ボクたちは、歩いていける。 お金がなくても、家がなくても、 晴れたらどこまでも歩いていける。

2005年/日本/カラー/94分/HD作品/ 配給:スローラーナー

2006年1月21日(土)より、テアトル新宿にてレイトショー!!

公開初日 2006/01/21

配給会社名 0048

解説



会社を辞めて、すっかりホームレスのボク。
先輩ホームレスのユウさんとの“旅”は、ただの“旅”ではなかった。
どうしても謝らなければならない人がいる…。

会社を辞めたら、寮を追い出されてボクは、とうとう住所不定。河川敷のダンボールハウス村で、ホームレスの仲間たちと青空生活。そろそろ停められそうな携帯でみんなの写真を撮って、ボクはなんでここにいるんだろう? お金もないし、住所もないから仕事にだって就けやしない。でも、どっこいボクたちは生きている。そんなある日、いつもキャッチャーミットをかぶってた変人のユウさんが、突然「旅に出る」と言い出した。初めて素顔を見せたユウさんに興味を持ったボクは、旅についていくことにした。歩いて、食べ物を分け合って、道端で寝て、雨宿りして、でもユウさんの“旅”は、ただの“旅”じゃなかった。15年前の殺人事件。別れたまま思い続けていた女の人、それから…どうしても、謝らなければならない人がいる! 何も語らないユウさんの悲しみ。仲間だった台湾生まれのヤンさんは死んじゃったけど、ボクたちは歩き続ける。どこへ行くのか分からない。でも、晴れたらまた歩いていける。すかんぴんでも、ボクたちはポップに生きていける。

カラテカの矢部太郎が、映画主演初挑戦。
そして、あの“ピーター”こと池畑慎之介が、ホームレス役に挑戦!
ユウさんの“旅”とナオキの“新しい出発”を描いた心優しい作品に、
名優たちが集結!!

お金がなくても、家がなくても、ボクたちはまっすぐ歩いていける…。河川敷のホームレスの仲間たち、ユウさんの“旅”をとおして、前を向いて歩きはじめるひとりの若者、ナオキの姿を心優しく描き出した映画が誕生しました。『ナニワ金融道』の青木雄二の短編「淀川河川敷」を原案として、数多くの映像制作を企画・演出、2003年に『浪商のヤマモトじゃ!』を監督した白岩久弥が、新しい“幸せの生き方”を爽やかに映像化。主演のナオキを、漫才コンビ“カラテカ”矢部太郎、先輩ホームレスのユウさんを“ピーター”こと池畑慎之介が演じるほか、ホームレスの仲間たちとして、片桐はいり、木村祐一、温水洋一、板尾創路、山田雅人というひとクセもふたクセもある面々が参加。山城新伍、多岐川裕美、左とん平と名優たちが脇を固め、映画に厚みを与えています。またエンディングテーマ「気まぐれ」を、タイトなバンドサウンドと一度聞いたら忘れられないメロディで高い評価を得るバンド“つばき”が参加。ナオキの“新しい出発”を祝福するかのように清清しい歌声を聞かせている。

ストーリー



会社を辞めたら、寮を追い出されて尚樹は、とうとう住所不定。
仕事がないと部屋が借りられず、住所がないと仕事に就けない。社会からこぼれ落ちることは、煙草をやめるより簡単だった。
尚樹は、いつしか河川敷のダンボールハウス村で、ホームレスの仲間たちとポップな青空生活をすることになった。
仲間は、台湾生まれのヤンさんとヤンさんと同居している美幸。その美幸さんに惚れている高田さん。
元自衛隊員で、今は何よりキレイな服を着ることに命をかけているマーちゃん。ゲンセンは、ホームレスに生活保護を受けさせてやっては、そこから報酬を天引きする悪徳NPO。それに、なぜかいつでも野球の審判のマスクをとらず、誰も素顔を見たことのないユウさん。

尚樹は、そろそろ停められそうな携帯でみんなの写真を撮っていた。
でも、ボクはなんでここいにるんだろう?
写真家になりたいなんて思ったりするけれど…。

そんなある日、変人のユウさんが、突然「旅に出る」と言い出した。
初めて素顔を見せたユウさんに興味を持ったボクは、その旅についていくことにした。
「電車に乗らないんですか?」
「俺には金はない、けど時間はたっぷりある。だから電車に乗る理由なんかない」
どこへ行くのか、何しに行くのか、説明は一切なし。
東京を二人は、歩く、歩く、歩く。
尚樹とユウさんは。一銭も使わず、東京を移動し、食べ物を分け合って、道端で寝て、雨宿りして、ファミレスでちょろまかした煙草まで吸った、これはすごいことじゃないか!
でもユウさんの“旅”は、ただの“旅”じゃなかった。
旅から浮かび上がる15年前の殺人事件。
別れたまま思い続けていた女の人、それから、ユウさんには、どうしても、謝らなければならない人がいたのだ! 何も語らず、歩き続けるユウさんの悲しみ。
仲間だった台湾生まれのヤンさんは死んでしまったけど、尚樹たちは歩き続ける。
大切なのは、お金があるとか、家があるとか、そんなことなんかじゃない。
どこへ行くのか分からない。でも、晴れたらどこまでも歩いていける。
すかんぴんでも、ボクたちはポップに生きていける。

スタッフ

監督:白岩久弥
原案:青木雄二 「淀川河川敷」 より
小学館「週刊ヤングサンデー」/マガジンハウス/ 廣済堂出版
製作統括:一丸秀信
企画:大崎洋(吉本興業)、白岩久弥
プロデューサー:山本英夫、菊井徳明、井内徳次、竹本克明
共同プロデューサー:坂上也寸志
脚本:長川千佳子
音楽プロデューサー:比留間達也
音楽:湯浅篤、スズキマサヒロ
エンディングテーマ: 「気まぐれ/つばき」 (RandC Ltd.)
監督補:高橋純
脚本協力:はりせ
撮影監督:稲田晃宏
VE:牧野浩人
照明:山口賢二
録音:大西光
美術:藤原慎二
コスチュームデザイン:小篠ゆま
助監督:湯浅真
記録:増田実子
ラインプロデューサー:藤田修
製作:ジェイディ・スター、RandC Ltd.
制作:ジェイディ・スター
制作協力:吉本興業、ジェイオフィス、アントレ、ウィズ、テンダープロ
配給:スローラーナー

キャスト

尚樹…矢部太郎(カラテカ)
ユウ…池畑慎之介

美幸…片桐はいり
マーちゃん…木村祐一
高田…温水洋一
ヤン…板尾創路(130R)
ゲンセン…山田雅人

千枝…多岐川裕美
本田…梅津栄
軍司…左とん平
ユウさんの父…山城新伍

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