2005年/日本/カラー/113分/DTS/ビスタサイズ/ 配給:IMJエンタテインメント、ザナドゥー

2008年06月27日よりDVDリリース 2006年01月24日よりDVDリリース 2005年6月4日、東劇にてロードショー

(C)2005 エルゴ・ブレインズ

公開初日 2005/06/04

配給会社名 0561/0103

解説


手紙シリーズ、感動の続編誕生
想いを伝える手段として古くから人々に親しまれてきた手紙。そんな手紙を題材にした感動のストーリーが新たに誕生しました。
2003年、金沢で長年働き続ける郵便配達員と、地域の住民とのふれあいを手紙に託して描いた『手紙』(松尾昭典監督)が公開され、好評を博しました。
それに続く“手紙”シリーズの第2弾として制作される『ニライカナイからの手紙』は、母から届く手紙を軸として、南の島の郵便局長である祖父とその孫、そして東京で暮らす母の、三世代の絆を描く物語。人と人との絆と少女の成長をテーマに、沖縄・八重山諸島の竹富島を舞台に展開されます。

竹富島に今も残る、うつぐみの精神
これまでにも、『ナビィの恋』『豚の報い』のほか、『深呼吸の必要』などの映画で、沖縄が描かれてきました。また、テレビドラマ【ちゅらさん】シリーズのヒットも記憶に新しい事実です。本作『ニライカナイからの手紙』では、そんな沖縄の中でも、八重山諸島の竹富島が舞台に選ばれています。
竹富島にはニライカナイ伝説だけでなく「うつぐみ」の精神が古来より大切に行き続けています。「かしくさや うつぐみどぅ まさる」つまり、協同一致の精神は、ひとりひとりの知恵に優っているという考え方は、竹富島の人々の基本概念であり、今も生活理念の根本をなしています。そんな島の中でこそ紡がれる深い絆の物語が熱い感動を導きます。

爽やかな風を吹きこむキャスト陣
主人公・風希を演じるのは、『リリイ・シュシュのすべて』で映画デビューを果たして以来、『花とアリス』『海猫』など、話題作への出演が続く蒼井優。
祖父・尚栄に沖縄演劇界の重鎮・平良進、母・昌美には映画だけではなく、テレビや舞台でも活躍している南果歩。
さらには、物語の重要な鍵を握る東京・渋谷一郵便局長役に、テレビドラマ「渡る世間は鬼ばかり」でお馴染みの前田吟と、演技派の俳優が顔を並べます。
そして、監督・脚本は初の商業映画『Tokyo Noir』が、ワールドワイドな評価を集めている熊切尚人。主題歌プロデュースには、日本音楽界を代表するヒットメーカー織田哲郎。サウンドトラックは、ハリウッド帰りの俊才、中西長谷雄。また、本作主題歌「太陽(てぃだ)ぬ花)」がデビューとなる織田哲郎ミュージックオーディション・グランプリ受賞者の永山尚太の歌声も、映画に爽やかな余韻を与えました。

ストーリー



沖縄本島から、はるか南野八重山諸島、島全体が西表国立公園に指定された美しい島、竹富島で、ひとりの娘と母が必死に手を握り合っていた。
娘の名は風希、東京に旅立つ母と、付き添いのオジイ。ひとり島に残る娘は涙をこらえ、いつまでも手を振り続けてた。
風希の父は、ずっと前に愛用のカメラだけを残して死んだ。それからは、島の郵便局長のオジイと母、3人で静かに暮らしていた。そんなある日、母の東京行きが決まった。
すぐに帰ってくると思っていた。だが、帰ってきたのはオジイひとり。いつまで経っても母は島に戻ろうとしなかった。でも、毎年、誕生日にはかならず、母からの温かい手紙が届いた。
「風希ちゃん、誕生日おめでとう」
いつも、そう始まる母の手紙は、まるですぐそばに居て見つめているように、いゆも風希を励まし、勇気づけた。
少女から大人へ。人がいちばん感受性にあふれ美しい季節を、いつ、母からの手紙と過ごした少女風希。すりきれた手紙を抱きしめて、ある時は帰らない母に反発し、ある時は母の存在に疑問を抱きながら、でも結果としてはいつも、母の言葉に支えられながら、風希は大きくなっていった。
いつか亡き父のカメラを手に少しずつ撮影の練習を続ける彼女。撮影助手は幼なじみのカイジだ。14歳の誕生日には母親から、「20歳の誕生日になったら、ちゃんと全部説明する」という手紙が届いた。
写真の勉強をするために東京に出て行こう。風希の胸に新しい想いが芽生え始めて行く。
やがて東京に旅立つ日がやってきた。オジイの反対を押し切って、東京行きを決心した彼女。決意の奥には、母の手紙の消印でしか見たことのない「渋谷」という文字の存在も大きかった。
忙しい東京の日常の中で、いつのまにか自分の誕生日さえ忘れてしまった風希。そんな彼女の元に、カイジが母の手紙を持ってやってくる。いよいよ来年は、20歳の誕生日。とうとう母と会える日がやってくるのだろうか…。

スタッフ

監督・脚本:熊澤尚人
撮影:藤井昌之
ビデオエンジニア:さとうまなぶ
美術:花谷秀文
録音:古谷正志
音響効果:原田慎也
編集:山中貴夫
脚本協力:まなべゆきこ
助監督:橋本光二郎

主題歌プロデュース:織田哲郎
主題歌:永山尚太「太陽ぬ花」
製作:エルゴ・ブレインズ、ビジュアルアート研究所、IMJエンタテインメント

キャスト

(安里風希):蒼井優
(安里尚栄):平良進
(安里昌美):南果歩
(内盛海司):金井優太
(相葉幸子):中村愛美
(田中):前田吟
(平良美咲):比嘉愛未(新人)
(鳩山レイナ):かわい瞳
斎藤歩
川田楽々
山本舞子
小池唯我
池間結
内盛正子
井上垣子
菊地佐玖子
沙智

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