原題:THE MEERKATS

『ディープ・ブルー』『アース』のBBCが贈る、地上30センチの生命の奇跡の物語。

第21回東京国際映画祭「natural TIFF supported by TOYOTA」出品

2008年/イギリス/カラー/83分/
配給:ギャガ・コミュニケーションズ Powered by ヒューマックスシネマ

2009年05月15日よりDVDリリース
2009年1月10日より、みゆき座ほか全国ロードショー

Yaffle Films (Meerkats) Limited (c) 2007
Mattias Klum/NationalGeographic/ゲッティイメージズ

公開初日 2009/01/10

配給会社名 0025

解説



小さな野生動物の大きな生命力を描いた感動のドキュメンタリー。

地球上で最も厳しい環境のひとつ、苛酷な生存闘争が繰り広げられる灼熱の大地、アフリカ・カラハリ砂漠。その片隅の小さな巣穴から生まれてまもないミーアキャットが顔を出した。体長わずか7cm、成長しても30cmにしかならないこの小さな命は、危険と隣合わせの日々をどう生き抜いていくのだろうか。
『ディープ・ブルー』『アース』の製作陣が次に挑んだのは、アフリカ大自然に息づくミクロの世界。『ミーアキャット』は世界最高のスタッフが画期的な撮影技術を駆使して創り上げた動物ドキュメンタリーの傑作である。小さな野生動物に秘められた大きな生命力を温かい眼差しで見つめた感動のドラマは、あらゆる世代を超えて生きていくことの歓びと勇気を与えてくれる。

気温40度の灼熱の太陽の下、生きるための日光浴。
コミカルでキュートな表情や仕草に目が離せない。

ミーアキャットと聞いてまず思い浮かぶのは、後ろ足2本と尾で直立する姿だろう。夜の寒さをしのぐため、日中は家族そろって日光浴。陽だまりの心地よさに立ったまま居眠りを始める様子は何ともユーモラスで愛らしい。
『ミーアキャット』は彼らの動物学的な生態に迫るだけでなく、その豊かな表情も余すところなく描いた情感あふれる作品だ。生まれて初めて目の当たりにする大自然への驚き、不思議な動物と出会って刺激される好奇心、凶暴な敵にもひるまず立ち向かう勇気、家族の死や孤独にひたすら耐えるけなげさ。大きくつぶらな瞳は喜怒哀楽のすべてを映し出し、見る者の感情を引きずり込む。

人間以外で唯一積極的な教育をするミーアキャット。深い愛に結ばれた家族の絆の物語。

『ミーアキャット』はコロと名づけられた幼な子の成長を見守りながら語られていく。好奇心も行動力も旺盛なコロは家族をハラハラさせ通しだ。集団の力が大自然を生き抜く唯一の武器であるミーアキャットにとって、グループとはぐれることはそのまま死を意味するのだから…。
ミーアキャットは家族の結束力が強く、親が留守の間は兄弟が子守と教育に当たる。こうした積極的な教育は人間以外の哺乳類ではミーアキャットだけである。厳しい環境と真正面から向き合いながら、家族との絆の中で生きる知恵を身につけ、やがて社会の一員として迎えられていく。これは人間社会にも通じる小さなヒーローの冒険物語であり成長物語なのである。

BBCならではの映像技術で綴る驚異のアフリカ大自然。
ポール・ニューマンが最後に選んだ、愛と感動のネイチャードキュメンタリー。

ドキュメンタリー映像の世界的権威として知られるBBCフィルムズとBBCナチュラル・ヒストリー・ユニットの共同製作による『ミーアキャット』は、これまでにない映像体験が目白押しである。天敵であるワシやヘビとの決死のチェイシング、餌となるサソリとの格闘、ダチョウやキリン、ライオンとの突然の邂逅、灼けつく大地と凄まじい雨。ミーアキャットの視点でとらえらえた斬新な映像は想像以上にダイナミックでスリリングだ。灼熱のカラハリ砂漠では撮影に約7ヶ月という膨大な時間が費やされた。
格調の高い映像をさらに引き立てるのは威厳と優しさに満ちた語り口。ナレーターは先日惜しまれて世を去った名優ポール・ニューマンが務めている。

ストーリー




地球上最も厳しい環境で、生存をかけて日々苦闘する、ある一家の物語

乾ききった大地”に生きるミーアキャットのコロ

アフリカ南部に広がるカラハリ砂漠。ここがミーアキャットの故郷だ。環境に適応できなければ絶滅するしかない過酷な状況で、小さなミーアキャットたちが必死に生きている。
ミーアキャットのコロは生まれて3週間目。ずっと真っ暗な穴の中にいたが、今日初めて地上に出て家族のみんなに会う。コロは勇気があり、好奇心が強く個性的だ。
ミーアキャットの家族は母親が率いる。彼らは大家族で、おじ、おば、兄、姉たちみんなでコロを助け、教育し、危険から守り導いていくのだ。
全長30センチの彼らにとって周囲は巨大な生き物ばかりだ。特にゴマバラワシは最大の天敵だ。鋭い目で地上を物色している。家族から離れず常に警戒すること、それが大事な教訓だ。大人になるのは命がけで、多くの子供は生き抜くことが出来ない。メスが子供を産むのは生涯で約70匹。だが、生まれた子の3匹に1匹が天敵や病気や飢えで死んでしまう。

