原題:The Amityville Horror

2005年4月15日全米公開

2005年/アメリカ/カラー/90分/ 配給:20世紀フォックス映画

2008年03月05日よりDVDリリース 2007年07月27日よりDVDリリース 2006年05月24日よりDVDリリース 2006年1月28日より、シネマ・メディア—ジュほか全国ロードショー

(C)2005 TWENTIETH CENTURY FOX & DREAMWORKS LLC.

公開初日 2006/01/28

配給会社名 0057

解説



 1974年11月13日、ニューヨーク州ロングアイランドのオーシャン・アベニュー112番地で凄惨な殺人事件が起きた。ロナルド・デフェオJr.が、就寝中の両親と4人の兄弟たちをライフルで順番に殺害したのだ。しかもロナルドは、家の中の“声たち”が、この血も凍るような殺人を犯すよう、自分を駆り立てたのだと主張したというのだ。

 その事件後、この家に住んだジョージ&キャシー・ラッツは、同じく不思議な“声”を聞き、なんとも不気味な体験をすることになる。そのジョージとキャシーの28日間に渡る体験は、“アミティビルの恐怖”(The Amityville Horror)として世間に永遠にその名を留めることになるのだった。

 そしてこの“アミティビルの恐怖”は、その後ジェイ・アンソンによりベストセラー小説『アミティヴィルの恐怖 – 悪魔の棲む家』となり、さらに79年にはジェームス・ブローリン、マーゴット・キダー主演で『悪魔の棲む家』の邦題で公開された。そして『悪魔の棲む家』はアメリカ国内で8640万ドルの興収を記録するブロックバスター・ヒットとなり、最高の幽霊屋敷映画としてホラー・ファンに愛され、続編もたくさん作られ、名作カルト映画としてホラー・ムービー史上にその名を刻み込んだのだ。

 本作はそのオリジナル版『悪魔の棲む家』に、さらに現実に起きたエピソードを膨らませて盛り込み、よりリアリスティックな恐怖を味あわせてくれる、いわばドキュメント・ホラーともいうべき作品だ。デフェオ家の殺人事件を知らずに1年後に移り住んだジョージとキャシー・ラッツ夫妻は、夢にまで見た大邸宅での生活に心を躍らせる。だが次第にジョージは異様な寒気と不眠に悩まされるようになり、末娘のチェルシーはジョディという姿が見えない友達(実はデフェオ家の殺された娘)と交流をするようになる。やがてジョージやチェルシーの奇妙な行動が目立つようになり、次第に家族の間にも亀裂ができ始める。果たしてラッツ夫妻とその子供たちの運命はどうなるのか!? そして謎の声を発するこの家に隠された恐るべき秘密とは!?

 ジョージを演じるのは、アメリカではコメディ演技で定評があったライアン・レイノルズ。今回は心優しかった夫であり義理の父親であった男が、次第に“家”の声により、精神的に追いつめられていく様を鬼気迫る演技で見せている。そんなジョージを最後まで献身的に支えようとする妻キャシーには『マルホランド・ドライブ』のメリッサ・ジョージ、一家を見守るキャラウェイ神父には名脇役として知られるフィリップ・ベイカー・ホールが扮している。

 製作は『悪魔のいけにえ』のリメイクともいうべき『テキサス・チェーンソー』をヒットさせたマイケル・ベイらが率いるプラチナ・デューンズ。その『テキサス・チェーンソー』でも手を組んだスコット・コーサーが、オリジナル版『悪魔の棲む家』の魅力と実話ならではの恐怖を深化させた、卓越した脚本を執筆。また、これまではどちらかといえばコメディ映画の撮影をすることが多かったピーター・ライオンズ・コリスターが、邪悪な存在を感じさせる映像を作りあげ、新境地を見せている。影の主役とも言うべき、いかにも何者かが息づいているかのような家を作りあげたのは美術のジェニファー・ウィリアムズ。そして『テキサス・チェーンソー』のスティーヴ・ヤブロンスキーの不気味なスコアが映画を全体的に盛り上げている。監督のアンドリュー・ダグラスは本作が劇場長編のデビュー作となるが、そうとは思えない落ち着いた演出を見せているのも特筆すべき点だろう。

ストーリー





 移り住んだ家でかつて起きた凄惨な殺人事件の事実を知らないジョージとキャシー・ラッツ夫妻は、夢にまで見た大邸宅での生活に心を躍らせる。だが次第にジョージは異様な寒気と不眠に悩まされるようになり、末娘のチェルシーはジョディという姿が見えない友達と交流をするようになる。やがてジョージやチェルシーの奇妙な行動が目立つようになり、次第に家族の間にも亀裂ができ始める。果たしてラッツ夫妻とその子供たちの運命はどうなるのか!? そして謎の声を発するこの家に隠された恐るべき秘密とは!?

スタッフ

監督:アンドリュー・ダグラス
製作:マイケル・ベイ、アンドリュー・フォーム、ブラッド・フラー
製作総指揮: ヴィッド・クロケット、テッド・フィールド
原作:ジェイ・アンソン
脚本:スコット・コーサー
オリジナル脚本:サンドール・スターン
撮影:ピーター・ライオンズ・コリスター
プロダクションデザイン:ジェニファー・ウィリアムズ
衣装デザイン:デヴィッド・C・ロビンソン
編集:ロジャー・バートン、クリスチャン・ワグナー
音楽:スティーヴ・ジャブロンスキー

キャスト

ライアン・レイノルズ
メリッサ・ジョージ
ジェシー・ジェームズ
ジミー・ベネット
フィリップ・ベイカー・ホール
レイチェル・ニコルズ

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