原題:Mcdull, Prince de la Bun,My Life as Mcdull

ウォン・カーワァイより難解?チャウ・シンチーより爆笑!!そんなアニメーション映画って・・・

2004年香港電影評論学会大賞グランプリ 2004年台湾金馬奨最優秀アニメーション映画賞 2004年香港電影金像奨最優秀主題歌賞 2004年ロカルノ映画祭コンペティション部門正式招待

2004年6月24日香港公開

2004年/香港/カラー/ヴィスタサイズ/ドルビーSRD/広東語/78分/ 配給:マジックアワー

2006年3月11日、渋谷ユーロスペースにて春休みロードショー

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公開初日 2006/03/11

配給会社名 0651

解説


香港発 100%香港製造大ヒットアニメーション映画『マクダル』とは?

混沌の時代における愛と希望を描いた、ちょっと教育的な要素を含んだ、ブライアン・ツェー(物語)とアリス・マク(絵)原作による絵本『マクマグ成年人童話』がオリジナル。最初はできの良い子ブタ、マクマグを主人公に始まったお話だったが、母子家庭のかなりボーッとしたいとこの子ブタ、マクダルの登場とともに人気が急上昇した。さまざまなバリエーションでシリーズ化された絵本は、現在160タイトルを超える。

そのテレビアニメ化『春田花花幼稚園 マクダルとマクマグ』シリーズ(総監督トー・ユエン、製作/脚本ブライアン・ツェー、美術アリス・マク)が香港のお茶の間で放送されるや、子供たちはもちろん、大人たちをも巻き込む社会現象を巻き起こした。ほのぼのとしたタッチとリアルさとシュールさとナンセンスなギャグが絶妙なバランスで入り混じった独特の世界観が受けるとともに、主人公のマクダルは、マクドナルドや携帯電話、銀行や赤十字のイメージキャラクターになるなど、今や国民的なアイドルになり、キャラクターグッズは香港のいたるところに並んでいる。

テレビシリーズを元に、トー、ブライアン、アリス他同じチームで作られた映画版第1作『My Life as Mcdull マクダルの話(仮題)』(’01)は、香港では宮崎駿『千と千尋の神隠し』と同日にロードショー公開され、宮崎アニメをしのぐ大ヒットを記録した。その後各国の映画祭に招待され、いくつものアニメーション映画賞を受賞した本作は、ついにアニメーション映画のカンヌ映画祭と呼ばれるアヌシー国際アニメーション映画祭の長編部門でグランプリを獲得(その年の短編部門のグランプリが日本の山村浩二『頭山』)。香港の子ブタは、見る見るうちに世界の子ブタとして頂点に立ってしまった。

『My Life as Mcdull マクダルの話』の大成功を受け、やはり同じチームで初めて絵本の原作の無いオリジナルストーリーを映画化したのが『マクダル パイナップルパン王子』である。今まで語られる事の無かった、マクダルの父(つまりミセス・マクの夫)=パイナップルパン王子の話を大胆な構成で描いたこの映画は、「ウォン・カーウァイ映画より難解でありながら、チャウ・シンチー映画より爆笑させる」と大人の観客たちを驚嘆させた。そして2005年1月、並み居る強敵を押しのけ、香港映画史上アニメーションで初めて、香港三大映画賞のひとつ《香港電影評論学会大賞》でグランプリを受賞するという快挙を達成してしまったのだ。香港映画史に画期的な1ページが刻まれた瞬間だった。

ストーリー





マクダルの住む街では、明るい未来のための都市再開発が進み、古い建物がどんどん壊され、マクダルの通う春田花花幼稚園も取り壊しの対象になっていた。
幼稚園の近所に住むマクダルの母親でシングルマザーのミセス・マクは、息子や自分の将来の安全確保のため、保険や金、米やちり紙を買いだめしている。
しかし、そんな彼女は新たな問題に直面していた。息子の”貧乏ゆすり”だ。マクダルの貧乏ゆすり改善に努めるミセス・マクは、今はいない夫マクビン、またの名を”パイナップルパン王子” の物語をマクダルに話し始める。

幼いパイナップルパン王子は、偶然、宮殿から飛び出して旅に出ることになってしまう。彼は何のとりえも無い王子だった。旅の途中、迷子になった王子は、そのまま平凡かつ謙虚な男性として成長する。大人になった王子はコックとなり、若き日のミセス・マク=玉蓮と恋をする。
幸せな結婚をしたはずのマクビンだったが、ある日、過去の自分に戻る事を決意し、ミセス・マクに手紙と一冊のノートを残して姿をくらましてしまう。

そんな父親の話を聞いたマクダルは・・・。
そして春田花花幼稚園の運命は・・・。

スタッフ

監督:トー・ユエン
製作・原作(物語)・脚本:ブライアン・ツェー
原作(絵)・美術:アリス・マク
音楽:スティーブ・ホー
主題歌:the pancakes

キャスト

マクビン:アンディ・ラウ
ミセス・マク:サンドラ・ン
園長、ドクター、他いろいろ:アンソニー・ウォン
マクダル、パイナップルパン王子(子供):レイ・ウィンイン
ファイ、ピザファイ:チョイ・ジンナム
ミセス・マク(若き日)=玉蓮:the pancakes
ナレーション(大人になったマクダル):チェット・ラム

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