コロの兄の役目

コロには1歳上の兄がいる。兄は2つの役目をこなさなければならない。子守とエサの調達だ。
彼らの好物は昆虫で、特にサソリは大好物。年上の兄は、サソリの食べ方を教え、見つけた昆虫をまず弟たちに与える。コロの目の前に大きな獲物が現れても、兄から教わらないことにはエサの食べ方がわからないのだ。
そんな中、好奇心いっぱいのコロはついつい家族と遠く離れたところまで来てしまった。コロが助けを呼ぶと、兄はたとえ他の子たちを置き去りにしても、本能的に飛んできてコロを助けてくれるのだった。

砂漠に雨が降らない・・・

夏の日中、気温は上昇し続けてオーブンのような暑さ。この数ヶ月、雨は一滴も降っていない。この地のあらゆる生命が危機的状況にある。植物が枯れ果て、大地は赤褐色化し、砂が地表を覆っている。ミーアキャットは体脂肪が少ないので、このままだと餓死してしまう。
もう選択の余地はない。危険な茂みの中へ獲物を探しに行かなくてはならないのだ。そうすると見張りをするにも数が足りなくなる。このような状況ではわずかな食物でさえも、それをめぐって縄張り争いになる。エサ場を奪おうとする別の群れには、“戦いの踊り”で威嚇する。
そして再びコロは夢中になってエサをほうばる。と、その時、突然見張りをしていた兄がワシに襲われた。それは一瞬の出来事だったー
兄が逃げ遅れてワシにさらわれてしまったのだ。
頼もしい兄がいなくなる、コロには辛い出来事だった。

待望の嵐が到来

コロの誕生は本来なら雨季の始まりの頃で、食物も豊富なはずだった。しかしこの夏は、全く雨が降らず、平原は干上がっていた。
この時期、ヘビたちが冬眠から目覚める。中でもケープコブラはアフリカ最強の毒を持ち、ミーアキャットを襲ってくる。しかし彼らは決して逃げ出さない。マングースの仲間なので、どんな凶暴なヘビにも立ち向かうのだ。そして囲まれたヘビはたいてい退散する。

真夏の太陽の下——
砂漠の表面温度は70度に達する。エサを探して掘るが何も見つからない。
コロの家族は衰弱し、兄も亡くし、戦う気力を失っていた。

その時、丘のかなたに稲妻が走る。
カラハリの嵐は途方もなく、入道雲は竜巻100個分の威力がある。
嵐の訪れをすべての生き物たちが待ち望んでいた。そしてコロには初めての経験だ。
そして、遂に!すさまじい雨がアフリカの大地に降り注いだ。
雨が降ると羽アリが発生し、コロたちの食べ放題のご馳走になった。

一人ぼっちのコロ、家族の元へ帰れるのか!?

空腹が満たされたコロは、体力を取り戻し、活気もよみがえった。もうどこへ行けばエサがあるかも分かるようになった。
が、エサがある所には必ず争いがおこるものだ。
コロが敵に包囲されてしまった、逃げ道は一つしかない。
コロは平原を超え、見知らぬ地まで逃げてきた。兄でさえ、ここまで来たことがない程遠くまで来てしまった。
道に迷い、コロは一人ぼっちになってしまった。一人ぼっちでは助かる見込みは少ない。助けに来てくれる兄の姿ももうないのだ。

夜の砂漠は、あまりに危険で寒すぎるため、ミーアキャットは地上では夜は過ごさない。コロは初めて過ごす一人の夜に死ぬほど不安だった。
彼らは群れで暮らすことで死を避けられるので、家族と離れて生きることは出来ない。
コロは兄に習ったこと全てを思い出し、家に戻る道を見つけ出さなければ生き延びることが出来ないのだ——

遂にコロは心強いニオイをかぎ当てた!家族がここにいたのだ。数週間前は木にも登れなかったが、今は力強く機敏な動きで家族の居場所を捜すことが出来る。
が、最後にたちはだかる壁=最大の障害——ライオンが目の前にいる!
ライオンの群れは当分移動する気配はないようだ。ライオンに気づかれず、辛抱強くタイミングよく慎重に移動しなければならない。
果たしてコロは家族の元に帰ることが出来るのか?

スタッフ

監督:ジェームス・ハニーボーン
ナレーション:ポールニューマン
製作:ジョー・オッペンハイマー、トレヴォー・イングマン
撮影:バリー・ブリットン、マーク・ペイン・ギル
編集:ジャスティン・クリシュ
録音:クリス・ワトソン
音楽:サラ・クラス

権利元:The Weinstein Company
製作会社:BBC

キャスト

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