第144回芥川賞受賞の話題作 森山未來主演、共演・高良健吾、前田敦子。俊英・山下敦弘監督で待望の映画化!

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2012年/日本/カラー/112分/ 配給:東映

2013年01月11日よりDVDリリース 2012年7月14日(土)公開

©2012「苦役列車」製作委員会

公開初日 2012/07/14

配給会社名 0004

解説


第144回芥川龍之介賞を受賞した西村賢太の「苦役列車」。 作者自身を思わせる19歳の肉体労働者、北町貫多のどうにもひねくれた青春を綴ったこの小説。その肌にすり寄ってくるような文体とも相まって熱狂的な読者を獲得している本作が、映画になる。

メガホンをとるのは昨年『マイ・バック・ページ』で学生運動の影を描破した気鋭、山下敦弘。処女作『どんてん生活』からダメ男のやるせなさを描かせたら天下一品の彼が、原点回帰のその先にある新境地を見せる。どうしようもない青年の愛らしさ、しぶとさを見つめる山下のまなざしはやさしくも鮮やかな光に包まれている。

主演は『モテキ』の超絶的な快演で現代を生きる男子のリアリティをダイナミックに体現した森山未來。孤独と鬱屈にねじり曲がりながら、なぜか憎めない貫多のひそやかな愛嬌を演じる。貫多と友情らしき何かが芽生える同僚、日下部役に『ノルウェイの森』から『軽蔑』まで鋭い透明感で進境著しい高良健吾。そして『天然コケッコー』以来、山下監督のファンだったというAKB48のエース、前田敦子が映画オリジナルのヒロイン、康子に扮する。文学ならではの豊穣な味わいを放つ「苦役列車」は、この豪華なコラボレーションを経て、いかに映画だけが有する輝きに到達するのか。        
 公開のときが待たれる。

ストーリー








1980年代後半。19歳の北町貫多(森山未來)は、明日のない暮らしを送っていた。日雇い労働生活、なけなしの金はすぐに酒に消えてしまい、家賃の滞納はかさむばかり。

そんな貫太が職場で、新入りの専門学生、日下部正二(高良健吾)と知り合う。中学卒業後、他人を避け、ひとりぼっちで過ごしてきた貫太にとって日下部は、初めての「友達」と呼べるかもしれない存在に。

やがて、古本屋で店番をしている桜井康子(前田敦子)に一目惚れした貫太は、日下部の仲介によって、彼女とも「友達」になる。でも「友達」ってなんだろう……不器用に、無様に、屈折しながら、けれども何かを渇望しながら生きてきた貫太は、戸惑いながらも19歳の男の子らしい日々を送る。だが、幸せな時間は長くはつづかなかった……。

スタッフ

原作:西村賢太「苦役列車」(新潮社刊)
脚本:いまおかしんじ
監督:山下敦弘

キャスト

森山未來
高良健吾
前田敦子

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