原題:[REC]

封鎖されたアパートの中で、拡がっていく感染の恐怖─。
しかし、彼らはそこに隠された本当の恐怖をまだ知らなかった─ 

2007年/スペイン/カラー/77分/R-15
配給:ブロードメディア・スタジオ

2010年05月26日よりDVDリリース
2008年11月28日よりDVDリリース
2008年6月14日(土)より池袋シネマサンシャイン、シネマGAGA!、シネマスクエアとうきゅう、川崎チネチッタ他全国順次ロードショー

(C)2007 CASTELAO PRODUCUTIONS,S.A.

公開初日 2008/06/14

配給会社名 0551

解説



今、ここで起こっているのは悪夢か、現実か…
スペインで1,000,000人が絶叫した戦慄の恐怖…
P.O.V.リアルパニック・ムービーがついに日本へ”感染”—。

 本国スペインで公開されるやいなや、メジャー大作を抑えて100万人動員の大ヒットを記録したリアルパニック・ムービー『REC/レック』。スペインでは社会現象を巻き起こし、ハリウッドでのリメイクが決定した話題作がついに上陸する。

 バルセロナ郊外。ローカルTV局の女性レポーターが、働く人々に密着するドキュメンタリー番組「眠らぬ街」の取材のため、カメラマンと共に消防隊の同行取材を行っていた。何事もなく、静かに過ぎていく夜かと思われたが、突然、消防署に出動要請のベルが鳴り響く。「隣の部屋に住む老婆の叫び声を聞いた」という、アパートの住人からの通報だった。消防隊とTVレポーター・チームが現場に到着。怯える住人たちをエントランスに残し、数名の警官と共に老婆の部屋に向った。”通常の救助”そう思っていた彼らが目にしたのは、血まみれになり立ち尽くす老婆の姿だった…。

 突如、封鎖されてしまったアパート。その中で拡がり出した、”ある病原菌”。その閉ざされた世界で、究極の恐怖に直面することとなった人々は、隠れ、逃れ、必死に生き残ろうとする以外、術がなかった。「今、目の前で何が起こっているのか?」「なぜアパートは封鎖されてしまったのか?」−。次第に明らかになっていく謎、それに続く恐怖の出来事を、克明にカメラはとらえ続ける。女性レポーターとカメラマンが最後の一瞬まで記録しようとしたもの。それは、逃げ場のない戦慄の事実だった…。

 『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』や『クローバーフィールド/HAKAISHA』をも凌駕する圧倒的な緊張感を生み出したドキュメンタリー・タッチの映像は、手持ちカメラによるP.O.V.=ポイント・オブ・ビュー(主観撮影)。TV番組のクルーの視点で描かれる映像を、視聴者が目にする前に撮影された”生録画の映像”として観せることで、観客はその”感染”の惨劇を生々しい出来事として目撃することになる。

 共同監督のバラゲロとプラサがこだわったのは、これから起こる出来事を偽造させず、恐怖をあるがままに動かすこと。恐怖の要素をすべてセットの中に入れ、人工的に極端な恐怖の状況を作りだした。「一番重要なことは信憑性だ。そこで、無名のキャストを選んだ。オーディションのときに重視したのは、即興で演技ができるかということだった」と共同監督のひとりであるバラゲロが語るように、無名のキャストたちは、マスコミはおろか、スタッフにも公開されていなかった脚本を毎日、現場で手渡され、誰も物語の結末を知らぬまま、即興で怯え、怖がり、そして逃げた。その様子をカメラは追い続け、時にはノンストップで20分以上も撮影し続けることもあった。

 その結果、この取材レポートは、決して止めることもできず、ごまかすことができない事実なのだーそう思わずにはいられない、臨場感と緊迫感が続くシーンを生み出した。記録され続ける”生録画の映像”を見続けることで、少しずつ解き明かされていく”ある謎”が、観る者をさらなる不安の中に引きずり込み、身震いするほどの恐怖を体験させる。

 さらに、通常の映画で求められるサスペンス効果や機械的なナレーションを排除するアイデアが、まるで実際に起こっているようなリアルな恐怖を観客に与えることに成功した。
 「この映画の特異な語り口には音楽は意味がないってことを知っていた。それに、ホラー映画ではよくビックリさせたり、雰囲気を醸し出したりするために音楽を使うが、音楽を使わずに作るということにも、すごく挑戦してみたかったんだ」とバラゲロは語る。
 主演のリポーター・アンヘラ役には、リアルさを追及するため、実際にテレビのリポーターであったマニュエラ・ヴェラスコを大抜擢。監督の期待に応え、スペイン中を恐怖に落とし入れるばかりか、今作品で見事、スペインのアカデミー賞といわれる2008年のゴヤ賞新人女優賞を受賞した。

 監督は、『ダークネス』(02)、『機械じかけの小児病棟』(05)のジャウマ・バラゲロとパコ・プラサ。彼らは、ドキュメンタリー「OT:The Movie」で共同制作をしている。この作品は、スペイン版「アメリカン・アイドル」で、大ヒットしたスター・ツアー”Operacion Triunfo”の最初のシリーズの続編だった。共同製作の経験と個々のファンタスティックジャンルでの成功、成熟した知識と配慮が組み合わさり、本作で再度力を合わせることになった。

 スペインでの社会現象的大ヒットを受けて、アメリカでリメイクが製作中。「Quarantine」(原題)というタイトルで今年10月に全米公開が予定されており、監督の2人もクリエイターとして参加中。
 スペインでも、人気の高いバラゲロとプラサによって生まれた『REC/レック』。絶叫必至の77分。息つく暇もないノンストップ・リアルパニック・ムービーが、間もなく日本を恐怖に陥れる。

