原題:GOODBYE BAFANA

ネルソン・マンデラがはじめて映画化を許した、真実の物語!

2007年/仏・独・ベルギー・伊・南ア合作/カラー/117分/
提供・配給:ギャガ・コミュニケーションズ 

2009年04月24日よりDVDリリース
2008年5月17日(土)より、シネカノン有楽町1丁目、渋谷シネマGAGA!他全国順次ロードショー

(C) ARSAM INTERNATIONAL,CHOCHANA BANANA FILMS,X-FILME CREATIVE POOL,FONEMA,FUTURE FILM FILM AFRIKA

公開初日 2008/05/17

配給会社名 0025

解説



南アフリカ初の黒人大統領の囚われた27年
そこには看守との秘められた交流があった──
今、感動の実話が明かされる!

<マンデラが初めて自身の人生の映画化を許した作品とは──?>
南アフリカ共和国で、黒人の自由と権利を獲得するために闘い続け、初の黒人大統領となったネルソン・マンデラ。2008年で90歳を迎えるマンデラが、初めて自身の人生の映画化を許可した記念すべき作品が誕生した。
しかし、ここで描かれるのは、すでに世界中に広く知れ渡っているマンデラの輝かしい功績ではない。ノーベル平和賞を受賞した栄誉の時でも、大統領に選出された歓喜と決意の瞬間でも、国を建て直すためにすべてを捧げた政治活動の日々でもない。
本作で描かれるのは、マンデラが表舞台に立って南アフリカを変革していく以前の“囚われた27年間”である。理想の社会を作るために、決して諦めずに刑務所の中から運動を指揮し続けた、意義深い歳月。その中に秘められた、ある看守との魂の交流を描いた作品、それが『マンデラの看守』である。

<マンデラと出逢って、美しい魂を取り戻した男のトゥルー・ストーリー>
ジェームズ・グレゴリーは、黒人を下等な人間と見なしていた。1968年の南アフリカでは、それはごく普通のことだった。この国の長い夜は、アパルトヘイト政策から始まった。黒人には参政権、土地所有権はもちろん、家屋の所有や教育の自由さえ許されない。政府は反体制組織を弾圧し、指導者たちをロベン島の過酷な刑務所に収容した。
看守として島に赴任したグレゴリーは、最悪のテロリストとされるマンデラの担当に抜擢される。マンデラの生まれ故郷の近くで育ったために彼らの言葉がわかるグレゴリーに、秘密の会話を報告しろというのだ。任務に忠実なグレゴリーだったが、いつの間にか知性と人間愛に溢れたマンデラに魅了され、彼が目指す平等な社会に憧れていく。しかし、そんな想いが周囲に知られれば、自分の立場も妻子の安全さえも脅かされる。グレゴリーは理想と現実に引き裂かれるが、それはこの先何十年も続く、マンデラとの奇妙で特別な関係の始まりにすぎなかった……。
 「生まれつき他者を憎む者などいない。人は憎しみを学ぶのだ」と自伝に著すマンデラは、理不尽な囚われの身となっても、人間の本質は憎しみではなく愛だと信じていた。一方のグレゴリーも、偏見を持たない幼少時代には、黒人の少年と固い友情を結んでいた。マンデラの気高い魂に導かれて、歪んだ社会で失くしてしまった美しい魂を取り戻していくグレゴリー。人種や立場の違い、命の危険さえ乗り越えて、敬意と信頼で結ばれる2人の男。その姿は、今なお争いの絶えない現代において、私たちに他者を愛する勇気を与えてくれる。

<3人のキャストの情熱と、名匠の技が生んだ力強い感動作>
グレゴリーを演じるのは、『恋におちたシェイクスピア』で高く評価されたジョセフ・ファインズ。実在のグレゴリーの著書を読むだけでなく、流暢にコーサ語を話せなければ役柄に信憑性が出ないと考えたファインズは、約2ヶ月をかけて、この言語をマスターした。
現存する歴史上の大人物マンデラを演じるのは、大ヒットTVシリーズ「24 TWENTY FOUR」のデニス・ヘイスバート。マンデラのすべての演説を何度も繰り返し聴き、彼のクセやアクセントなど外面的なことを習得すると同時に、内面から溢れ出るカリスマ性に少しでも近づくべく努力を重ねたという。
グレゴリーの妻、グロリアには、『ナショナル・トレジャー』シリーズのダイアン・クルーガー。夫がマンデラに心酔していくことに反発と不安を抱きながらも、夫への愛を貫く妻の揺れ動く心情を見事に演じた。
監督は、『ペレ』と『愛の風景』で、カンヌ国際映画祭パルムドールに2度輝いた、名匠ビレ・アウグスト。自由への長い助走を忍耐強く走り続けるマンデラの、政治家としてよりも人間としての魅力に迫ると共に、男と男の熱き友情を真正面から描き切り、骨太の感動作に仕上げた。

