ホームレス・ワールドカップ
知られざるもう一つのサッカー世界大会の裏側を追った感動ドキュメンタリー
2008年/アメリカ/ヴィスタ/カラー/99分/ステレオ 配給:イーネット・フロンティア
2010年5月8日(土)より、ライズX他にて全国順次ロードショー
© Cabin Films 2008
公開初日 2010/05/08
配給会社名 0702
解説
ホームレスからヒーローへ! 人生で一度のチャンスをかけて、彼らはボールを追いかける!
2001年に発案され、2003年に初めて開催された“ホームレス・ワールドカップ”。それはスポーツを通して全世界のホームレスの人々に、生活を変えるチャンスを与えた。わずか3年後の2006年には、世界各国で2万人ものホームレスたちがストリートサッカーチームに所属し、その年のケープタウン大会には、48の国々を代表する500人もの選手が出場した。
本作は、そのうち7人の選手たちがサッカーで生きる希望を見出し、“ホームレス・ワールドカップ”のピッチでヒーローになることで、それぞれの状況を脱出する方法を探し出す日々を記録している。またナビゲーターとして登場するハリウッド俳優コリン・ファレルが、世界のホームレスの現状や彼らの抱える様々な問題を観る者に訴えかける。
ホームレスに対する偏見を打ち砕く、リアルで説得力のある映像が、人生を変えるスポーツの力を映し出している。社会の片隅に生きる人々が、「自分たちも勝者になり得るのだ」という希望に目覚めて人生を切り開いていく様は観る者にかつてない感動を与えてくれる。“ホームレス・ワールドカップ”のピッチに自分がいないのは、生まれた国や環境など、きっと少しの違い。いつ何時でも当事者になり得るこの現状に、果たして私たちは何ができるだろうと、一歩前に踏み出すきっかけをこの映画は与えてくれる。
<“ホームレス・ワールドカップ”とは>
2010年、ブラジルのリオで第8回を迎えるこの大会は、2003年から毎年開催されているホームレスの人のみが参加できるミニサッカーの世界大会です。ボールさえあればどこでもできるサッカーは貧富や年齢、人種に関係なく人をつなぐことができる最高のツール。世界に共通する貧困という問題や人間の可能性について世界中の人々に考えてもらい、同時に貧困状態にある人たちに楽しみや喜び、希望を感じるきっかけをつくるために“ホームレス・ワールドカップ”は生まれました。“ホームレス・ワールドカップ”に出場できるのは一人一回まで。その一回のチャンスにかけて精一杯取り組むことができるのも、この大会の特徴です。NIKEやUEFA(欧州サッカー連盟)が大会の公式スポンサーとなり、世界的に有名なサッカーチームが支援を表明しています。イングランド代表チームのトレーニングをするのはマンチェスター・ユナイテッド。スペインチームとポルトガルチームは、それぞれレアル・マドリード、ベンフィカからの応援を受けています。世界の大会参加選手の中にはプロやセミプロサッカーチームで選手やコーチになった人たちもいます。
<日本のホームレスサッカーチームの活動>
ホームレスの自立を応援する団体“ビッグイシュー”や企業、市民などにサポートされながら2004年のイェーテボリ大会(スウェーデン)に日本代表チームが初参加しました。2009年ミラノ大会では“野武士ジャパン”の名のもとに2回目の参加を果たしました。現在はNPO法人ビッグイシュー基金のサポートでサッカークラブが大阪と東京で練習を続けています。イェーテボリ大会に参加した日本チームは、大会出場をきっかけに8人中7人がビッグイシュー販売の仕事から住居を得て新しい仕事につきました。
<“ビッグイシュー基金”、“ビッグイシュー日本”とは>
“ビッグイシュー基金”は、“ビッグシュー日本”を母体としてつくられた非営利団体ですが、“ビッグイシュー日本”とは別組織の団体です。“ビッグイシュー日本”は、ホームレスの人々に雑誌『ビッグイシュー日本版』を販売するという仕事を提供し、ビジネスの戦略を用いてホームレスの人たちの自立を応援しています。
それに対し非営利団体であるNPO法人ビッグイシュー基金は、非営利団体の特性を生かして販売サポートから一歩踏み込んだよりきめ細やかなサポートを行います。アプローチは異なりますが、両者はホームレス問題を解決するという同じ目標を共有し取り組んでいます。
ストーリー
もうひとつのワールドカップがここにある!
ケープタウンでの、2006年“ホームレス・ワールドカップ”。人生で一度のチャンスをかけて、7人の選手が母国を代表した。
アフガニスタンの戦場地からナジブ、ケニアのスラム街から来たアレックス、アイルランドのダブリンの麻薬依存症者校正施設からダミアンとサイモン。ノースキャロライナ、シャルロットのストリートからクレイグ。スペイン、マドリードの収容施設からはヘスース。ロシアの都市、サンクトペテルブルクで、人目を忍んで生活する違法の移住者スラヴァ。現状に問題を抱えた7人の選手たちがサッカーで生きる希望を見出し、“ホームレス・ワールドカップ”のピッチでヒーローになることで、それぞれの人生を切り開いていく。
スタッフ
監督:スーザン・コッホ/ジェフ・ウェルナー
脚本:スーザン・コッホ
製作総指揮:リック・アレン/ジョセフ・エデルマン/ダグラス・G・スミス
製作:テッド・レオンシス/ジェッド・ウィダー/トッド・ウィダー
撮影:ニール・バレット
音楽:チャーリー・バーネット
編集:ジェフ・ウェルナー
監督補佐:トッド・ウィダー
ナビゲーターナレーション:コリン・ファレル
協力:アメージング スポーツ ラブ ジャパン、NPO法人ビッグイシュー基金
提供:イーネット・フロンティア、日活 配給:イーネット・フロンティア
キャスト
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