ストーリー




封鎖されたアパートの中で、拡がっていく “感染”の恐怖—
しかし、彼らはそこに隠された本当の恐怖をまだ知らなかったー

 アンヘラはローカルTV局の若い女性レポーター。プロフェッショナルな人々の仕事に密着するドキュメンタリー番組「眠らぬ街」のため、カメラマンのパブロと共に、毎晩取材に明け暮れている。今夜の取材対象は、地元の消防士たち。彼女は密かに、大火事が起こり、それを記録できる機会に恵まれることを願っていた。しかし、その夜はとても穏やかに過ぎていく…。

 深夜—。突然、消防署にベルが鳴り響き、出動要請が入った。「隣に住む老婆の叫び声や殺してやるという声を聞いた」という、アパートの住人からの通報だった。カメラを回し続けるアンヘラとパブロは、”救出任務”を報道するために、2人の消防士、マヌー、アレックスたちと共に現場に向かう。
 通報のあったアパートに到着すると、集まった住人たちがひどく怯えている。騒ぎ出す住人たちをエントランスに残し、アンヘラとパブロは、駆け付けた警官たちと共に、老婆の部屋に向かった。そこで部屋に入った彼らが見たものは、朦朧とした意識の中で立ちすくむ血まみれの老婆の姿だった。救助しようと警官がゆっくりと老婆に近づいていく。すると、突如、老婆の表情が豹変し、警官に飛びかかった。まるで、何かに取り憑かれたように警官に噛みつき襲い続ける老婆。その悲惨な光景は、確実にカメラのレンズの前で起こっていた。そしてそれは、テレビでは見たことのない唯一無二の衝撃的な報道の始まりでしかなかった。

 とにかく彼らは、老婆に噛みちぎられた警官を救出しようと、建物にひとつしかない出口へ向かった。しかし、出口は警察によってすでに封鎖されていた。アパートの外からは、「建物を封鎖した。外へ出ようとせず、中にいる警官の指示に従うように」という拡声器の声が響いている。その時、アレックスが頭上の吹き抜けから落下してきた。大の字に横たわる彼の頭から広がる血だまり。パニックになる人々。上に何かがいると確信したマヌーと警官、TVクルーは、戸惑いながらも再び2階の老婆の部屋に向かった。すると部屋から突然、血だらけの女性が玄関に駆け込んできて倒れ、さらに先程の老婆が警官に襲いかかってきた。警官がやむなく発砲し、老婆はその場に倒れこんだ。

 封鎖されていたアパートに防護服を着た衛生士が入ってくる。瀕死の重傷を負った警官とアレックスを診るために、隔離された部屋で彼らの治療を始めた。撮影を続行したい2人だったが、ドアが閉められているため、中の様子を見ることができない。だがそこで、窓の隙間を見つけたパブロが、その様子を撮影し続けた。パブロのカメラに映った光景は、驚くべきものだった。重傷だった彼らが、突然起きあがり、襲いかかってきたのだ。その部屋に外から鍵をかけ、逃げ出した人々。1階のエントランスに戻ると、衛生士が衝撃の事実を静かに話し始めた。ある動物病院に収容されていた犬が突然凶暴になり、ほかの動物を次々に襲い始めたという。複数の鎮静剤を打ち、ようやく犬を落ち着かせたが、未知の病原菌に感染していることがわかったのだ。どうやら病原菌は唾液によって感染するという。その犬は、アパートの住人である少女が飼っていた犬だった。住民たちは、一斉に少女と母親を見た。明らかに体調の悪そうな少女を抱いていた母親は言う。「この子は扁桃腺が腫れているだけよ」。そのとき、少女が突然、母親の顔に血を吐き、表情を一変させた。暴力的な表情を見せる少女は母親の腕からすり抜け、すばやく階段を駆け上がっていく。「感染した! 押さえろ!」とほかの住人たちは、母親を抑えつけ手錠で階段の手すりに繋ぎ、階上へと逃げ惑う。

 少女を追った警官とマヌー、アンヘラとパブロは、あの老婆の部屋の前にいた。しかし、そこには先程まで確かに死んでいたはずの女性と老婆の姿がなかった。動揺を隠しきれないまま、部屋の奥へと向かうとそこには静かに佇む少女がいた。鎮静剤を打とうとする警官を前に今度は、少女が表情を豹変させ、警官に襲いかかる。少しずつアパートの中にいる人々に感染は拡がり、残忍な生き物へと変貌を遂げていく…。
 住人の1人が、「下水道に通じる鍵が、3階の住人の部屋にある」と言い出す。ここを脱出する唯一の方法を求め、アンヘラとパブロ、マヌーが、住人の部屋へ向かった。やっとの思いで、部屋にあった鍵を見つけたが、唯一の非感染者であったマヌーも襲われてしまった。必死で、階段を降りようとするアンヘラとパブロ。階下を見下ろすと、感染者はさらに増殖し、彼らに襲いかかろうと追いかけてくる。逃げ場を失った2人は、今は使われていないはずの屋根裏部屋に逃げ込んだ。しかし、そこで2人が見たものは思いもよらない衝撃の事実だった。ありのままを報道することにこだわったアンヘラが見た”その”光景とは…? 

何が起ころうとも録画は続く…。最後の一瞬まで。

スタッフ

監督:ジャウマ・バラゲロ、パコ・プラサ
製作:フリオ・フェルナンデス
製作総指揮:フリオ・フェルナンデス、カルロス・フェルナンデス
撮影:パブロ・ロッソ
編集:ダビ・ガラルト

キャスト

マニュエラ・ヴェラスコ
フェラン・テラッサ
ホルヘ・ヤマン・セラーノ
カルロス・ラサルテ
パブロ・ロッソ
ダビ・ベルト
ビセンテ・ヒル
マーサ・カーボネル
カルロス・ビセンテ

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