シネマ歌舞伎『天守物語』
2011年/日本/カラー/??分/ 配給:松竹
2012年1月21日(土)〜全国順次ロードショー
(c)松竹株式会社
公開初日 2012/01/21
配給会社名 0003
解説
『天守物語』 天上に暮らす姫、千年にたった一度の恋
泉鏡花の戯曲の中でも屈指の名作とされるこの作品は、白鷺城(姫路城)の最上階に異形の者たちが住むという伝説に由来します。鏡花はこの伝説にその他の怪異譚を巧みに織り交ぜて、美しい異界の人と、この世の人間との恋物語を描きました。
白鷺城の最上階にある異界の主こと天守夫人の富姫が、侍女たちと語り合っているところへ、富姫を姉と慕う亀姫が現れ、宴を始めます。その夜、鷹匠の姫川図書之助(ずしょのすけ)は、藩主播磨守の鷹を逃した罪で切腹するところ、鷹を追って天守閣最上階に向かえば命を救うと言われ、天守の様子を窺いにやってきます。しかし富姫に二度と来るなと戒められて立ち去りますが、手燭の灯りを消してしまい、再び最上階へと戻り火を乞います。すると富姫は最上階に来た証として、藩主秘蔵の兜を図書之助に与えますが、この兜から図書之助は賊と疑われ、追われるままに三度最上階へ戻ってきます。いつしか図書之助に心奪われた富姫は、喜んで彼を匿いますが、異界の人々の象徴である獅子頭の目を追手に傷つけられ、二人は光を失ってしまいます。そこへ名工の近江之丞桃六が現れ…。
ストーリー
スタッフ
作:泉鏡花
演出:戌井市郎、坂東玉三郎
キャスト
天守夫人富姫:坂東玉三郎
姫川図書之助:市川海老蔵
亀姫:中村勘太郎
薄:上村吉弥
小田原修理:市川猿弥
舌長姥:市川門之助
朱の盤坊:中村獅童
近江之丞桃六:片岡我當
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