原題:2:37

2時37分−− そのとき孤独が世界を満たす

2006年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門正式出品

2006年/オーストラリア/カラー/99min./35mm/ 配給:シネカノン

2007年4月21日、渋谷アミューズCQNにてロードショー

(c) 2006 2:37 PTY 

公開初日 2007/04/21

配給会社名 0034

解説


さわやかな風が吹き抜け、生徒たちの声でにぎやかな教室、廊下、グラウンド。あるハイスクールの見慣れた朝の光景に、今日もいつもと変わらない平凡な1日を過ごすかに見えた6人の高校生たち。しかし、時間の経過とともに彼ら一人ひとりが悩みや問題を抱え、誰にも言えないまま押し潰されそうになっている現実が次第に明らかになっていく。そして、やがて午後2時37分ちょうどに起こる悲劇。はたして自ら命を絶とうとしたのは誰なのか、そしてその理由は何だったのか…。

友人を失った後に自らも自殺を図ったという壮絶な実経験を基に、弱冠19歳で本作を手がけたオーストラリアの新鋭ムラーリ K. タルリ監督。映画制作の経験も、知識すらも全くなかったにもかかわらず、軸となる登場人物6人それぞれの視点からのエピソードとインタビュー映像を巧みに交差させながら、子供から大人へのはざまでゆれ動くティーンエイジャーたちが心の奥底に抱える闇、彼らの脆さとはかなさを見事に描き切っている。その瑞々しくも痛いほどの繊細さは観る者の心を震わせ、また主人公たちと同じ目線だからこそのリアリティと、年齢からは想像しがたいほどの類まれなる演出力には驚きを感じずにいられないだろう。「ある視点」部門に正式出品された2006年カンヌ国際映画祭では絶賛され、公式上映後には20分にもわたるスタンディングオベーションを受けている。

ストーリー

スタッフ

監督:ムラーリ K.タルリ
製作:ムラーリ K.タルリ、ケント・スミス、ニック・マシューズ
脚本:ムラーリ K.タルリ
音楽:マーク・チャンツ
撮影:ニック・マシューズ
美術:ジェニ・リー
編集:デイル・ロバーツ

キャスト

テレサ・パルマー
ジョエル・マッケンジー
クレメンティーヌ・メラー
チャールズ・ベアード
サム・ハリス
フランク・スウィート
マルニ・スパイレイン

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