<敵>がわからなければ教えてやる! 繰り返される危険な遊戯 革命という快楽に酔いしれた男の46年

2011/日本/HD/カラー/115分 配給:太秦

2011年10月29日(土)より 新宿K’s cinemaにて革命的ロードショー!

(c)『天皇ごっこ』製作委員会

公開初日 2011/10/29

配給会社名 0864

解説


「生きづらいんだったら革命家になるしかない…」

1960年の安保闘争、60年代後半から70年代初頭の学生運動の攻防など、戦後空前の盛り上がりを見せた民衆運動が低迷を始めたころ、見沢知廉は反体制に目覚めた。
1959年に東京に生まれ、幼少時代から英才教育を受け早稲田中学へ進学した見沢知廉は、同高等部在学中、演壇で教育批判をして破壊行為を行い、退学。暴走族、新左翼とひた走り、1978年三里塚闘争で成田空港占拠闘争の最前線を戦う。が、翌年に新右翼へと身を転じ、ゲリラ活動を指揮する。1982年にスパイ疑惑のあった同志を殺害し、懲役12年を言い渡される。獄中で書いた小説「天皇ごっこ」が新日本文学賞を受賞。出所後の1996年、獄中手記「囚人狂時代」がベストセラーになり、時代の寵児となる。しかしその果てに、選んだのは自死だった…。
見沢は後年、社会に溶け込めずにいた雨宮処凛にこう言った。「生きづらいんだったら革命家になるしかない、お前にはその資格がある」と。これは、見沢がかつて自分自身に投げかけた言葉だったのではないだろうか。日本という国家の中で彷徨い続けた見沢知廉が探し求めていたものとは何だったのか。

タブーに斬り込む問題作で賛否両論を巻き起こした反骨の表現者・大浦信行が描く、見沢知廉の革命叙事詩
監督は異端の美術家、大浦信行。かつて天皇をコラージュした作品で日本のタブーに挑んだ大浦は、日本の変革に魂を捧げた作家・見沢知廉に共鳴し、『日本心中 針生一郎・日本を丸ごと抱え込んでしまった男。』(2001年)、『9.11‐8.15日本心中』(2005年)を超える狂想のイマジネーションでその実像に迫った。撮影は、若松孝二監督の『キャタピラー』、新作『三島由紀夫と若者たち』など異色作を手がける新進気鋭の辻智彦。

思想家、活動家の言葉の切れ端から紡がれる心象風景を織り交ぜた独創的なスタイルで描かれる、見沢知廉の痕跡を辿る旅は、今の日本が抱える光と闇をも露呈させる。これは、見えない監獄に捕えられた私たち一人一人の救済の物語でもあるのだ。

ストーリー








スタッフ

監督・脚本・編集:大浦信行
撮影・編集:辻智彦
録音:川嶋一義
キーアートフォト:荒木経惟
特別協力:高木尋士(劇団再生)/濱田康作
協力:プロダクション花城
製作:国立工房
配給:太秦

キャスト

あべ あゆみ
設楽秀行
鈴木邦男
森垣秀介
針谷大輔
雨宮処凛
蜷川正大
中島岳志
高橋京子

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