原題:Creep

2005年/イギリス/カラー/85分/シネマスコープ/ 配給:ギャガ・コミニュケーションズ

2005年11月02日よりDVDリリース 2005年7月16日、アミューズCQNほか全国順次ロードショー

公開初日 2005/07/16

配給会社名 0025

解説


もう地下鉄には乗りたくない。地下鉄終電乗車者激減。

都市の地下に広がる迷宮・・・叫んでも、助けを呼んでも誰にも聞こえないその場所で、まだ誰も見たことのない恐怖がうぶ声をあげる。「この映画は『サイコ』がシャワールームに恐怖を植えつけたように、交通機関を恐怖の場にする」(フロント誌)、「ロンドンが舞台となった最高のホラー」(イブニング・スタンダード紙)と公開前からマスコミの絶賛を浴び、本国イギリスで公開されるや、たちまちベストテン入りを果たしたブリティッシュ・ホラー最新作! ロンドン発メトロシュミレーション・ホラー『0:34 レイジ34フン』がついに日本に到着する。

いつもの帰り道のはずだった。終電に乗り遅れたばっかりに地下鉄で遭遇する恐怖の一夜。彼女の叫びはもはや誰にも届かない・・・。

舞台となるのは深夜の地下鉄・・・終電に乗り遅れ、たった一人ホームにたたずむケイトの前に、車両の近付く音が響いてくる。何も動いていないはずの時間なのに何故。知り尽くしていたはずの駅が、無限に広がる地下迷宮へと変わる。目の前で警備員が、彼女を助けようとした人物たちが次々と闇へと引きずり込まれてゆく。闇の奥には何が潜んでいるのか。そして、彼女自身が闇に引きずり込まれた時、彼女は今までの恐怖が序章に過ぎなかったことを知る。だが、その時、彼女の悲鳴は誰にも聞こえなかった・・・。日常、誰もが使い慣れた地下鉄が一転して恐怖の場所へと変わる戦慄の夜! 乗り遅れると死ぬ! 『28日後・・・』に続いて、ブリティッシュ・ホラーがまたしても恐怖の限界を超える。

ハリウッド進出を果たしたフランカ・ポテンテが、今度は地下鉄構内を疾走する!

ファッション業界で活躍するセレブの一人ながら、恐怖の夜を生き残るために、あらゆる飾りを捨てて闇に立ち向かわざるを得なくなるヒロイン、ケイトにフランカ・ポテンテ。『ラン・ローラ・ラン』で注目を集め、『ボーン・アイデンティティー』や『ボーン・スプレマシー』で見事にハリウッド進出も成し遂げたドイツ出身の彼女が、精神的にも肉体的にもギリギリまで追い詰められるヒロインを熱演し、高い評価を獲得。ほかにロイヤル・シェイクスピア劇団で活躍するジェレミー・シェフィールド、『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』のバズ・ブラックウッド、『アドルフの画集』のポール・ラットレイ、そして『24アワー・パーティ・ピープル』のショーン・ハリス、これが映画初出演となるケリー・スコットら、イギリス映画界の新世代を代表するスターたちが脇を固める。監督・脚本を手がけたのは大学在学中にすでに短編映画で英国アカデミー賞にノミネートされたという秀才クリストファー・スミス。撮影はダニー・コーエン。地下迷宮を作りあげたプロダクション・デザインに『ゴスフォード・パーク』のジョン・フランキッシュ。『ロード・オブ・ザ・リング』三部作に参加したマイク・ベイツとマイク・ストリンガーが特殊メイクアップを担当しているのも大きな話題を呼んでいる。製作は『ブロンドと棺の謎』(01)を手がけたジュリー・ベインズとジェイソン・ニューマーク。本作の大成功を受けて、ベインズはすでにスミスの監督で新しいホラー『Chameleon』の製作に着手している。

ストーリー


いつもの地下鉄には‘何か’がいる・・・。

0:34・・・ケイトは終電を逃した後のホームに佇む。彼女の叫びはもはや誰にも届かない。

 ケイト(フランカ・ポテンテ)はファッション業界でやり手のスカウトウーマンとして働いていた。彼女に気があるらしいガイ(ジェレミー・シェフィールド)を振り切り、パーティーから別のパーティーへと向かおうとするケイト。街に飛び出したものの、容易にタクシーはつかまらない、やむを得ずケイトは地下鉄の駅へと向かうことにした。
 切符を買おうとするケイトだが、20ポンド札を発券機は受け取らず、駅でホームレスをしている女の子マンディ(ケリー・スコット)から、トラベルカードを買った。ケイトがホームへと降りると、最終電車までは少しだけ時間がある。ベンチに腰かける彼女は、ほろ酔い気分でもあったため、ついうつらうつらとしてしまう・・・気が付いた時、終電はすでに出てしまっており、ホームにはほかに誰もいなかった。駅から出ようとするケイト。だが構内に人影はなく、それどころか、駅は外からシャッターを下ろされてしまっていた。始発が動き出す朝まで、このまま、ここで過ごすしかないないのか・・・。
 その時、車輪の音が響いてくる。最終電車は出てしまったはずなのに何故? ホームへと駆け下りるケイト。その前に、地下鉄が滑り込んできた。乗り込むケイト。扉が閉まり、車両は走り出す。中を歩きながら、ケイトはその中に自分しか乗っていないことに気が付いた。一体、このロンドンの地下鉄では何が起きているのか。その直後、突如として車両の動きが止まり、明かりも消えてしまった。あたりは静寂と闇に包まれた。運転席へと向かうケイト。扉越しに話しかけるが答えはない。暗闇を裂いて懐中電灯の光が目に飛び込んでくる。ケイトを追いかけてきたガイだった。助かった、と思うケイトだが、ガイはその場でケイトに襲い掛かった。抵抗するケイト。その時、車両のドアが突然開き何者かが大きな力でガイを車両の下へと引きずり込んだ。ガイの断末魔の悲鳴が響く。
 何かが・・・この闇には何かがいる! ケイトは地下鉄の構内に住むマンディとジミー(ポール・ラットレイ)に助けを求めた。警備管理者のもとへと案内してくれるというジミー。だが、それは悪夢の夜の始まりにすぎない・・・ケイトはまだ知らなかったが、下水処理会社の職員ジョージ(バス・ブラックッド)とアーサー(ケン・キャンベル)もこの地下鉄で姿を消したばかりだったのだ。そして、彼女の前でさらなる惨劇が繰り広げられる。一人また一人・・・やがて、恐怖の正体が彼女の前に姿を現す。

スタッフ

監督:クリストファー・スミス
製作:ジュリー・ベインズ、ジェイソン・ニューマーク
製作総指揮:ロバート・ジョーンズ
脚本:クリストファー・スミス
撮影:ダニー・コーエン
編集:ケイト・エヴァンス
音楽:ジ・インセクツ
 

キャスト

フランカ・ポテンテ
ショーン・ハリス
ヴァス・ブラックウッド
ケン・キャンベル
ジェレミー・シェフィールド
ポール・ラットレー
ケリー・スコット

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