原題:WITHOHT A PADDLE

2004年8月20日全米公開

2004/アメリカ/1時間39分/パラマウント映画/ UIP配給

2009年04月24日よりDVDリリース 2006年01月27日よりDVDリリース 11月5日(土)より銀座シネパトスほか全国順次公開

公開初日 2005/11/05

配給会社名 0081

解説


石注意、転覆注意、熊出没注意──爆笑注意!
全米で6週連続トップ10入りのロングヒットはダテじゃない!!
(全米興行収入63億円突破!)

どんな困難に遭遇しても、彼らは決して諦めることなく”とりあえず”前へ進む。

なぜなら彼らは、目標の方角さえ分からず、帰る道さえ知らないのだから…!?

 夏休みに森でアウトドアを楽しむ”子供たち”は、ボーイスカウトだけとは限らない。間抜けなほどキラキラ輝く瞳で、ビール片手にノー天気なスキップをしながらやって来たのは、今年30歳になる3人のシティー・ボーイズ。しかもこのトリオは、森の奥深くに眠っている財宝をマジで探そうとしているのだ!?頼れるのは「インディ・ジョーンズ」のロゴが入ったオマケのコンパスだけ。ジャングルで彼らを待ち受けているのが、激流、獰猛な熊、そして”お約束”の悪党たちとも知らずに…。
 『トレジャー・ハンターズ』は、”かつて子供だった大人”ではなく、”今でも子供みたいな大人”たちが繰り広げる抱腹絶倒のアドベンチャー。全米No.1に輝いた『Mr.ディーズ』のスティーブン・ブリル監督がワイルドな笑いで描く、ジョイライド・ムービーの傑作なのである。「都会の喧騒を離れ、大自然の中で自分を見つめ直す」なんてスカしたセリフは、この男たちには決して似合わない!
 幼馴染のダン、ジェリー、トムの3人が、親友ビリーの葬式で久しぶりに再会。子供の頃はいつでも4人で遊んだ仲だった。懐かしい場所で語り合うのは他愛のない思い出話。そして、ひょんなことから話がトンでもない方向に進み始める。少年時代に夢見ていた伝説の財宝を、亡きビリーは大人になっても真剣に追い求めていたらしいのだ。「探しに行くか!」──今の生活に満たされないものを感じていた3人は一気に盛り上がる。こうして夢の続きを見たい大人たちの宝探し<トレジャー・ハント>が始まった!テーマパークに紛れ込んだようなアドベンチャーは、まるで子供の頃の冒険ゴッコ感覚。そして彼らが真剣になればなるほど、事態は混乱していくのだった…。
 3人トリオを演じる若手俳優は、いずれもいま注目の旬な面々。神経過敏なダンに扮するのは『オースティン・パワーズ』シリーズのセス・グリーン。”燃え尽き症候群”のジェリーには『スクービー・ドゥー』シリーズのマシュー・リラード。フリーマンのトムをTVシリーズ「パンクト」でブレイクしたダックス・シェパードが演じている。全くタイプの違う主人公たちが絶妙に息の合ったオトボケ演技を見せ、ミスマッチな3人の姿が心地良くも懐かしい友達感覚を呼び覚ましてくれる。またハリウッドのセックス・シンボルとして君臨し、『ブギー・ナイツ』でアカデミー賞ィノミネートの経験を持つ名優、バート・レイノルズが圧倒的な存在感で脇を固めているのも大きな話題となっている。
 監督のスティーブン・ブリルは、上記『Mr.ディーズ』の他にも『リトル・ニッキー』を大ヒットに導いたハートウォーミング・コメディの名手。俳優としても『セックスと嘘とビデオテープ』等、数多くの作品に出演しているだけに、役者心をつかんでスクリーンに映し出す手法は心憎いばかり。今回はアクション演出にも見事なキレを見せている。
 本作品には”隠しコマンド”として名作のパロディが散りばめられている。おなじみの『マトリックス』はもちろんのこと、テーマ曲まで使用した『インディ・ジョーンズ』、森の中のチェイスでは『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐』のスピーダーを思わせるシーンが登場。さらにバート・レイノルズが出演していることもあり、『脱出』にもオマージュが捧げられている。その他にも…。『トレジャー・ハンターズ』には、ストーリーだけでなく様々な楽しみ方が隠されているのである。

