原題:THE MATCHMAKER

笑って、泣けて、ハッピーになれる!?コレが噂のお見合いパーティームービー!

1997年アメリカ=イギリス/ポリグラム・フィルムド・エンタテインメント提供/ワーキング・タイトル作品 カラー/1時間37分/スコープサイズ(1:2.35)/日本版字幕:石田泰子 提供:アスミック・エースエンタテインメント、角川書店/配給:アスミック

1999年11月5日よりビデオレンタル開始 ★1999年7月10日よりシネマカリテ、シネプレックス8平塚ほか公開

公開初日 1999/07/10

配給会社名 0007

解説

「フオー・ウェディング」「フレンチ・キス」て世界中の女性をロマンティックな気持ちにさせたワーキング・タイトルが、またまたキユートなラブ・ストーリーを届けてくれた。
ボストンて上院議員秘書として働くバリバリのキャリア・ウーマンのマーシー。選挙キャンペーン中の議員のルーツ探しのため、雄大な自然が魅力のアイルランドへやって来た。ところが町は年に一度の一大イベント”お見合いパーティ(Matchmaking FestivaI)”の真っ最中!!運命の相手を見つけようと町中がドキドキ、ソワソワしているなかでは、当然ルーツ探しはうまくいかない。それどころかマッチメーカー(=お見合い仲介人)たちは勝手にマーシーをバツイチの元新聞記者ショーンとくっつけようと企み始めた!借まれ口ばかり叩いているマーシーだったが、次第にショーンが気になってきて・・・。
いつも仕事に追われて立ち止まることのないマーシーは、時間の流れがゆるやかなアイルランドの田舎町では調子が狂いっぱなし。”結婚が幸せのすべて”という既成概念にとらわれずきて、かえって恋愛に対し自己防衛本能がフル稼働している彼女には、お見合いフェスティバルなんて興味なし。でも、雄大な自然と人情に厚い人々との触れ合いは、「ちよっと立ち止まって肩の力を抜いてごらん」と、一生懸命すぎる彼女に自分を見つめ直すきっかけを与える。いつもは憎まれ口をたたいたり素直になれなくてケンカしても、自分を見つめ直したときそばにいてくれた人が大切な存在になっているのはよくあること。主人公の二人が積み重ねるたあいもない瞬間の数々は、その恋愛が”運命”でも何でもなく、観ている我々にもすぐそばにある”ありふれたロマンス=true romance”なんだと思わせてくれる。「これは恋だ!」と自分の気持ちに素直になるまでの”恋愛の一番おいしいところ”を描きつつ、一人の女性が立ち止まって、また恋に仕事に自分らしく進んでいく姿をさわやかに書き綴った本作に誰もが心の中てエールを贈りたくなるにちがいない。
「夫婦に必要な要素は、愛情、笑うこと、食べること、そしてセックス」
ベテラン”マッチメーカー”が語る夫婦観
一生末婚で過ごす男女が多く晩婚も常識だったアイルランドの田舎町では、結婚を仲介する”マッチメーカー”がどの村にもいたという。ところが近代化の波とともに”マッチメーカー”の習慣も風前の灯火。最近は保養地で休暇中の独身男女を仲介する年に一度のお祭りが催されている。音楽やダンスやバーベキユーといった”出会いを演出する”催しが盛りだくさん。映画の中でマーシーとショーンが出会ったように、このお祭りでゴールインを狙う男女が集うわけだ。
”仕事か恋愛か”は働く女性なら誰もが一度は悩む問題。キャリア・ウーマンを自認して、恋愛よりも仕事に夢中、でも心のどこかでは恋人が現れるのを待っている・・・。そんなマーシーのキャラクターはどこにでもいる等身大の女性像。実際に20代の女性に”結婚願望の有無”を尋ねると、「いずれはしたいけど今はまだしたくない」という将来願望型を中心に「なるべく早くしたい」と答えた人と合わせると全体で約8割が結婚願望を持っている。30代ではさらに「なるべく早くしたい」と答えた人の割合が高まり、結婚が目前の課題となっている。理由に挙げられるのはダントツで「愛する人と一緒にいたい」である。
女性なら誰もが覚えのある恋する甘酸っばい気持ちを、『コップランド』『好きと言えなくて』などで今アメリカで一番ホットなコメディエンヌ、ジャニーン・ガラファロが、等身大の魅カでさわやかに演じる。最新作はヴィンス・ボーン、ホアキン・フェニックスと共演『ムーンライト・ドライブ』(99年初夏公開予定)。がさつだがどこか憎めない、男くさいショーンを演じているのはアイルランドきっての若手実力派俳優デイヴィット・オハラ。アカデミ賞で数々の賞を受賞したメル・ギブソンの大作『ブレイブハート』、ブラッド・ピット共演作『テビル』などの印象的な演技で国際的な知名度を得た。おせっかいだが人情に厚く、意地っ張りなふたりをくっつけるのに一役買うマッチメーカーにはマイロ・オシェイ。舞台、テレビ、映画と活躍の場がとどまるところを知らない彼が、今回は心にさわやかな余韻を残す”キユーピット”役をまさにはまり役で演じている。また主人公ふたりをやきもきさせるシ∃一ンの元妻モイラ役には、モデルから女優に見事に転身したサフロン・バロウズが好演。この後はウディ・アレンの新作『セレブリティ』てレオナルド・ディカプリオと共演、”Deep Blue Sea”ではサミュエル・L・ジャクソンの相手役で主演を務めた注目の若手女優。そのほか上院議員役に『おかしな二人2』のジェイ・O・サンダース、マーシーの敵役ともいえる同僚のニック役に『サンドラ・ブロックの恋する泥棒』、『ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ』のデニス・リアリーといった実力派が脇を固めている。
監督は『ハーモニー』のマク・ジョフィー。製作総指揮には大ヒットとなった『フォー・ウェディング』をはじめ、コーエン兄弟の諸作品、ロ−レンス・カスダンの『フレンチ・キス』『ビーン』など多数のヒット作を手がけているティム・ビーヴァン&エリック・フェルナー。最新作は第71回アカデミー賞で複数ノミネートされた『エリザベス』、ロバート・カーライル、ジョニー・リー・ミラー、リヴ・タイラー主演の”PLUNKETT and MACLEANE”そしてウディ・ハレルソン、ビリー・クラダップ主演の”THE HI-LO COUNTRY”などがある。そのほか脚本は『ハーモニー』でマーク・ジョフィと組んだルイス・ノウラ、撮影は監督と3度目の組み合わせとなるエレリー・ライアンなど、監督と厚い信頼で結ばれたスタッフが、アイルランドのキユートな”愛の神話”を見事に映像化している。

