp/2009/cat043/09c050.html
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