2006年/50分/カラー/DV作品 配給:BIG HEADS

2008年1月26日、シネマアートン下北沢にてレイトロードショー

公開初日 2008/01/26

配給会社名 0935

解説

本作は、ぴあフィルムフェスティバル2007にて入選、また第16回TAMA CINEMA FORUM〈TAMA NEW WAVE〉にてグランプリと俳優賞をダブル受賞するなど、その男女のリアルな感情を丁寧に切り取った内容が様々な映画祭で称賛を浴びた、中編作品である。
監督のタテナイケンタは、本作が初の劇場公開作品となる青森県生まれの30歳。今までの作品のほとんどを故郷青森での撮影にこだわっており、本作も冬の青森を舞台に、閉鎖的な北国に生きる中年女性と若い男の欲望を生々しく描いている。

主人公・節子を演じるのは篠原あさみ。悲しくも、揺るぎない40歳の女性を熱演し、TAMA NEW WAVEにて俳優賞を受賞した。そしてもう1人の主人公・加藤を演じるのは、演劇界で活躍する劇団ラブリーヨーヨーの看板役者・加藤雅人。加藤もまた、強烈に利己主義なスーパー警備員を見事なまでに好演している。

巧みなストーリー構成と圧倒的な演技、そしてそれを映し出す手持ちカメラが見事に三位一体となった本作『幸福なる食卓』は、恋愛映画でありながら残酷なほどの人間の本質を浮かび上がらせる、まさに大人のための恋愛映画である。

ストーリー

長芋工場の事務・節子は、男に手料理を食べさせることこそが究極の愛の表現だと信じていた。付き合っていた同僚の男とは不倫の仲。しかし、料理を食べてもらえない寂しい夜が続き、ついに別れを告げられる。満たされない心の隙間を埋めるように、スーパーで万引きをする節子だった。
ある夜、 彼女の家に、スーパーの警備員・加藤がやって来る。

「万引きしたでしょ」

年下の男、加藤は、そのことをネタに節子を襲おうとするが、失敗に終わる。危険な目に遭い、茫然とする節子。しかし次の日、鏡の前で口紅をひいた彼女は、加藤のもとを訪れ、やさしく声をかけるのだった。

「夕飯食べにこない?」

スタッフ

監督・脚本・編集:タテナイケンタ 
撮影:ボクダ茂
録音:與語哲士、長尾風汰
制作:森野奈津子
音楽:榊原正吾
プロデューサー:蓼内耕太
製作・配給:BIG HEADS
宣伝:Cinema Producer's Network
協力:ぴあフィルムフェスティバル事務局

キャスト

篠原あさみ
加藤雅人
鈴木あゆみ

LINK

□公式サイト
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す