ストーリー

ボストン上院議員秘書として働くマーシー・ティザードは今日も仕事で大忙し。女30才にして彼氏ナシ。バリバリのキャリア・ウーマンとして生きてきた彼女も、最近は仕事にも少しうんざり気味。そんな彼女に舞い込んだ仕事は上院議員のルーツ調べ。マスコミから叩かれ再選が危ないボスは、票集めのためにアイルランドの血縁を見つけだし、同胞の同情票を得ようと企んでいるらしい。
オモチャみたいな小さい飛行機に乗って向かった先は右も左も分からないアイルランドの片田舎。目指す町バリナモア行きのバスに乗り込むと、おかしなことに乗客は女性のみ。どうやら町は何日にも渡るお見合いパーティーの真っ最中らしい。男女それぞれのバスが隣同士で並ぶと、みんな窓にべったり張り付いてお互いに品定め。みんな自分にぴったりなパートナ−に出会おうと必死になっている。
普段は静かなバリナモアも、この期間だけは各地から集まつた人々で大にぎわい。でも、のんびり流れる時間は変わらない。いそいそと仕事に励む彼女にはどうにも調子が狂うことばかり。町で一つだけ残っていた”宝石箱”のような部屋をなんとか確保したものの、それは立ち上がるだけで頭をぶつけてしまうほどの小さい部屋。くつろごうとバスルームに行くと、そこにはなんとショーンがずうずうしくもお風呂に入っていた。新聞記者をやめて今はホテルのバーテンとして働く彼は、マーシーとは正反対に悠々自適な生活。一緒にお風呂に入るほど犬好きで優しい性格だけど”仕事に生きてる”マーシーとは絶対に合わないタイプ。
とりあえす血縁に一番詳しい町のおみやげやに議員のルーツの調査を依頼。でも、かかるのは時間とお金ばかり。お見合いパーテイに乗り込んでは情報を知っている人に呼びかけるが、集まったのはマーシーをお見合いの相手と勘遵いした人だけ。結局情報は集まらず、仕事ははかどらない。頑張り屋の彼女でさえも行き詰まってしまった。
町で出会ったお節介?なおじいちやん、ダーモットは「夫婦に必要な要素は、愛情、笑うこと、食べること、セックス」と断言するベテラン”マッチメーカー”。仕事で頭がいっぱいのマーシーにもお見合いを勧めてくる。勝手にライバルのおばさんとマーシーがショーンと結ばれるか賭まで始め、ふたりをくっつけようと作戦を練り始めた。船でないと行けない島に住む老人であれば、マーシーの求める情報を知っているかもしれないと教え、二人でアラン諸島への船旅に出るように仕組む。最初は意地をはっていた二人だが、その美しい自然の中で一緒に時間を過こずにつれ、なんだかいい雰囲気になっていく。
結局、議員の祖先などいなかったことが分かり、仕事はひと段落。ようやく人生も上向きになって恋もイイかなと思った矢先に、彼の前妻が現れた。加えて議員まてアメリカからやって来て、再選のためになにやら悪巧みを始めた。ホントは恋に生きたいけど意地っ張りなマーシーは、気持ちを抑えて今まで通り仕事に専念。せっかく見つけた恋なのに!いったいこの先どうなるの?

スタッフ

監督    マーク・ジョフィー
原作本   グレッグ・ディナー
脚本    カレン・ジャンセン ルイス・ノウラ
音楽    ジョン・オルトマン
撮影    エレリー・ライアン
編集    ポール・マーティン・スミス
プロダクション・デザイナー マーク・ジェラフティ
衣装    ハワード・バーテン
製作総指揮 ティム・ビーヴァン エリック・フェルナー

キャスト

マーシー・ティザード     ジャニーン・ガラファロ
ショーン・ケリー       デイヴィットオハラ
ダーモット          マイロ・オシェイ
ニック            デニス・リアリー
ジョン・マグローリー上院議員 ジェイ・O・サンダース
デクラン           ポール・ヒッキー
サラ             マリア・ドイル・ケネディ
モイラ・ケリー        サフロン・バロウズ
ミリー            ロザリーン・ラインハン
アニー            オリヴィア・キャフリー
バスの乗客          ジョーン・シーヒー
マイケル           クロード・クランシー
ライリー巡査部長       ジェイムズ・ライランド
ベッティーナ         シンニード・マーフィー
リトルジョー         デイヴィッド・マクダナ
オコナー           デイヴィット・ケリー
オハラ            ジミー・クーフ
マグローリー上院議員の父   ロバート・Sマンダン

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