原題:What happens in VEGAS

2008年3月9日全米公開

2008年/アメリカ/カラー/99分/ 配給:20世紀フォックス映画

2010年06月25日よりDVDリリース 2009年06月05日よりDVDリリース 2008年8月16日よりみゆき座系ほか全国東宝洋画系にてロードショー

TM and © 2007 Twentieth Century Fox and Regency Entertainment. All rights reserved.

公開初日 2008/08/16

配給会社名 0057

解説



「旅の恥はかき捨て(“What happens in Vegas, stays in Vegas”)」という有名なことわざで思い浮かべるのは、理性の殻を脱ぎ捨てて、究極の快楽を味わい、大騒ぎをして一攫千金を手にする夢を見るひととき、だろう。しかし、ひとときの夢であるはずの出来事を少しでも覚えていたとしたら、もしかしてそれは単なる「夢」では片付けられないかもしれない……。
もしもそんな“罪作りな街”ラスベガスに捨ててきたはずの酒に酔ったうえでのクレイジーな出来事が、家まで追いかけてきて日常を脅かすことになったら? そんな設定のもと、コメディ『ベガスの恋に勝つルール』は、不釣り合い極まりないセクシーなふたりを巻き込む数々の騒動を描いていく。

サイを投じた瞬間から、映画になるべくしてなったこの作品。脚本家デイナ・フォックスとプロデューサーのマイケル・アグイラーのコンビによる必勝のプレゼンで、スタジオは即製作を許諾し、このプロジェクトはスタートした。「春にスタジオからゴーサインが出て、秋にはデイナによる脚本の第一稿が上がり、キャメロン(・ディアス)とアシュトン(・カッチャー)の主演が決まった。そして翌年の夏、撮影に入った。ハリウッドの基準からしたら、驚異的なトントン拍子だったよ」とアグイラーは語る。
デイナ・フォックスによると、本作品は彼女が抱えていたいくつかの映画のアイデアを融合させたものだという。「敵対関係や障害を乗り越えて愛を見つけたり、相手を理解するようになる、といった物語に興味があるの。最初は離婚調停中のカップルが、その過程で奇妙にもお互いを理解し合うようになる、というストーリーを思いついたんだけど、その頃ちょうど何故だか“旅の恥はかき捨て”というフレーズをよく耳にして、映画のタイトルにするのにピッタリだと思ったのよ。そこに突然、“ブリトニー・スピアーズがラスベガスで挙式”のニュースが流れてきてね。それで、ラスベガスならではのイベントのひとつと言えば、出会ったばかりの見ず知らずの相手と勢いに任せて結婚しちゃうことだわって思ったの。他にできることといえば、もちろん大金を掴むこと。それで閃いたの。もしもそのふたつのできごとが、一夜にして起こったとしたら?ってね。そこからこの映画のストーリーが生まれたのよ」
キャメロン・ディアスは、この映画のタイトルだけで鮮明なシナリオを思い浮かべることができると語る。「眠らない街ベガスでは、時間も使ったお金も、どれだけお酒を飲んでどれだけ眠ったのかさえも忘れてしまう。思いきって飛び込める懐の深さとでもいうのかしら。“何でもあり”のベガスでは、その時、その瞬間以外ではおそらく決してやらないような事をやっても許されてしまうのよ」
一方、アシュトン・カッチャーは、「そこで起きたことは誰にも知られないからこそ、とびきり無謀で、クレイジーで、可笑しな自分になれるんだ」と語る。

ストーリー




魅力あふれるパーティ好きのジャック・フラー(アシュトン・カッチャー)とお堅い貿易商ジョイ・マクナリー(キャメロン・ディアス)にとって、偶然にも一緒に過ごすこととなったラスベガスでのワイルドな週末は、ぼんやりとした記憶の一片になるはずだった。少なくとも、ニューヨークから休暇で来ていたこのふたりが、酩酊状態になって、署名済みの結婚許可証のせいでとんでもない過ちを犯したと気付くまでは……。
酒に酔ったジャックとジョイは、勢いに乗って結婚式を挙げたうえ、さらにその後スロット・マシンでなんと3億円の大当たり。実際はジョイがプレイしていた台で、彼女のコインを使ってジャックが当てたもの。いや、それともその逆か? そして、手に入れた大金は誰のものなのか?
こうして配られた数奇な一手に操られ、互いに毒づきながら新たな境遇と共にマンハッタンに戻ったふたりを待っていたのは、頑固者のワッパー判事(デニス・ミラー)による“半年間の強制結婚”という判決。ジャックの親友であり顧問弁護士でもあるスティーヴ・“ヘイター(人嫌い)”・ヘーダー(ロブ・コードリー)の抗議も虚しく、ワッパー判事はジャックとジョイの婚姻解消を却下したうえ、ふたりが勝ち取った大金を凍結し、この無責任なカップルに対して、この即席結婚を成功に導くためにあらゆる手を尽くした、と証明するように命じる。昔気質らしいワッパー判事がふたりに課したのは、同居に加えて週1回のカウンセリング、さらにはジャックとジョイを含めた“イマドキの若いもん”が嫌いな“努力”だった。さらには、これが達成できなければ3億円は高くて長〜い法廷バトルで争われ、挙句の果てには弁護士に持って行かれることになるとふたりを脅すのだった。
「ここに、ふたりを夫婦と認める」—— マジで。
「それならば、一丁やってやろうじゃないの!」とばかりにまんまと罠に引っかかったジャックとジョイは、忍耐と根性が試される最高に可笑しくて無謀な先手必勝のゲームに身を投じることに……このゲームでは、夫/妻になりきったほうが勝ちなのだ。

ジャックとジョイがグラィエーターばりに繰り広げる激しい男と女の戦いは、他人への憎悪心では誰にも引けを取らないジャックの激しやすい親友ヘーダーと、ジョイの強引な女友達ティッパー(レイク・ベル)も参戦してさらにヒートアップ。おまけにジャックの口うるさい父親ジャック・シニア(トリート・ウィリアムズ)とジョイの押しの強い上司バンガー(デニス・ファリナ)、ジョイの傲慢な元婚約者メイソン(ジェイソン・スデイキス)、そしてスマートな精神科医のトゥイッチェル医師(クイーン・ラティファ)まで加わり、ただでさえハチャメチャなふたりの夫婦ごっこは手に負えない事態に!
果たしてジャックとジョイは、相手を絞め殺すことなく無事に6ヶ月の“甘い結婚生活”を乗り切って大金を手に入れることが出来るのか? はたまたふたりの間に飛び散る火花に本当に火がついて、意外にも嘘ではじまった関係を本当のものに変えるのだろうか?
最後には、予想もしなかった大きなサプライズが待っているかもしれない……。

スタッフ

監督:トム・ヴォーン
脚本:デイナ・フォックス
撮影:マシュー・F・レオネッティ

キャスト

キャメロン・ディアス
アシュトン・カッチャー
クイーン・ラティファ
ミシェル・クルージ
レイク・ベル

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