エルム街の悪夢

スプリングウッド高校に通うナンシーは、親友のティナから恐ろしい悪夢について相談を受ける。夢の中でティナは、ボーダー柄のセーターを着た身の毛もよだつ容貌の怪人に命を狙われているというのだ。ナンシーは不安がるティナを励ますために、恋人のグレン、ティナの恋人ロッドとティナの家に泊まるが、その晩ティナはロッドとベッドをともにした直後に、無残に切り裂かれた死体となった。この日を境に、ナンシーの夢にも不気味な怪人が現われ、その凶行が現実のナンシーの身体を苛むようになる。夢に殺される？やがてナンシーは、怪人が街の忌まわしき伝説として葬られたフレディであることを知り…
『13日の金曜日』シリーズのジェイソンと共に二大スプラッター・ヒーローとして絶大な人気を誇ったフレディの凶行を、夢幻的な要素と凄惨なゴア・シーンで描いたシリーズ第１作。忌まわしい悪夢を見た者が、その直後に怪死したという新聞記事から着想を得て、稀代の殺人鬼を生み出したのは、『鮮血の美学』でデビュー以来、マニア好みのホラー監督として認知されていたウェス・クレイヴン。本作の大ヒットで、一躍ホラー界の人気監督としての地位を確立した。