迷宮の女
原題:DEDALES
2003年/フランス/カラー/99分/ドルビーSRD/1:1.85/ドルビーSRD/PG-12 配給協力:セテラ・インターナショナル 配給:ハピネット・ピクチャーズ
2006年03月24日よりDVDリリース 2005年7月2日、新宿武蔵野館にてロードショー
©2003 PLAYTIME / ALEXIS FILMS / M6 FILMS / SYNAPSES ENTERTAINMENT
公開初日 2005/07/02
配給会社名 0187
解説
いま再び、新たな生命を吹き込まれ復活の兆しを見せるフレンチ・ミステリ。ジャン=ピエール・ジュネが映画化し話題となっているセバスチャン・ジャプリゾ原作の『ロング・エンゲージメント』をはじめ、小説で、そして映画でも新本格派の作品が続々と誕生しつつある。機知に富んだ小道具に超絶的スリル、そして鮮やかにヒネリの効いた展開。フレンチ・ミステリの醍醐味もたっぷりに、『迷宮の女』が新本格派の扉を開く!
ミステリの鍵はギリシャ神話にあり
ギリシャ神話に名高いダイダロスの迷宮——牛頭人身の怪物ミノタウロスを閉じこめた迷宮が物語のモチーフとなって語られてゆく連続殺人の真相。カウンセリングによって次第に明らかになってゆく容疑者クロードの心の闇。テゼ(テセウス)、アリアンヌ(アリアドネ)、デダル(ダイダロス)、ミノトール(ミノタウロス)……7つの人格がひとつ、またひとつと姿を現し、ダイダロスの迷宮を明らかにしてゆく。だが、どうしても姿を現さない謎の人格がミステリを深める……。
俳優という名の聖なる怪物
監督は『ウォンテッドMr.クリスマス』や『奥サマは魔女』など、手堅い演出で知られるルネ・マンゾール。意表を衝く新本格派フレンチ・ミステリに撮り上げた。だがそれ以上に、多重人格の殺人者を演じたクロード役、シルヴィー・テスチュの演技には、フランス各誌が絶賛を惜しまない。本作での1人5役はもちろん、あるいは日本を舞台にした『畏れ慄いて』でみごとな日本語を披露した彼女こそ、俳優のまたの名、聖なる怪物と呼ばれるにふさわしいだろう。そして脇を固めるのは、心理カウンセラーのブレナック役に『マトリックス』シリーズなどハリウッドでも活躍する一方、『巴里の恋愛協奏曲』でも好演を見せたランベール・ウィルソン、プロファイリング捜査官のマチアス役には、『TAXi』シリーズで一躍、名を売ったフレデリック・ディーファンタール。フランス映画最良の役者陣もまちた、新本格派フレンチ・ミステリ誕生を讚揚する。
ストーリー
容疑者は心に闇を抱えた多重人格の女
物語の発端は、パリの歓楽街で発生した不可解な殺人事件だった。共通項のない被害者たち、殺害現場に転がる謎のサイコロ、しかも死体はどこかへ消え去っている。常軌を逸した犯行に警察内はピリピリとした空気に包まれるがほどなくクロードと名乗るひとりの女が逮捕される。だが、容疑者であるクロードの心は7つの人格に支配されており、その闇に包まれた謎を解くため、心理カウンセラー・ブレナックが呼ばれ、彼女をカウンセリングすることになった。
一方、警察内では、異常犯罪のスペシャリストでプロファイリング捜査官のマチアスが事件の謎を追ってゆく。マチアスは直感的に犯人像に迫り、やがて恐るべき真相に達する……。
複雑に絡まり合う物語と、その物語の奥深くに秘められた謎。多重人格の女の心には、いったいどんな闇が隠されているのか。それが暴かれるとき、いったいなにが……?
スタッフ
監督・脚本:ルネ・マンゾール
撮影パル・ギュレー
音楽:ジャン=フェリクス・ラランヌ
美術:ジャン=ジャック・ジェルノル
衣裳:シュザンヌ・ヴァン・ヴェル
編集:フレデリック・ブリュアール、ルネ・マンゾール
製作:ジャン・コタン、エチエンヌ・コマール
キャスト
シルヴィー・テスチュ
ランベール・ウィルソン
フレデリック・ディーファンタール
ミシェル・デュショーソワ
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