ストーリー



 4人の仲間で砦を作り、冒険ゴッコに時を忘れていた少年時代──子供の頃は無邪気に遊んでいたものだ。しかし大人になってなお、再び集まって”本当の冒険”をすることになろうとは…。

 30歳を迎えた時、仲間のひとり、ビリーが死んだという連絡が入る。遺された3人──仕事に情熱を見つけられず、恋人との関係も上手くいかないジェリー(マシュー・リラード)、神経過敏で、医者になったものの相変わらず度胸のないダン(セス・グリーン)、ハーレーを乗り回し、何をして稼いでいるのか分からない自由人のトム(ダックス・シェパード)が、久しぶりに再会。かつて遊んだ砦や、がらくたの入った懐かしい宝箱を前に、3人は時間を巻き戻すような思いだった。そして彼らの目が一枚の地図に釘付けとなる。それはビリーが遺したもので、子供の頃に夢見ていた伝説の男、D・B・クーパーが隠した金の在り処を示すもの。ビリーは大人になっても、本気で財宝を探していたらしい。そして3人は、「30歳だから、バカをやるのは最後のチャンスだ!」という妙な掛け声とともに、宝探しの旅を決意するのだった。
 ナツメロをガンガン鳴らし、歓声をあげながら到着したのは、川下りの出発点となる田舎町。彼らは無謀にもカヌーで森を進もうとしているのだった。ビール片手の快調な滑り出しに心は益々ハッピー。しかし最初の夜からトラブルが発生。子熊と間違えられた(?)ダンが、親熊(バート・ザ・ベア)にさらわれてしまったのだ!!何とか脱出に成功したものの、3人は木の上で一夜を過ごし、頼みの携帯も食べられてしまう。それでも彼らはメゲることなく旅を続ける。次なる試練は激流下りだが、かつて川でガイドをしていたトムがいれば問題ナシ…。しかしその甘い考えは滝にのまれて粉々になる。カヌーは壊れ、地図は流され、手元に残ったのは、子供の頃に使っていた「インディ・ジョーンズ」のロゴが入ったオマケのコンパスだけ。これでは帰り道さえ分からず、とにかく前に進むしかない…。
 次に待ち受けていたのは、ジャングルでマリファナを栽培している悪党2人組。彼らは3人の侵入者に腹を立て、ショットガンをブッ放しながら追いかけて来る!マリファナ畑に付いた炎の煙でハイになりつつ、命からがらその場を逃れたダン、ジェリー、トム。そんな彼らの前に、またしても謎の人物が──しかし今度は少し勝手が違うようだ。それは裸同然で木の上に住む、ヒッピー崩れのお嬢さんたち。3人組は命を狙われたことなどすっかり忘れ、彼女たちと”裸の付き合い”をしようと躍起になる。ところがそこに先程の悪党たちが襲いかかり、森の中を駆け巡る最悪のチェイスが始まった。やっとのことで奴らを引き離しはしたが、パンツ一丁で森をさまよう3人は、さすがに身も心もボロボロだった…。翌朝、そんな”変態トリオ”に、30年間森に住んでいるデル(バート・レイノルズ)の銃口が突きつけられる。髭面で、いかにも怪しげな匂いをプンプンさせているデルは敵なのか味方なのか!?しかも彼は、D・B・クーパーの財宝について何かを知っているらしい。ダン、ジェリー、トムにとって、最大のピンチか、もしくは最高のチャンスが訪れたのは確かだった…。

スタッフ

監督 : スティーブン・ブリル
脚本 : ジェイ・レゲット/ミッチ・ラウズ
原案 : フレッド・ウルフ/ハリス・ゴ?ルドバーグ/トム・ナーサル
製作総指揮 : リチャード・ベイン
製作 : ドナルド・デ・ライン
撮影監督 : ジョナサン・ブラウン
編集 : デブラ・ニール=フィッシャー,A.C.E./ペック・プライアー
プロダクション・デザイナー : ペリー・アンデリン・ブレイク
衣裳 : ナイラ・ディクソン
音楽 : クリストフ・ベック

キャスト

ダン : セス・グリーン
ジェリー : マシュー・リラード
トム : ダックス・シェパード
デル : バート・レイノルズ

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