012年/日本/ビスタ/5.1chデジタルサラウンド/カラー/68分 配給:ショウゲート

2012年10月26日よりDVDリリース 2012年4/7(土)仙台先行公開 5/12(土)新宿ピカデリーほか全国順次公開

Ⓒ2007伊坂幸太郎/新潮社 Ⓒ2012『ポテチ』製作委員会

公開初日 2012/04/07

配給会社名 0008

解説


伊坂幸太郎(原作)× 中村義洋(監督)× 斉藤和義(音楽) 

『アヒルと鴨のコインロッカー』『ゴールデンスランバー』のチームが再結集!!
宮城・仙台市から東北へ、そして日本全国へ
68分に想いを込めて贈る、強くあたたかい家族の物語

時を同じくして重なり合った彼らの想いは、
震災後すぐに企画・制作へと動き出し、被災地となった仙台でオールロケを敢行。

 『アヒルと鴨のコインロッカー』『ゴールデンスランバー』など、宮城・仙台を舞台とした映画を次々と世に送り出し、いずれも感動のヒット作として日本映画史にそのタイトルを刻んできた、伊坂幸太郎(原作)×中村義洋(監督)の強力コンビ! そして、シンガーソングライターの斉藤和義。時を同じくして重なり合った彼らの想いは、即座に映画制作実現に向けて動き出し、震災後すぐに企画・製作、被災地となった仙台でオールロケを敢行。『ゴールデンスランバー』など、これまで共に映画を作ってきた仲間(仙台サポーター)が再集結し、映画『ポテチ』を完成させました。

同じ年、同じ日に生まれた2人の青年の奇妙な運命は!?
ヒーローを支える凡人の想い、息子が注ぐ母への愛に涙する

 映画の原作として選ばれたのは、伊坂幸太郎の13冊目の著書であり、過去に中村監督によって映画化もされた中短篇集『フィッシュストーリー』(新潮文庫刊)のなかの1編「ポテチ」。仙台の街で生まれ育った2人の青年の奇妙な運命を独特の切り口で描いた、伊坂ワールド溢れる感動の人間ドラマです。
 一方はプロ野球のスター選手、一方は彼に特別な感情を寄せる凡人。別々の人生を歩んでいるかのように思えた2人の青年は、実は同じ年同じ日に生まれ、運命に導かれて再び出会うことに──。そんな彼らの奇妙な繋がりを通じて、家族や恋人、友人、大切な人を想うあたたかな気持ち、そして目には見えないけれど確かに存在する強い絆を描いていきます。独特のユーモアを添えているのも本作の見どころ。凡人の息子が母を想う、深く清々しい愛にも心打たれ、ラストに訪れる爽やかな感動は、観客1人ひとりの明日への一歩につながるはずです。

伊坂×中村×斉藤、3度目のコラボレーション
物語同様に絆や縁に引き寄せられた馴染みのキャストも集結!

 主人公の今村を演じるのは、これまでに映画化された伊坂作品『アヒルと鴨のコインロッカー』『フィッシュストーリー』『ゴールデンスランバー』で、名キャラクターを演じてきた濱田岳。今回は空き巣を生業としながらも、同じ日に生まれたプロ野球選手に特別な感情を寄せる心優しい青年を演じています。今村の恋人・若葉役は、「ちふれ化粧品」「NTTドコモ スマートフォン」などのCMをはじめ、ドラマや映画など各方面で活躍する期待の若手女優・木村文乃。今村と若葉をあたたかく見守る今村の母・弓子役は、中村義洋監督が注目を浴びるきっかけとなった『ルート225』でも主人公の母親役を演じている石田えり。そして、原作ファンの間で最も人気の高いキャラクター、今村が尊敬する空き巣のプロ・黒澤役には、『フィッシュストーリー』『ゴールデンスランバー』に続いての参加となる大森南朋。物語同様に絆や縁に引き寄せられた豪華スタッフ&キャストが“伊坂×中村”のもとに集結しました。

 信じる気持ち、人と人との絆、優しさと強さ──当たり前すぎてつい忘れがちな、でも大切な感情を68分のなかにギュッと深く詰め込んだ映画『ポテチ』は、仙台から日本中に届けたいメッセージそのものです。仙台の街から東北へ、そして日本中へ、新たな家族の物語を届けます。

ストーリー

僕、凄いことに気づいちゃったんです……。

 今村(濱田岳)と若葉(木村文乃)の出会いはビルの屋上だった。2人が出会う少し前、飛び降り自殺をしようとしていた若葉は、死ぬ前に恋人に電話をかけるが、留守電のメッセージを聞いていたのは、彼女の恋人の家に空き巣で入っていた今村とそのボス。「これから死ぬ」という彼女を放っておくことができず、「キリンに乗っていくから!」と、わけのわからないセリフを言って若葉のいるビルへ向かう今村。彼女は自殺を思い止まり、そこから2人は同棲をはじめる。

 ある日、今村の空き巣の仕事を見てみたいと同行した若葉。忍び込んだマンションの一室は、プロ野球選手の尾崎の部屋。けれど、今村は野球漫画を読んだり、ソファでくつろいだり、何かを盗む気配はいっさいなし。若葉が金目のものを見つけて帰ろうと促してもなかなか動じない。と、そこへ家主の尾崎に助けを求める電話がかかってくる。若葉と出会ったときと似ている……と、今回も放っておけなくなった今村は、メッセージを残した女の元へ向かうことに。尾崎の代理で助けにいった今村と若葉だったが、その先には思わぬ事態が待っていた──。

 意外な事実を知って腹を立てた今村と若葉は、帰り道の車でポテトチップスを買って食べることに。その時の若葉の「コンソメ食べたい気分だったけど、塩味もいいもんだね。間違ってもらって、かえって良かったかも」という何気ない言葉に、泣きじゃくる今村。なぜ、彼は泣いたのか? そもそも、なぜ、今村は尾崎に執着するのか? すべての理由は26年前、2人の赤ん坊が生まれたあの日にさかのぼり……。若葉は、今村が憧れる兄貴分の黒澤(大森南朋)からある事実を聞かされる。

スタッフ

監督・脚本:中村義洋
原作:伊坂幸太郎「ポテチ」(新潮文庫刊『フィッシュストーリー』所収)  
音楽:斉藤和義
主題歌:「今夜、リンゴの木の下で」斉藤和義(SPEEDSTAR RECORDS)


製作プロダクション:スモーク
制作協力:ダブ 
製作:ショウゲート、東日本放送、 河北新報社 スモーク
企画協力:新潮社、アミューズソフトエンタテインメント 
協力:宮城県仙台市、せんだい・宮城フィルムコミッション 
配給:ショウゲート

キャスト

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