モア
原題:More
地中海をのぞむ浜辺で戯れるふたり、刹那的な美しさがそこにある・・・
1970年/ルクセンブルグ/カラー/DV/116分/ 配給:日本スカイウェイ
PINK FLOYD映画音楽 2作品連続レイトロードショー! 2007年10月27日(土)〜11月2日[限定上映]『モア』 2007年11月3日(土)〜『ラ・ヴァレ』 [シアター]イメージフォーラムにて 連日、PM9:00開映
公開初日 2007/10/27
配給会社名 0107
解説
ドラッグ、音楽、イビサ島…地中海を照りつける太陽と海を舞台に、セックスとドラッグによって破滅(と同時に静かに警告もする)へと向うカップルを描いた’60年代後半に盛り上がったサイケデリック・カルチャーをクールに退廃的に描き出した歴史的傑作。監督は、クロード・シャブロル、ジャン=リュック・ゴダールの助監督を経た『バーフライ』『運命の逆転』のバルベ・シュローデルの処女作。全編ファッション写真のようにフォトジェニックな映像の印象も鮮烈な撮影は、トリフォー、ロメール監督作品などで有名なヨーロッパ屈指のネストール・アルメンドロス。地中海の“サンジェルマン・デュ・プレ”とまで呼ばれるリゾート・アイランドとして有名なイビサ島の美しい風景、ナィーヴな音楽をも見事鮮烈に映像化。地中海をのぞむ浜辺で嬉々と戯れるふたりの映像は、さながら一編の詩のように幻想的である。エステル役は、緑の瞳に短い金髪、ボーイッシュなウェーヴに揺れ妖しい魅力を漂わせる『ポケットの愛』のミムジー・ファーマー。ステファン役は、ドイツ演劇界出身のクラウス・グリュンバーグが、この刹那的な愛の世界を好演。絶望的に美しいサウンドを創り出すのは、ミケランジェロ・アントニオーニ監督『砂丘』に続いて映画音楽を担当するピンク・フロイド。全編を支配する気だるい感覚に、妖しい旋律、虚無感溢れる曲で映像と絶妙にシンクロ。
ストーリー
ギラギラと照りつける太陽、そして紺碧の海。ここは別天地だ。ヒッチハイクの旅に出たドイツ青年ステファンは、イカサマ賭博師と知り合う。そして、彼に連れられピッピーのパーティで謎めいた魅力のアメリカ人女性と会い、一目で恋に落ちてしまう。エステルにマリファナを教えられ、陶酔の中で愛を交わす。翌日、地中海のイビザ島に渡ったエステルを追って、ステファンも島に着く。二人だけの生まれたままの姿で過ごす自由奔放な生活が始まった。だが、魔性のようなけだるい音楽が二人を麻薬の世界へと引きづり込んでいく‥‥。
スタッフ
監督:バルベ・シュローデル
撮影:ネストール・アルメンドロス
音楽:ピンクフロイド「モア」
キャスト
ミムジー・ファーマー
クラウス・グリュンバーグ
ミッシェル・シャンデルリ
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