大丈夫であるように-Cocco 終らない旅-
2008年/日本/カラー/107分/ 配給:クロックワークス
2015年8月29日(土)渋谷:ユーロスペースにて公開 2008年11月18日よりDVDリリース 2008年12月13日(土)より、シネマライズ・ライズXほかにて全国ロードショー
(C)2008「大丈夫であるように」製作委員会
公開初日 2008/12/13
配給会社名 0033
解説
祈り、願い、抱きしめる。孤高のうたうたいが紡ぐ旅の記録(ドキュメンタリー)。
旅のはじまりは1通の手紙だった——
独自の感性と唯一無二の存在感で、熱狂的なファンをもつミュージシャンCocco。沖縄の米軍基地移設予定の海に現れた2頭のジュゴンの姿に喚起された彼女は「ジュゴンの見える丘」を発表。沖縄で生まれた彼女は、歌を通じ、何かを変えていこうとしていた。そんな折に届いたファンからの手紙。それは核再生処理施設のある青森県・六ヶ所村に暮らす少女からのものだった。そしてCoccoは北へ向かい、知る。自分と同じ痛みを抱える人が日本中にはまだたくさんいることを。自分たちも知らずに何かをしてしまっていることを。原爆ドーム、ひめゆりのおばあ達、息子のこと、死ぬこと、生きること…美しいものも醜いものもすべて胸に刻み、唄いながら、祈りながら旅は続いていく。日本中の傷跡に、いつか花が咲くように。みんなの明日と将来と夢が、大丈夫であるように。
唄うことで、何ができるのか? 生きつづけることで、何がうまれるのか? Cocco×是枝裕和監督。2つの類まれなる才能の出会いが、 新たな希望の物語を誕生させた。
1997年のデビューとともに瞬く間にヒットを飛ばし、聴き手の心に迫るヴォーカルと圧倒的なパフォーマンスで、一躍日本の音楽シーンに躍り出たCocco。しかし、痛々しいほどに強烈な個性を放ち続けた4年間の後、突然の活動中止。そして06年に、復活。故郷・沖縄での「ゴミゼロ大作戦」の開催、ベストセラーとなった絵本の執筆などでもその才能と行動力を発揮し、ファンのみならず様々なアーティストに多大なる影響を与え続ける彼女に、『誰も知らない』『歩いても 歩いても』など豊かな感性と独自の感覚で作品を撮り続ける映画監督、是枝裕和が密着。07年8月、ヘリポートの基地移設が進行中の沖縄・大浦湾に帰ってきた、絶滅の危機に瀕するジュゴンのニュースがきっかけで誕生した「ジュゴンの見える丘」。その曲に込められたメッセージに共感し、歌声に魅了された是枝監督は、Coccoデビュー10周年の節目に開催された全国ライヴツアーに、そして家族と暮す沖縄での日常に、静かに寄り添い記録した。そこには、漆黒の闇から解き放たれ、歌で、生きつづけることで何かを変えていこうとする、ひとりのうたうたいの魂の軌跡が映し出されていた。
ストーリー
スタッフ
プロデュース・監督・編集:是枝裕和
撮影:山崎 裕、高野大樹、是枝裕和
録音:黒木禎二
助監督:砂田麻美
MA:桑木知二
オフライン編集:池田 聡
スチール:nanaco
広告美術:サン・アド、安藤基広、岸良真奈美、佐東竜司
制作協力:三好大輔、甲斐敏男、照木美智子
ポストプロダクション:ネオピーアンドティー
協力:ビクターエンタテインメント、MSエンタテインメント・プラス、スイッチ・パブリッシング、琉球朝日放送
制作:テレビマンユニオン
挿入曲:「てぃんさぐぬ花」「赤田首里殿内」「じんじん」「べーべーぬ草」以上 沖縄民謡 作者不詳
「お菓子と娘」作詞:西條八十 作曲:橋本国彦 「Rainbow」作詞・作曲:Dr.StrangeLove
「樹海の糸」「強く儚い者たち」作曲:柴草 玲
「連続カチャーシー2005」金城 実 & よなは 徹 リスペクトレコード
その他 作詞・作曲:Cocco
キャスト
Cocco
長田 進
大村達身
高桑 圭
椎野恭一
堀江博久
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