原題:Le Grand Chef

宿命の対決!至高の味がここに甦る!!

コリアン・シネマ・ウィーク2008::http://www.koreanculture.jp/japanese/info_news_view.php?number=635

2007年11月1日韓国公開

2007年韓国/35mm/カラー/ビスタサイズ/115分 配給:彩プロ

2009年4月25日(土)より新宿K’s cinemaにてロードショー!! 順次、シネマート心斎橋、シネマスコーレ(名古屋)、シネテリエ天神、他全国順次公開予定!!

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公開初日 2009/04/25

配給会社名 0106

解説


韓国初の本格グルメ・エンタテインメント
 最高の料理人という栄誉のため、一度は夢破れた男が、改めて挑む技と魂の包丁勝負! 韓国を代表する漫画家ホ・ヨンマンの超人気シリーズを原作に、『僕の、世界の中心は、君だ。』で知られるチョン・ユンス監督が描く食の頂上決戦。料理の真髄を求めてプロとプロが華麗に、そして、熱くここに激突する!
 主人公に若手演技派の代表格キム・ガンウ、因縁浅からぬ宿敵に個性派の急先鋒イム・ウォニ、そして、ヒロインにTVドラマ・デビュー作で一躍時の人となったイ・ハナ。みずみずしい才能が一堂に集結した韓国初の本格グルメ・ムービー。巧みな物語構成のもと、豪華絢爛にして手に汗握る料理バトルが次々と展開する極上の食彩エンタテインメント、存分にご堪能あれ!

