水谷豊&伊藤蘭が、“夫婦役”で夫婦初共演!

第35回モスクワ国際映画祭GALA部門上映作品

2013年/日本/カラー/??分/ 配給:東宝

2014年02月21日よりDVDリリース 2013年8月10日公開 全国東宝系

(C)2013「少年H」製作委員会

公開初日 2013/08/10

配給会社名 0001

解説


激動の昭和初期。異国情緒あふれる神戸を舞台に、
「戦争」という激流の渦に巻き込まれながらも、
勇気、信念、愛情をもって生き抜いた
「名もなき家族」の物語。

読み継がれる名作、
妹尾河童の自伝的小説「少年H」
1997年に妹尾河童初の自伝的長編小説として刊行された「少年H」。そのユーモアある文体と魅力的なエピソードは読者の心を掴み、またたく間にベストセラーとなり、平成9年度の毎日出版文化賞特別賞を受賞しました。老若男女、幅広い層に、世代を超えて読み継がれ、上下巻売上340万部超のミリオンセラーを記録。刊行から15年以上たった今も重版を続け読者を増やし続けています。そして、その勢いは日本国内にとどまらず、英語版、台湾版、韓国版、中国版も出版されました。現在、高校の試験問題に取り上げられ、中学校2年生の国語の教科書にも収録されるなど、「少年H」はまさに国民的、世界的ベストセラー小説です。

巨匠・降旗康男、脚本・古沢良太による映画化
日本人の誰もが愛する原作の映画化を手がけるのは巨匠・降旗康男。日本映画界に燦然と輝く数々の名作を演出し、昨年公開された高倉健主演『あなたへ』の次に取り組むのが本作となります。そして脚本は『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ全作を手がける古沢良太。昭和初期の激動を描く脚本と降旗康男の演出は、美しく異国情緒あふれる神戸の街が戦争で荒廃していく中、少年H一家が時流に流されること無く、強くたくましく生き抜き、街とともに復興していく姿を、時にユーモラスに時にハードに、高いクオリティで描き出します。

水谷豊、伊藤蘭、奇跡の夫婦共演が実現
物語の柱となる「少年H」の父と母を演じるのは、水谷豊と伊藤蘭。実際の夫婦である二人が、降旗監督演出のもとで“夫婦役”を演じるという奇跡の共演が実現します。
水谷豊演じる父親像は、観る人すべてに、どんな時代でも必要なのは、自分の眼で見て、自分の頭で考えて自分の言葉で語ることの大切さを教え、伊藤蘭演じる母親像は、どんな苦境の中でも「愛」を忘れず夫を信じ、子供を慈しむ母親の強さを映し出します。
そしてH一家の周りの人々を小栗旬、早乙女太一、原田泰造、佐々木蔵之介、國村隼、岸部一徳という日本映画界を代表する豪華俳優陣が脇を固めます。

今だからこそ生まれた映画『少年H』
これ以上ない、スタッフ・キャスト陣によって映画化された『少年H』。
昭和初期、激動の時代を生き抜いたH一家と、市井の人々の姿は、現代の日本を生きる我々に勇気と希望を与えます。そして、水谷豊演じる妹尾盛夫の、時流に飲みこまれず真実を見つめ続けた真摯なまなざしは、今の私たちが持つべきものかもしれません。
『少年H』は、まさに“今だからこそ”届けたい映画となりました。
あの頃の日常を覚えている人にも。あの頃の日常から遠く離れた世代にも。

ストーリー


昭和初期・神戸。洋服の仕立屋を営み、柔軟な考えを持ち、家族を温かく見守る父親・盛夫。大きな愛で家族を包む母親・敏子。そんな二人のもと、好奇心旺盛に育つHこと肇。そして妹の好子。幸せに暮らしていた4人だったが、H一家の周りでも、近所のうどん屋の兄ちゃんが、政治犯として警察に逮捕されたり、召集令状がきたオトコ姉ちゃんが入隊せずに脱走して、憲兵に追われるなど、徐々に不穏な空気が漂うようになっていく。

やがて戦争がはじまり、軍事統制も厳しさを増し、おかしいことを「おかしい」と、自由な発言をしづらい時代となっていく中、盛夫は、周囲に翻弄されることなく、「おかしい」「なんで?」と聞くHに、しっかりと現実を見ることを教え育てる。

中学校に入ったHを待っていたのは、軍事教練ばかりが続く毎日だった。盛夫は消防署に勤めるようになり、敏子は隣組の班長に、そして好子は田舎に疎開することになるなど、戦況が不利になるにつれ、それぞれの日常が激変してゆく。ついに神戸も大空襲に襲われ、終戦を迎えたとき、街は見渡す限り焼け野原になっていた。その中で、神戸も日本も新しく生まれ変わろうとする。

そして、Hの一家も、小さいが確かな一歩を踏み出していく。

スタッフ

原作:妹尾河童「少年H」
監督:降旗康男
脚本:古沢良太

製作:「少年H」製作委員会
制作:(株)クリーク・アンド・リバー社
配給:東宝

キャスト

水谷 豊 
伊藤 蘭
吉岡竜輝
花田優里音
小栗 旬
早乙女太一
原田泰造
佐々木蔵之介
國村 隼
岸部一徳

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