原題:Masked and Anonymous

2003年/アメリカ/カラー/35mm/ヴィスタサイズ/SRD/106分/ 配給:ザナドゥー

2007年11月28日よりDVDリリース 2005年12月22日よりDVDリリース 2005年7月23日より、渋谷シネパレスにてレイトショー

公開初日 2005/07/23

配給会社名 0103

解説


生きる伝説、ボブ・ディランが贈るハードボイルド・ミュージック・ドラマ
偉人や政治家と並んで、「Time」誌の“20世紀の200人”に選ばれるほど、20世紀を語る上で欠かせない人物、ボブ・ディラン。歌手としての活動のみならず、作詞家、作曲家、演奏家、俳優、文筆家、画家といった、ありとあらゆる表現手段で人々を魅了し続けている彼が、『レナルド&クララ』(78/監督も)以来、実に16年ぶりとなる、映画主演を果たした。

ボブ・ディランの“頭のなか”の映像化
監督は本作がデビュー作となる、ラリー・チャールズ。
彼自身が「私のモチベーションは、ボブとの出会いと、彼の“一緒に旅を続けよう”という詩的な発言だった」という通り、ディランの存在が本作の企画に大きな影響を与えたことは事実である。
実際、ディランは打ち合わせに多数のメモ書きの山を持参し、テーブル上にそれらをジグソーパズルのように並べ、それらを元にプランが練られ、物語の構成を決めてゆく上でそのアイディアが使用された。
そうして作られた、“ディランの頭のなか”の映像化とも言うべき本作は、10回観れば10回新しい発見ができるような、ディランの楽曲と同様、重層的な仕上がりになっている。

ボブ・ディランの魅力に集まった豪華な出演陣
「ディランが書いた脚本」が出演の際の魅力だったと話す、アカデミー女優ジェシカ・ラングの他にも、ジェフ・ブリッジス、ペネロペ・クルス、ジョン・グッドマン、ルーク・ウィルソン、エド・ハリス、クリスチャン・スレーターなど、メインキャストからカメオ出演まで、錚々たる役者達が揃った。
2002年の夏、限られた撮影期間中に、多忙なキャストの出演シーンを無事撮り終えるため、監督は「サッカーの試合を計画するように、同時に4つの異なる芝居を進行させた」。

多国籍性が魅力的なサウンドトラック
本篇冒頭で耳に飛び込んでくるのは、真心ブラザーズによる“My Back Pages”。
その他も、本篇を彩る音楽はすべてディランの楽曲ではあるが、世界各国の様々なミュージシャンが彼らなりの解釈でカヴァーした曲の数々という、多言語的アプローチを図ったユニークな仕上がりになっている。
さらに劇中では、ディランが自身のバンドメンバー(当時)と共にライブシーンを演じており、これは本作のために、2002年7月17日に新たにライブ録音されたものである。

ストーリー


近未来。
終わりの見えない内戦で混乱する国で、一人の男が刑務所から釈放された。
彼の名はジャック・フェイト。
ミュージシャンである彼は、かつてのマネージャー、アンクル・スウィートハートが企画するチャリティーコンサートに出演するため、釈放されたのだ。
コンサート会場でジャックを迎えたのは、アンクル・スウィートハート、彼のビジネスパートナーのニナ・ヴェロニカ、ジャックの熱狂的ファンであるボビー・キューピッド、そして、ベテラン音楽ジャーナリストのトム・フレンドと彼の恋人のペイガン・レースたち。
それぞれの思惑が交錯する会場で、ジャックがバンドメンバーとリハーサルを重ねている頃、国も大きな転換期を迎えようとしていた。
大統領が死の床に伏し、彼の息子・エドムンドが政権を掌握したのだ。
新大統領に就任したエドムンドは軍隊を派遣し、コンサート会場は破壊され、混乱をきたす。
カオスと化した、乾いたこの国に、果たしてジャックの歌は平和をもたらすことができるのだろうか…。

スタッフ

監督:ラリー・チャールズ
脚本:ルネ・フォンテイン 
   セルゲイ・ペトロフ

キャスト

ボブ・ディラン
ジェフ・ブリッジス
ペネロペ・クルス
ジョン・グッドマン
ジェシカ・ラング
ルーク・ウィルソン
アンジェラ・バセット
スティーヴン・バウアー
ブルース・ダーン
エド・ハリス
ヴァル・キルマー
チーチ・マリン 
クリス・ペン

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