原題:RIVER

第12回東京フィルメックス<特別招待作品>

2011年/日本/カラー/89分/ 配給:ギャンビット/トラヴィス

2012年3月10日、ユーロスペース他全国順次公開

(C)2011ギャンビット

公開初日 2011/11/19

公開終了日 2011/11/27

配給会社名 1023/1274

解説


「ヴァイブレータ」「余命一カ月の花嫁」「軽蔑」など現代を生きる若い女性の心情を鮮やかにフィルムに焼きつけてきた廣木隆一監督の最新作「RIVER」。
本作は、秋葉原殺傷事件をモチーフにし、大切な人を亡くし心を閉ざした女性が再び前を向いて歩きだすまでを繊細に描いた作品で、もともと廣木監督のライフワークでもある“歩く”プライベート的な映画として企画が進んでいた中、3・11の震災があり、福島県出身でもあり、映画などやっている場合ではないのではないか?との葛藤の中で、脚本を変更し、“今”の日本を描くことの思いから被災地での撮影も加えて本作「RIVER」を完成させた。主演は、蓮佛美沙子。最近はテレビドラマでも活躍中だが、大林信彦監督の「転校生 さよならあなた」(07)で映画初主演以来、コンスタントに映画出演しており、本作が久々の主演作となる。
主題歌は、オードリーヘップバーン主演の「ティファニーで朝食を」の主題歌だった「Moon River」に決定。秋葉原を流れる神田川に月が映る情景をイメージし、主題歌として廣木監督が直感で決めた。後に歌詞を見たら作品の世界観に近いことがわかり確信に変わったという。今作の主題歌として、新たに優しい歌声を披露しているのは、ジャズシンガーのmeg。映画の公開より一足早く、11月30日CD発売予定。
「RIVER」は11月19日〜27日まで開催される東京フィルメックスで特別招待作品としてプレミア上映される。

ストーリー

電車に揺られて一人、秋葉原へ向かうひかり(蓮佛美沙子)。秋葉原の事件で恋人の健治を失って以来、現実世界の時は止まり、彼女は健治と過ごした時間だけを生きている。家に引きこもり、一人で食事をし、庭にパンジーを植える日々。そんな中、優しく見守る母(根岸季衣)との何気ない会話、高校の同級生だったまりあ(尾高杏奈)との再会など、少しずつ落ち着きを取り戻していく。
秋葉原に降り立ったひかりは、健治が足繁く通っていた街をひたすら歩き、人々を見つめるなかで、女性カメラマン(中村麻美)、健治が好きだった場所で遭遇する若者(柄本時生)、メイド喫茶のスカウトマン(田口トモロヲ)と、そこで働く同世代の桃(菜葉菜)らと知り合う。彼らはそれぞれに事情を抱えながらも懸命に生きている。その中の一人、地下道で暮らす佑二(小林ユウキチ)は、親と喧嘩して家を飛び出してきた過去をもっていた。そして、彼が捨ててきた故郷の変わり果てた様子がテレビ画面に映し出される……

スタッフ

監督:廣木隆一(『ヴァイブレータ』『余命一ヵ月の花嫁』『軽蔑』)
製作:株式会社ギャンビット
制作プロダクション:アルチンボルド 
配給:株式会社ギャンビット/株式会社トラヴィス

キャスト

蓮佛美沙子
中村麻美
根岸季衣
尾高杏奈
菜葉菜
柄本時生
Quanka,with a Yawn
田口トモロヲ
小林ユウキチ
小林優斗
(登場順)

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