2010年/日本/カラー/35ミリ/アメリカンビスタ/DTSステレオ/8400フィート・2560m/92分(6巻)/ 配給:マコトヤ

2011年2月5日(土)より 渋谷ユーロスペース 2月19日(土)より 名古屋シネマテーク、小牧コロナシネマワールド、安城コロナシネマワールド 引続き 豊川コロナシネマワールド、半田コロナシネマワールド 他順次公開

©2011「心中天使」製作委員会

公開初日 2011/02/05

配給会社名 1144

解説


あなたも急に気がつくかもしれません。
忘れている何かを、さがさなくちゃいけないってことを。
この映画は、愛をみつけることを怖れているあなたのための処方箋。
つながりたいけどつながれない、現代の関係性をテーマに一尾直樹監督が描く長編第二作。

人には絶対わからない。
急に気がついたの、とにかく大事なことを忘れているって。だから、さがさなくちゃいけないの。
両親と実家で暮し、ピアノを教えているだけのアイ。妻子と別れ新しい恋人と暮らす会社員のユウ。母親と恋人を他人事のように眺めている女子高生のケイ。「こんなことをしたいんじゃない」。「ほんとうは違う」。思いと裏腹な現実が充満しはじめた心に天空から“それ”が飛来した。内面生活は現実社会から乖離し、現実を呑みこむ。行き場のない思いが世界に充満し周囲を変えていく…。

確かな俳優たちが集結!
人気アニメ『蒼穹のファフナー』のangelaが書き下ろした主題歌。
尾野真千子(アイ)、郭智博(ユウ)、ミスマガジン出身の菊里ひかり(ケイ)。アイの父に『萠の朱雀』でも尾野と父子を演じた國村隼。アイの母に萬田久子、麻生祐未(ケイの母)、風間トオル(その恋人)、内山理名(猫を抱く女)。ミュージカル俳優の今井清隆、宝塚退団後映画初出演となる遠野あすかなど、確かな俳優たちが集結。人気アニメ『蒼穹のファフナー』のangelaが主題歌を書き下ろしているのも話題です。

名古屋発のアートフィルム。
現実とネットの境界が曖昧になり、内面が現実を侵食していく社会で生きる方法。
塚本晋也、片岡礼子を主演にむかえた『溺れる人』で劇場デビューを飾った一尾直樹脚本監督第二作。一貫したテーマは関係性における自己存在の不確かさ。本作は、名古屋を拠点に活動する世界の俊英に、名古屋の企業が出資し、地元の協力のもと、全面名古屋で35ミリ撮影された、名古屋発信の映像芸術です。

ストーリー




ある昼下がり、ピアニストのアイ(尾野真千子)の心の中に、青空の彼方から「なにか」が落ちて来る。時を同じくして、まったく別の場所で暮らす会社員のユウ(郭智博)と高校生のケイ(菊里ひかり)も同じ感覚に襲われ、その場に倒れて気を失う。三人はすぐに何事もなかったように目覚めるが、その日を境に「奇妙な思い」に取り付かれるようになる。それまで気にも留めなかった些細な出来事が、何か大切なメッセージを伝えているように感じられるのだ。「なにかが私を呼んでいる」、日に日に「奇妙な思い」は強くなる。
アイの父と母(國村隼・萬田久子)は、家族を避けるような、アイの言動に戸惑う。ユウの恋人(遠野あすか)は、殻に閉じこもるようになったユウに不安を隠せない。ケイの母(麻生裕未)も、いつもと違う娘の様子が気になって仕方ない。彼らは愛する者の孤独にただ狼狽するばかりで手を差し伸べることができない。そんなある日、何処からか謎の女性(内山理名)が現れる。それを機に、アイ、ユウ、ケイ、三人のの「思い」がシンクロする。同じイメージを見、同じメロディを聞き、同じ言葉を呟き始める‥‥。

スタッフ

エクゼクティブプロデューサー:来間紘、松波頼明
監督・脚本:一尾直樹
撮影:金子正人
照明:田村文彦
録音:弦巻裕
美術監督:安藤伸
編集:一尾直樹
音楽プロデューサー:中西聡
音楽:倖山リオ
主題歌:angela「『リアル』は…」(スターチャイルド・レコード)
プロデューサー:大塚馨、井澤昌平、川村晃司、阿部祥三、松波宏忠

キャスト

尾野真千子
郭智博
菊里ひかり(現桜井ひかり)
國村隼
萬田久子
麻生祐未
風間トオル
今井清隆
遠野あすか
内山理名

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