原題:Titanic

新たな『タイタニック』の航海—- それは〈世紀の愛〉が〈永遠なる感動〉に昇華される究極の映画体験

2012年4月6日全米公開

2012年/アメリカ/カラー/194分/ 配給:20世紀フォックス映画

2012年4月7日(土)公開、4月4日(水)先行上映、3D・2D字幕版・日本語吹替版 同時公開(一部劇場を除く)

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公開初日 2012/04/07

配給会社名 0057

解説


1980年代半ば以降に『ターミネーター2』『トゥルー・ライズ』といった画期的な話題作を次々と世に送り出し、ハリウッド最強のヒットメーカーとなったジェームズ・キャメロン監督が、豪華客船の沈没という歴史上の悲劇の映画化に取り組んだ『タイタニック』。史上最大の製作費2億ドルを投じて1997年に完成をみたこの映画は、まさしく“世紀の超大作”として世界中を魅了し、アカデミー賞では作品賞、監督賞など11部門を独占した。のちにキャメロン監督自身の『アバター』に塗り替えられるまで、歴代トップに君臨した世界興収記録は約18.4億ドル。日本における興収262億円は、今なお外国映画の歴代1位の座を保ち続けている。

これら幾つもの輝かしい勲章を手にした『タイタニック』が成し遂げた本当の偉業は、3時間超の破格の長さを感じさせることなく、ひたすら観る者を夢中にさせた映画体験の驚異的なインパクトにある。その比類なき興奮と感動は、あらゆる世代の映画ファンにとって生涯忘れえぬ一大イベントとなり、初公開から15年を経た今も多くの観客が“いつ、どこで、誰と観たか”をまざまざと記憶している。その事実こそ『タイタニック』が真なる不朽の名作と呼ばれるゆえんである。

そしてタイタニック号の出航&沈没から100年の節目を迎えた2012年、新たな進化を遂げた『タイタニック』が再び全世界を席巻しようとしている。ハリウッドで最も早くから3Dブームの到来を予見し、画期的な映像革命と呼ばれた『アバター』で新時代のパイオニアとなったキャメロンが、ついに自らの代表作の3D化を実現させたのだ。完璧主義者たるキャメロンの並々ならぬプライドと情熱がこめられた本作は、フィルム撮影されたオリジナル映像の全ショットの全フレームを彼自身が入念にチェックし、実に60週間に及ぶ膨大な作業によって3Dの奥行きを生み出した入魂のバージョン。常日頃から「『タイタニック』は劇場でこそ観るべき映画だ」と主張してやまないキャメロンにとって、今回の3D化は念願の試みであり、ファンにとってはまさに待望の企画と言えるだろう。

ストーリー

現代。タイタニック号引き揚げ作業は12回目を迎えていた。ミール1号と名付けられた探査機で指揮を取る責任者ラベット(ビル・パクストン)が、船室から持ち帰った小型金庫にタイタニック最大の秘宝と伝えられるダイヤモンド“ハート・オブ・ジ・オーシャン”を身につけた若い美女のスケッチ画を発見。そのニューステレビで見た102歳のローズが、絵のモデルは自分だと名乗り出る。
 ローズはロシアの調査船ケルディッシュ号までヘリコプターでやってくる。沈没状況をコンピューター・グラフィックスで再現する映像を見ながらローズは涙を浮かべる。
 1912年4月10日、イギリスのサウサンプトン港を世紀の豪華客船タイタニック号は、世界のVIPを乗せ出港した。
 17歳だったローズ(ケイト・ウィンスレット)は、母親ルース(フランシス・フィッシャー)がきめたフィアンセで大資産家キャル(ビリー・ゼーン)と共に乗船したが心はうつろだった。フィラデルフィアの上流階級ながら夫と死別し、家計は火の車だったルースが仕掛けた財産目当ての計略結婚だった。
 海のパブでタイタニック号の三等切符2枚を賭けに勝って手に入れた画家志望のジャック(レオナルド・ディカプリオ)は、仲間のファブリツィオと共にあこがれのアメリカへ渡れる喜びに酔っていた。三等船室は貧しいアメリカへの移民であふれ、ローズのスイート・ルームとはあまりにもかけ離れていた。
 フランスのシュプールに寄港したタイタニック号にコロラドの富豪夫人モリー・ブラウン(キャシー・ベイツ)などが乗船してくる。4月12日、ジャックは甲板でスケッチをしている時、ローズを見てその美しさに一目惚れしてしまう。その夜、海に身を投げようとするローズを、偶然ジャックが助けるが、目撃した航海士はジャックが暴行しようとしていたと誤解し訴える。疑いも晴れ、ローズは翌日三等船室のジャックを訪れる。キャルにない純粋なジャックの感性にローズも惹かれていった。ローズは夜のパーティーでジャックと踊り、これまでにない胸のときめきを感じる。
 その夜の行動はキャルの召し使いラブジョイに尾行されていた。キャルとルースの命令でジャックは二度と一等船室に来てはいけないと差止めされる。だがローズはジャックを部屋に呼ぶと肖像画を描いてもらう。情熱を押さえられないふたりは貨物室に忍び込んで激しく求めあい、はじめて結ばれる。
 だが、1912年4月15日『運命の日』は、二人にも確実に近づいていた…。

スタッフ

監督:ジェームズ・キャメロン
製作:ジェームズ・キャメロン、ジョン・ランドー
製作総指揮:レイ・サンキーニ
脚本:ジェームズ・キャメロン
撮影:ラッセル・カーペンター
プロダクションデザイン:ピーター・ラモント
美術:ピーター・ラモント
衣装デザイン:デボラ・L・スコット
編集:ジェームズ・キャメロン、コンラッド・バフ、リチャード・A・ハリス
音楽:ジェームズ・ホーナー
主題歌:セリーヌ・ディオン“My Heart Will Go On”

キャスト

レオナルド・ディカプリオ
ケイト・ウィンスレット
ビリー・ゼイン
キャシー・ベイツ
フランシス・フィッシャー
ビル・パクストン
バーナード・ヒル
ジョナサン・ハイド
ヴィクター・ガーバー
デヴィッド・ワーナー

LINK

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http://youtu.be/zCy5WQ9S4c0
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