ストーリー

 最高の宮廷料理人に与えられる名誉の称号、待令熟手(テリョンスッス)。食の頂点を極める老舗料亭「雲岩亭(ウナムジョン)」料理長が冠するその称号をめぐって、いま青年ソン・チャンと、店主の孫に当たるオ・ボンジュの対決が行われていた。しかし、美食家たちの舌をうならせたソン・チャンのフグ料理が、思わぬ不幸をもたらすことになる。問題なく処理したはずの肝の毒が、なぜか料理に含まれていたのだ。
 ・・・それから5年後。朝鮮王朝最後の王・純宗(スンジョン)に仕えた待令熟手(テリョンスッス)の遺品となる包丁継承者を求め、現代最高峰の料理人を決めるコンテストが開催されることになる。
 手持ちカメラによる突撃レポートも辞さないテレビ局の女性プロデューサー、キム・ジンスは、局長の意向に従い、今は田舎に戻り、年老いた祖父の面倒を見ながら食材販売で生計を立てているソン・チャンをこの料理コンテストに参加させようとする。もっとも、ソン・チャン自身は、ともに「雲岩亭」で修行していた後輩チャン・ドッキに出会っても、いまさら料理人の道に戻る気はないと明言するのだった。
 ところが、現「雲岩亭」店主として料理界に名を馳せるボンジュが、来るべき大会への参加を辞退するよう圧力をかけて来たことで、逆にソン・チャンの闘志に火が点く。彼は、女房の尻に敷かれている村長ク・ホソンを助手として、料理大会の第一次選考に臨む。最初の課題は鳥料理。ソン・チャンはキジ、ボンジュは鶏を素材に、両者順調に勝ち進んだ。
 続く第二次選考の課題は魚料理。素材はタイ、ニベ、ボラ、そしてメフグのいずれかだ。フグ毒による事故の悪夢がソン・チャンを動揺させるが、自らの腕を信じ、彼はメフグを見事なフグ刺しに仕上げる(じつは、5年前に毒を盛った真犯人はボンジュだった)。しかし、審査員はかつての中毒事故に巻き込まれた美食家たちが担当していたため、肝心の試食を拒絶されてしまう。窮地を救ったのは、レポーターとして大会会場で取材していたジンスだった。彼女が臆することなくフグ刺しを口にしたことで、審査員も試食に応じ、ソン・チャンは無事、第二次選考も通過する。
 第三次選考の素材は牛肉。ソン・チャンは蓮の花を模したユッケで最高得点をマークするが、ボンジュも肉団子のスープで、さらに上をゆく満点をたたき出す。そして、串焼きを課題とする第四次選考で、ついに料理人は10人まで絞り込まれることに。この時点で、ソン・チャンはトップに立っていた。
次なる第五次選考の課題は炭。ソン・チャンはかつて「雲岩亭」で炭を担当していた後輩チャン・ドッキの助けを得て、究極の炭職人の元を訪れる。しかし、向かった先は刑務所。頼みの綱となる相手ハンは、なんと死刑囚として収監されていたのだ。いっぽう、ボンジュも究極の炭を求め、慰問団を引き連れて刑務所へやってくる。金の力でハンから炭の秘密を聞き出そうとするが、死刑執行を待つだけのハンは傍若無人なボンジュの鼻に噛みつき、慰問の場は大混乱を来すのだった。
孤独なハンの心。面会を拒絶されながらも毎日刑務所にやってくる実母の話から、その悲しい生い立ちを知ったソン・チャンは、独居房に移された彼へそっと蒸かし芋を差し入れる。それを口にしたハンは幼い日々と母の愛を思い出しながら、究極の炭の秘密を明かし、安らかに刑の執行を受け容れてこの世を去っていった。
 ハンの母親が住んでいた家を眼下に望む丘。その頂きにたたずむ古木を材料にソン・チャンたちは究極の炭を焼き上げる。しかし、ソン・チャンとジンスがしばらく留守にした間に暴漢が急襲、せっかく出来上がった炭は略奪されてしまう。犯行の主謀者はオ・ボンジュ。労せずして究極の炭を手に入れた彼は、第五次選考で審査員の舌を魅了する焼き肉を出しソン・チャンを逆転、準決勝を前にして俄然有利な立場となる。
 対して、苦境に立ったソン・チャンは、次の課題となる牛の解体に懸けるしかない。彼が最後に下した判断は、家族同然に愛情を注いで育てた自分の牛を選ぶことだった。こうして行われた準決勝。ソン・チャンは解体作業で健闘するもボンジュとの得点差は大きく、逆転優勝はもはや不可能かと思われた。しかし、ボンジュの解体牛に不備が発覚、両者同点となり、決勝戦は後日改めて行われることになる。
 決勝を前に、ジンスは毒殺されたと言われる朝鮮王朝最後の待令熟手(テリョンスッス)について調べていた。そして、取材を進めるうち、彼女は二人いた待令熟手の弟子の一人がソン・チャンの祖父ソン・ヒョンであり、しかも毒殺の下手人だった事実を知る。
 王朝最後の王・純宗に捧げた秘伝のスープ。背景には、国王に仕えることのみを使命とした待令熟手の決意と、忠実な弟子ソン・ヒョンの悲劇が隠されていた。ボンジュは、もう一人の不実な弟子だった先代「雲岩亭」店主、すなわち自らの祖父オ・マンシクが秘匿していた日本風スープを、そして、ソン・チャンは急逝した祖父ソン・ヒョンがそれとなく伝えようとしていた牛肉のスープ〜ユッケジャンで決勝に臨む。類いまれな味と華やかさを持つボンジュのスープに対し、庶民の生活と味覚を愛しむソン・チャンのスープ。審査を担当する美食家たちは素朴なユッケジャンを蔑むが、最終選考に加わった日本人フジワラは、純宗王の国を思う心をその味から感じ取っていたのだった・・・。

スタッフ

監督:チョン・ユンス
脚本:シン・ドンイク、チョン・ユンス
撮影:パク・ヒジュ
照明:キム・ギムン
音楽:ファン・サンジュン
武術:キム・ミンス

キャスト

キム・ガンウ
イム・ウォニ
イ・ハナ
チョン・ウンピョ
キム・サンホ
チョン・ジン
チョン・ジン
キム・ジンテ
コン・ホソク
パク・チニョン
アン・ギルガン

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