原題:The Nomi Song

2004年ベルリン国際映画祭 パノラマ部門出品作品 テディベア賞受賞(ゲイ・ドキュメンタリー部門)

2005年3月24日ドイツ公開

2003年/ドイツ/96分/35mm/1:1.85/カラー及びモノクロ 配給:エレファント・ピクチャー

2005年11月09日よりDVDリリース 2005年6月25日、【シアター】イメージフォーラムにて目がテンのロードショー

公開初日 2005/06/25

配給会社名 0244

解説


カトリーヌ・ドヌーヴ、モリッシー、ショーン・レノンなど多くのセレブに愛されたベルリン生まれの“異形の歌姫(ディーバ)”クラウス・ノミのドキュメンタリー。“宇宙人”を目指した見世物的風貌、歌はマリア・カラス級の天上の歌声を持つアーティスト。エイズが「ゲイの癌」として忌み嫌われていた80年代初頭、著名人第1号患者として、誹謗中傷に晒される中、非業の死を遂げた。名声を求めながら、傷つきやすい同性愛者として愛を求めていたドラマチックな半生と歌声が心を打つ、涙と笑いの音楽ヒューマンドラマ。デヴィット・ボウイ、マックス・カンザス・シティ、イギー・ポップ、フィオルッチ、サタデー・ナイト・ライブ・・・。狂騒の80年代NY、ニューウェーブ・アンダーグラウンドのカルト的存在がレア映像とともに甦る。

ストーリー



クラウス・ミノは1944年、ドイツのパヴァリアにクラウス・スパーバーとして生また。オペラ歌手としての訓練を積み、1972年にニューヨークに移り住む。コックの仕事をしながら、マネキンのパフォーマンスなどで生活をしていたが、ほどなく、ニューヨークのライヴハウスに出演するようになる。真っ白に厚化粧し、奇抜な服装を身にまとい、カウンターテナーでアリアからポップ・ミュージックに至るまで、オリジナル楽曲と風変わりなアレンジでカヴァーした楽曲を披露し、アンダーグラウンド・シーンであっという間に注目を集める存在になった。そのパフォーマンの噂をききつけたデヴィッド・ボウイが彼にコスチューム・デザインとNBC TV 「サタデー・ナイト・ライヴ」のバック・コーラスを手伝ってくれるように依頼。その番組への出演で、より一般に注目されることとなった。しかしながら、アメリカではレコード契約に至ることがなかったが、1981年フランスのRCAと契約、ファースト・アルバム「オペラ・ロック(Klaus Nomi)」を発表する。翌年1982年にはラスト・アルバムとなってしまう「シンプル・マン(Simple Man)」を発表。このセカンド・アルバムが発表される頃には彼の体はすでにエイズに蝕まれていた。1983年夏、39歳の若さで短い人生を閉じた。まだエイズが「ゲイの癌」として忌み嫌われていた80年代初頭であり、著名人第一号患者として、誹謗中傷にさらされるなかでの非業な死であった。名声を求めながら、傷つきやすい同性愛者として愛を求めたドラマチックな半生と歌声は今なお多くのファンの心に焼き付いているはずだ。

スタッフ

監督:アンドリュー・ホーン 
後援:ドイツ文化センター
配給:エレファント・ピクチャー

キャスト

クラウス・ノミ
デヴィッド・ボウイ
マーティン・シーン
ケニー・シャーフ
など

LINK

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□IMDb
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http://www.thenomisong.com/
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