2005年/日本/カラー/ヴィスタサイズ/106分/ 配給:松竹

2005年12月23日よりビデオリリース 2005年12月23日よりDVDリリース 2005年6月4日、アミューズCQN、テアトル池袋、ほか全国ロードショー

(c)光和インターナショナル/バンダイビジュアル/日本テレビ

公開初日 2005/06/04

配給会社名 0003

解説


「病院」と聞いて、皆さんは何を連想しますか?「暗い」「待たされる」「出来れば行きたくない」そんなイメージをお持ちではありませんか?ならば、それら全ての不満を解消する病院を作ってみてはどうだろう? この映画着想は、まさにそこにありました。そもそも、病院【hospital】語源はホテルと同じ【hospital=おもてなしという意味なのです。しかし、今の日本の病院はその語源からかけ離れた存在としてあります。その一方で「おもてなし」「サービス」だけで成り立っている業種とは?と考えた時、真っ先に浮かんだのは風俗業界でした。日本の悪い病院の見本のような所を、風俗業界のカリスマ再見屋が立て直したらどうなるだろう、という発足からこの物語の骨子が出来上がりました。折りしも、あのプロ野球界に、「楽天」や「ソフトバンク」が新規参加し、旧体制に風穴を明けた様に、いわば「異業種参入」は時代のニーズ。この映画のテーマは、まさに時代のニーズといえるでしょう。

そして現に、患者さんに対する「おもてなし」を実践している病院も出て来ています。ロビーで出張コンサートを開き、患者さんに癒しのひと時を提供している病院、医療ミスのニュースが頻繁に報道される中、家族に安心してもらおうと手術を生中継している病院、入院生活での不便さを少しでも和らげる為、院内にコンビニエンスストアを開設した病院、等々、病院側の意識も変わりつつあります。近い将来、本当に「近馬記念病院」の様な病院が出来るかも?知れません。

主役は、『ケイゾク/映画〜Beautiful Dreamer〜』『大河の一滴』等で、癖のあるシリアスな役柄で定評のある渡部篤郎。この作品は、彼の記念すべきコメディー映画初主演。「なんか俺…段々オカシクなってきた」とは、撮影も中盤に差し掛かった頃の本人の弁。そんな渡部とがっぷり四つを組む役どころを演じたのは、今年結成25周年を迎えるロックバンド「ハウンドドッグ」のヴォーカル・大友泰平。『のど自慢』『パッチギ!』等で、その演技力は既に折り紙付き。二人に翻弄されるけなげなナース役に、原田知絵。彼女の輝く笑顔は、患者の身体だけでなく心も癒してしまいそう。他、事務長役の石橋蓮司、主任ナース役の渡辺えり子が脇をしっかりと堅め、元ホステスのナース役のり梨花、ヤクザの組長役の藤岡弘、ストリッパー役のさとう珠緒、監査官役の石原良純が作品に花を添えています。そんな個性豊かな俳優陣を取りまとめたのは、大ヒット『夜逃屋本舗』の監督、原高史仁。スタイリッシュな映像感覚で、どたばたコメディを洗練された映画にしあげています。

ストーリー


倒産寸前の病院に.一人の銃創患者が運ばれて来た。この男・恩地郎(大友康平)は、命を助けてもらったお礼に病競の立て直しを買って出る。が、恩地は風俗業界専門の立て直し屋だったから、さあ、大変。彼の経営方針はズバリ、「病院はサービス業、患者はお客様だ!!」世間知らずで堅物の院長・近馬仲喜(渡部篤郎)は、そんな恩地のペースにどんどん巻き込まれ。「ナース指名制」「同伴人間ドック」「ひざ枕点滴」果ては「口移しバリューム」、ジャングルクルーズのお兄さんの行う「ジャングル検診」まで。もはや何でもあり!?が、それらのサービスは患者たちに大好評。病院は一気に大繁盛となる。しかし、そんなウワサを聞きつけて、国の監査官が乗り込んでくる。監査官は開口一番「こんなふざけた病院、営業停止だ!!」果たして、病院の運命やいかに!?

スタッフ

監督:原隆仁
脚本:真崎慎、川崎いづみ、山口正太
プロデューサー:藤田義則、原だ文宏、久保聡、水田伸生
企画/製作:鈴木光、川城和美、奥田誠治
音楽:大谷幸
オンガクプロデューサー:長崎行男
撮影:上野彰吾
照明:赤津淳一
美術:小沢秀高
録音:林大輔
編集:田中慎二
助監督:杉山泰一、竹内正樹

キャスト

渡部篤郎
原沙知絵
大友康平
板谷由夏
菅野みずき
佐藤康恵
田中千代
松重豊
村田充
原史奈
津田寛治
小日向文世
田山涼成
六平直政
蛍雪次朗
木下ほうか
有薗芳記
正名僕蔵

池内博之
篠原ともえ
さとう珠緒
藤岡弘
梨花
石原良純
渡辺えり子
石橋蓮司

LINK

□公式サイト
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す