ストーリー

黒人は白人より劣ると信じる看守が、
のちの南アフリカ初の黒人大統領を監視した歳月
それは美しい魂を取り戻すまでの長い道のりだった──

<民族の言葉が引き合わせた、マンデラとある看守の運命>
ジェームズ・グレゴリー(ジョセフ・ファインズ)は、人種差別主義者だ。それは、1968年の南アフリカでは、当たり前のことだった。アパルトヘイト政策により、黒人には投票権がなく、住居や就職、教育でも差別されていたのだ。
グレゴリーが、国内一の刑務所と名高いロベン島に看守として赴任した時、国家公安局のジョルダン少佐から、反政府運動の首謀者、ネルソン・マンデラ(デニス・ヘイスバート)の担当に抜擢される。マンデラの生まれ故郷の近くで育ったグレゴリーは、彼らの言葉であるコーサ語がわかるので、秘密の会話をスパイしろというのだ。妻のグロリア(ダイアン・クルーガー)と共に、異例の出世を喜ぶグレゴリーは、まさかこれが、マンデラとの長い長い付き合いの始まりとは思いもしなかった……。

<子を持つ父の想いに共感して、心を通わせた最初の瞬間>
初めて会ったその時から、グレゴリーはマンデラに特別な印象を抱く。彼はまるで過酷な独房ではなく自宅の書斎にいるかのように、いつも堂々と振る舞っていた。
グレゴリーが力を発揮する機会は、半年後に訪れる。マンデラ夫人が面会に来たのだ。グレゴリーが、コーサ語で交わされた武装闘争の指示や息子の近況を少佐に報告したため、夫人は逮捕される。それでも毅然としていたマンデラが心を乱したのは、息子の事故死を知った時だ。グレゴリーは当局の暗殺を疑って胸を痛め、同じ息子を持つ父としてマンデラに深く同情し、コーサ語で心からのお悔やみを伝えた。2人の心が初めて一歩近付いた瞬間だった。

<看守の心を変えた、マンデラの気高い理想>
マンデラは共産主義の危険なテロリストだという“白人の常識”に、グレゴリーは疑問を抱き始める。マンデラの口から「人種を超えて平和に暮らせる世界」を目指していると聞いて好奇心に駆られ、危険を冒して禁制品である「自由憲章」を手に入れる。人目を忍んで憲章を読み込み、マンデラの気高い思想に傾倒していく一方で、准尉への昇進をグロリアと喜ぶグレゴリーは、2つの世界で危ういバランスを保っていた。
ある日、釈放が近い囚人のもとに、コーサ語のメモが届く。グレゴリーは少佐の指示通りそのまま渡すが、国防軍がメモに記されたアジトを襲撃、出所したばかりの男も死亡する。

<理想と現実に引き裂かれ、マンデラのもとを去る看守>
グレゴリーの心は、3つに引き裂かれた。自分の報告が、黒人たちの命を奪っているのではないかという罪悪感。マンデラの人間性と思想をもっと知りたいという情熱。そして、妻と子供にいい暮らしをさせたいと願う家族への愛情──。しかし、グレゴリーにはわかっていた。気高く美しい魂に触れた今、汚れた現実に従うことはできないと……。
 1975年のクリスマス。グレゴリーの人生が大きく揺れる。きっかけは、2年ぶりに面会する妻にチョコの贈り物を渡したいというマンデラのささやかな願いを叶えたことだった。それが新聞に大きく取り上げられ、大佐は責任を問われて転属、グレゴリーは黒人びいきだと罵られ、一家は島で孤立する。

<変わりゆく世界の中で、再び巡り逢うマンデラと看守>
グレゴリーは転属を願い出るが、言葉のわかる彼を手放したくない少佐に却下される。遂にはグレゴリーが辞表を書くに至り、少佐は転属先でマンデラの手紙を検閲するという妥協案を出し、一家は島を去る。
 何事もない穏やかな日々が続いた。1982年、グレゴリーの息子は看守を務めながら、通新制大学に通っている。「すべての子供に教育を」というマンデラの主張に従ったのだ。相変わらず拘束が続くマンデラだが、世界の状況は変わりつつあった。各国がマンデラの長期投獄に反対、彼の釈放を求めて南アフリカに経済制裁を取り始めた。悩んだ政府はマンデラを島からポールスムーア刑務所に移し、グレゴリーは再びマンデラを直接担当することになる。

「傍観者にはなりたくない。歴史のひとこまになりたい」
グレゴリーはもはや、無教養な差別主義者ではなかった。
激化する武装闘争。涙と血を流しながら、まっぷたつに割れる南アフリカ。
黒人びいきの子供は殺すと脅されるグロリア。
それでも、グレゴリーには未来と希望が見えていた。
マンデラの輝く瞳の中に……。

スタッフ

監督:ビレ・アウグスト

キャスト

ジョセフ・ファインズ
デニス・ヘイスバート
ダイアン・クルーガー

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