歌えマチグヮー
2012年/日本/89分/HDV/カラー 配給:ユーラシアビジョン
2012年8月25日(土)より東京・渋谷シアター・イメージフォーラムほか順次ロードショー
(C)ユーラシアビジョン
公開初日 2012/08/25
配給会社名 1331
解説
60年の歴史を刻む那覇の栄町市場
一度は元気がなくなったマチグヮーの笑いと再生の物語
地方都市の空洞化、シャッター商店街、ゴーストタウン。そんなニュースがテレビやインターネットから流れてくる。ほんとうにそうなのでしょうか!
沖縄は那覇にある栄町市場。市場が誕生したのは今から60年前。昭和30年代が一番の最盛期。その後、大型スーパーの進出に押されて少しずつ活気がなくって行きました。しかし、元気なおばぁや、どこからか集まってきた若い人たちが昔ながらのマチグヮーを復活すべく動き始めます。
キーワードは「音楽」。その中心にいるのが“栄町おばぁラッパーズ”。市場育ちの三人娘、もとい三人おばぁ。市場を元気にするためにラップの練習に明け暮れるその姿に胸がキュンとします。
人とひとがつながるディープな暮らしを今、思い出す
監督は、テレビ報道の最前線で数々のドキュメンタリーを製作してきた新田義貴。赴任した沖縄で、沖縄の風土と人々に惚れ込み、そのまま沖縄に住み付き、栄町市場の人たちと共に『歌えマチグヮー』を制作しました。
人とひとの絆が薄くなってしまった現代の日本の片隅で、人とひとがディープにつながって暮らしている沖縄のマチグヮー。
市場を心から愛する人たちが、音楽を通して歌って踊って楽しむ。
私たちが本当に幸せに生きていくためのヒントが、もしかしたらそこにあるのかもしれません。
ストーリー
<栄町市場商店街>とは?
那覇市安里にある市場(商店街)。肉屋に魚屋、洋服屋から鼻屋まで、わずか4千坪のアーケード街に120もの店がひしめき合うマチグヮー(市場)。昭和の情緒を今に伝える全国的にも貴重な存在。戦前は「ひめゆり学徒隊」で知られる女学校の学び舎だったが戦災で焼け落ち、昭和24年に跡地に公設の栄町市場が誕生。昭和30年代に最盛期を迎えるが、沖縄の本土復帰後は大型スーパーの進出などで活気を失う。10年前に再開発計画が持ち上がるが、「音楽」をキーワードに有志たちが市場の再生を目指す活動を開始。2006年から毎年6月から10月の最終土曜日に「栄町市場屋台祭り」を開催。市場は活気を取り戻し、「日本一元気な市場」と呼ばれる。これまでに、「めいどいん栄町市場」(2006年)、「めいどいん栄町市場vol.2」の2枚のCDをリリース。
栄町市場ホームページhttp://www.sakaemachi-ichiba.net/
<栄町市場おばぁラッパーズ>
生まれも育ちも栄町の3人組ラッパー。ウチナーグチ(沖縄方言)のライムを交えながら、ラップのリズムに乗って市場への愛を歌う。メンバーは看護士の新城カメ(カメー)、八百屋ハイサイ食品の高良多美子(うしぃ)、リサイクルショップともの上地美佐子(カマドゥ)。「栄町市場おばぁラップ」、「おばぁラップブギ」の2曲が持ち歌。栄町市場屋台祭りの他、最近では全国の商店街や町おこしNPOに呼ばれ飛び回っている。
<もりと>
栄町市場内で居酒屋「生活の柄」を経営する。97年に結成された「マルチーズロック」というバンドを率い音楽活動も行う。沖縄、ジプシー、ジャズ、ブルースなど幅広い音楽を融合させた独特の音楽と詩の世界を築く。栄町市場のCD制作の中心人物のひとり。「ダウンタウンダンス/マルチーズロック」(オフノート)
<栄町市場シンガーズ>
市場で働く3人によるユニット。メンバーは備瀬商店(乾物屋)の備瀬隆、八百屋まえひらの前平房雄、そば処ゆうなみの「かおり」。持ち歌は「栄町市場ソング」。
スタッフ
企画・撮影・編集:新田義貴
キャスト
あばぁラッパーズ
もりと
栄町市場の皆さま・お客様
LINK
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