2009年/日本/カラー/1時間51分/7巻/3038m/ビスタサイズ/DTS-S/ 配給:角川映画

2010年10月08日よりDVDリリース 2010年4月3日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開

(C)2009「誘拐ラプソディー」フィルムパートナーズ

公開初日 2010/04/03

配給会社名 0058

解説


『パーフェクトワールド』、『身代金』、『誘拐犯』・・・
新たなクライム・エンタテインメントが誕生!

人生38年全くツキなし。借金と前科だけの男が最後の一発逆転を賭けて金持ちの子を誘拐。しかし身代金5000万を手に入れ、完全犯罪成立寸前にとんでもない事実が発覚、一転、命を狙われ必死の逃亡が始まる…。2005年に映画化され大ヒットを記録した『明日の記憶』の荻原浩原作の人気ノベルが待望の映画化。
誘拐犯の逃亡を軸に、彼を追う大掛かりな組織、さらにその組織を追う警察と、追う者と追われる者が入り乱れるスリリングな追跡劇が快調なテンポで展開。さらにそこへ、誘拐犯と子供との間に生まれる奇妙な関係や、子供と親の複雑な問題、組織内の裏切りなど、数々のエピソードが横糸となってドラマを形成する。そしてラスト、絶体絶命の状況となった誘拐犯が最後にどこへ行き着くのか!? 『パーフェクトワールド』、『身代金』『誘拐犯』など” 誘拐” を題材にした名作は数多くあるが、ここにまた新たなクライム・エンタテインメントが誕生した。

誘拐犯VSヤクザVS警察 
前代未聞の逃亡劇に 超豪華キャスティングが集結!

誘拐犯の主人公・秀吉を演じるのは、高橋克典。榊英雄監督が「彼以外考えられない」と最初からイメージしていたという通り、今までのクールなイメージからは想像もつかない、情けなくて、でもどこか憎めないキャラクターを好演。更に、誘拐される子供の父に哀川翔、誘拐事件を追う刑事に船越英一郎と、超主役クラスが集結、またとない超豪華キャスティングが実現した。他にも、YOU、菅田俊、木下ほうか、笹野高史、品川徹、角替和枝、寺島進、ベンガル、美保純、山本浩司ら多彩な顔ぶれがズラリと並ぶ。

『VERSUS -ヴァーサス-』『ALIVE』『あずみ』役者としても活躍する  
榊英雄監督最新作!

本作の監督を務めるのが、北村龍平作品の主演など俳優としても数多くの出演作がある榊英雄。07年に『GROW-愚郎-』で長編監督デビューし、翌年には菅井きんを世界最高齢主演女優に迎え『ぼくのおばあちゃん』を発表。昨今多く見られる「俳優が監督業に乗り出す」タイプとは大きく違い、製作現場で助監督を志願して務め経験を積んできた。多くの俳優や監督からの信頼も厚く、その人脈が本作の豪華キャスティングを実現させた。
本作は長編3作目となるが、初めて監督作品に自ら出演。物語のキーパーソンとも言える役を演じ、役者としての実力も発揮している。

ストーリー



絶望の中でひらめいた完全犯罪

満開の桜の木の下で、一人の男がつぶやく。「死ぬにはちょうどいい日だ」
伊達秀吉(高橋克典)38歳。仕事もない、金もない、家もない。あるのは借金と前科だけ。何をやってもうまく行かず、自殺を思い立つがそれすら失敗。そんなどこまでも惨めな秀吉の目の前に、「家出してきた」という少年・伝助(林遼威)が現れる。聞けば家は遠くに見える庭の大きな屋敷、6歳のくせに携帯電話を持っていて、秀吉とは全く面識がない。秀吉の頭の中に何かが閃く。「お前の家出、助けてやるよ」 秀吉は“ 誘拐”という人生最後の賭けに出た。

動き出す謎の組織

そのころ伝助の家では、秀吉からの身代金要求の電話を受け大騒ぎとなる。黒服を着た屈強な男たちが広い屋敷の中で、秀吉の車を携帯電話のGPS機能で追跡。「発信元の現在位置は半径500mです」「追え!」どう見ても警察とも普通の家族とも思えない者たちが、大掛かりな捜査を開始、身代金受け渡し場所に指定されたファミレスに黒塗りの車が何台も向かう。
完全犯罪成立のはずが

要求した身代金は5000万。秀吉にはある作戦があった。一度は伝助の父親(哀川翔)をファミレスに呼び出すが、そこには秀吉は姿を見せず、車に乗るように外から電話を掛ける。さらに車を走らせると今度は電車に乗るように再度電話で指示。イラつく父親をよそに秀吉は最後の指示を伝える。電車から線路に投げ出されるカバン。成功だ! 大金を手に、秀吉は夢中になって走り出す。すると突然、秀吉の目の前にコワモテの男がどこからともなく現れ・・・・。
伝助、お前は一体何者なんだ?

危機一髪、男たちの追跡をかわした秀吉は、待っていた伝助を問いただす。
伝助の口から出た言葉に、秀吉は半狂乱状態に。伝助の父親は、地域最大級の暴力団篠宮組の組長だったのだ。手にした金よりも自らの命を守るために、必死の大逃亡が始まった。
さらに警察も動き出す!

篠宮組のただならぬ様子をじっと見守る男がいた。黒崎警部補(船越英一郎)は日ごろから組の動向に目を光らせていたが、今度ばかりは何が起こっているのか分からない。組員たちが向かった先を調べあげるうちに、彼らが血眼で捜しているのは、敵対する組の者でも街のチンピラでもない、一人の冴えない男・秀吉であることを突き止める。

追われる、追う、さらに追う・・・・
男たちが最後に行き着く先とは?

スタッフ

監督:榊英雄
原作:荻原浩「誘拐ラプソディー」 (双葉文庫)
脚本:黒沢久子
音楽:榊いずみ
製作:「誘拐ラプソディー」フィルムパートナーズ
制作プロダクション:ステューディオ スリー
配給:角川映画

キャスト

高橋克典
林遼威
哀川翔
押尾学
YOU
寺島進
笹野高史
菅田俊
木下ほうか
ベンガル
美保純
角替和枝
船越英一郎

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