2007年/日本/カラー/111分 配給:ウィル・ドゥ

2011年4月30日(土)〜5月6日(金)10:00〜の回/12:55〜の回、追悼興行決定 2007年5月12日(土)〜2007年5月25日(金)早稲田松竹にて公開

(C)「0(ゼロ)からの風」製作上映実行委員会

公開初日 2007/05/12

配給会社名 0822

解説


『0(ゼロ)からの風』は、現在、早稲田大学に通う57歳の女性をモデルに描かれる映画です。 監督の塩屋俊が、彼女(鈴木共子さん)を知ったのは3年前のニュース映像がきっかけでした。

満開の桜の下、同年代の女性達に囲まれて、自身の入学を喜ぶ笑顔の彼女が早稲田キャンパスに映されていたのです。 そして、そのニュースの背景を知ることとなり、来春の卒業を控えた彼女の、この6年に及ぶ闘いを映画化しようと始動しました。

6年前の春、彼女のひとり息子は早稲田大学に入学1週間後、自宅付近でパトカーに追われる無車検・無保険の車にはねられ友人もろとも即死しました。 加害者の男は免許失効中の身にありながら、泥酔状態、3度目の事故であったのにもかかわらず 「業務上過失致死傷罪」と処理され、刑期は当時で最高の5年でした。

2人の未来ある若者の命を一瞬にして奪い去ったというのに……。
殺人に等しいほどの重罪なのに、何故「業務上過失」なのか?
何故たった5年の刑期なのか? たったの5年・・・

一人息子を亡くした喪失感、絶望、怒りが交錯する中、刑の軽さに疑問を感じた母は、 同じ思いを抱く仲間達と共に2年間街頭に立ち、約37万人の署名を集め、刑法改正に動きます。
翌々年、彼女達の血のにじむような努力は実を結び、国会審議を経て、一般市民による初めての法改正となる 「危険運転致死傷罪」(最高刑期20年、併合加重の場合は最高30年)の新設を成し遂げたのです。

ストーリー

取材調査で訪れた交通事故現場。 報道記者・上杉孝之(43)は偶然にも被害者の母親である茂木圭子(50)と出会う。 上杉が歩み寄り名刺を差し出して取材を請うも、圭子はその声に反応する気力さえも持ち合わせていなかった。 母は亡き一人息子・零(19)が最後に残した、アスファルト上の白い人型を前に泣き崩れていく。 彼女の悲痛な叫びは、報道畑一筋の上杉の心に重たく響き、同時にある種の新鮮さと痛烈な胸騒ぎを残した。 数日後、上杉の元を訪れたのは圭子であった。 「息子の事件と裁判をニュースで取り上げてくれませんか。」 彼女は声を震わせながら訴える、人の命に係ることのない窃盗罪でも最高で懲役10年、 何の罪もない未来ある若者の一生を奪ってわずか数年の刑、どうしても納得がいかないのだと。 その日以来、上杉は圭子の行動から目が離せなくなった。 造形作家でもある彼女のアーティスティックな直感と強く一途な行動力は、常に上杉の想像を超えていく。 上杉が想像の限りを尽くしても、亡くしてなお膨らみ続ける息子への愛情、 その喪失感に突き動かされ進んでいく圭子の姿は、自分とは全く別の次元を生きている様にさえ思われた。 時には衝突をしながら、一定の距離を保ち彼女を見守る上杉。 圭子は沢山の人々との出会いと結びつきを得ながら、更なる変化を遂げていく。 息子の代わりに、そして息子と共にいまを生き、仲間と励ましあいながら前だけを見つめてきた圭子に、 大切な息子の命を奪った憎き加害者・野崎との対面の日が告げられる。

スタッフ

企画・監督・脚本・音楽:塩屋俊 脚本:江良至 音楽:寺田志保 配給:ウィル・ドゥ

キャスト

母親・茂木圭子:田中好子 息子・茂木零:杉浦太陽 父親・茂木晋:豊原功補 被害者家族・岡野隆一:菅原大吉 被害者家族・岡野咲江:中島ひろ子 被害者家族・篠原美由紀:佐藤仁美 加害者・野崎順一:袴田吉彦 報道記者・上杉孝之:田口トモロヲ

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