2005年/日本/カラー/ビスタサイズ/ステレオ/90分/ 配給:ウィルコ

2006年01月25日よりDVDリリース 2005年7月2日(土)テアトル新宿ほかにて全国順次ロードショー

(C)2005 WILCO Co,.Ltd.

公開初日 2005/07/02

配給会社名 0450

解説


これまでに全くなかった
“脱力系”エンターテインメントの誕生!
・・・何をやっても目立たない平凡な主婦がスパイ募集の張り紙を見つけ!
ドキドキしながら始めたスパイのミッションはなんと、“平凡に過ごすこと”だった・・・

毎回即日完売、常にチケットが手に入らないことで有名だったシティボーイズのライブの作・演出を手がけ、「ダウンダウンのごっつええ感じ」「笑う犬の生活」「トリビアの泉」なとでも独自の笑いを築いてきた三木聡。
テレビ・舞台の業界では知らない者のいない彼が、映画を撮らないことがむしろ不思議と言われていたが、満を持して今年、『イン・ザ・プール』に続く長編監督第2作目として『亀は意外と速く泳ぐ』を送り出すことになった。
この驚きのタイトル『亀は意外と速く泳ぐ』に込められた意味は、知っているはずの日常にも、まだ知らない別の世界があり、それを知ることで少し幸せになる、ということ。
笑いの要素を詰め込んで”笑わせる”のではなく、異なるキャラクターの人間をぶつけてみて、そこから生まれる化学反応を”楽しむ”という、彼独自の笑いの哲学が本作で見事に結実した。
鮮やかでポップな衣装、可愛らしい部屋、レトロな小物のアクセントも効いていて、平凡な主婦スズメ(上野樹里)の可愛らしさとクジャク(蒼井優)の奔放な魅力とが、まわりを囲む”三木組”の曲者役者と絶妙に組み合わさり、可愛くて変な作品に仕上がった。
2作続けての劇場公開、しかも念願のオリジナル脚本、と本来なら力作になるところだが、そこは三木聡、いい感じに力が抜けている。
“脱力系”奥様スバイ映画の誕生です。

ストーリー

片倉スズメは平凡な主婦である。
夫は海外単身赴任中、定期的に電話をくれるが、話すのはペットの亀の心配ばかりである。
毎日が恐ろしく単調に過ぎていく…。
トイレに行けば自分の存在を無視するかのように、おばさんがオナラをし、夫さえ時々自分のことを忘れているようだ。
私は見えていないのか?久しぶりに待ち合わせをした幼馴染の“ジャク”には2時間も待たされてしまう始末(彼女は同じ日に同じ場所で生まれたのだが、反対にスケールの大きい女である)・・このまま歳をとり死んでいくのか?そう思うと恐ろしい…。
そんな平凡を嘆く彼女は、ふとしたことから駅の階段のへこみに張られた広告を目にする。
スパイ募集!
彼女は思わずその番号に電話をかけてしまうのだった。
三日後、彼女は指定された安アパートに向かう。スズメを迎え入れたのは、クギタニシズオとエツコ夫妻。普段は商店街のアナウンス嬢と無職の男である。彼らは自分達がある国のスパイだという。そしてスズメのように典型的な平凡人こそスパイ向き、ぜひスパイになって欲しいと説得する。彼女は半ば強引に活動資金として500万円を渡されてしまった。
こうしてスズメのスパイ生活は始まった。

いっもの平凡な生活も、いざ平凡な振る舞いを意識し始めると恐ろしく難しい。
だが。クギタニ夫妻の一風変わったスパイ特訓はスズメにはすべて新鮮に映る。
一日はあっという間に過ぎて行き、楽しくてしょうがない。日常の裏側には意外な事実がいっぱい隠れていた。それを知ることで特別な知識を得るわけではないが、何か得した気分になるのだった。
そんなスズメの活動に関係あるのかないのか。彼女の周りは急にザワザワし始める。
初恋の加東先輩に出会ったり、普通に生きている人々が実はスパイ仲間だったことを知ったり、さらにはクジャクと引いた商店街のくじ引きで地引網漁体験が当たり、いそいそと出かけると、なんとそこで死体が引っかかってしまう。次第に周りに人が集まってくる。クジャクも何者かに追われ、行方をくらました…。
目立ってはいけないはずのスズメは徐々に注目される存在に。
公安当局も不穏な動きを察知して、スズメをマークし始める。
彼女のスパイ活動はどうなってしまうのか?
そしてついに、最後まで秘密にされていたスパイのミッションが彼女に下った・・・。

スタッフ

脚本・監督:三木聡
製作:橋本直樹
プロデューサー:佐々木亜希子
ラインプロデューサー:坂口慎一郎
プロダクションマネージャー:樋口慎祐
撮影:小林元(JS.C)
照明:堀直之
録音:高橋義照
美術:常盤俊春
編集:高橋信之
音響効果:小川広美
助監督:川村直紀
スタイリスト:礒真由美
ヘアメイク:竹下フミ
監督助手:平体雄二
撮影助手:小宮由紀夫、二階堂悠紀
照明助手:深川寿幸
照明応援:大橋陽一郎
録音助手:杉田信、豊田真一
装飾:谷田祥紀
持道具:村井亜紀
美術応援:坂本太夫、及川幸恵、後藤レイコ、宮田耕嗣
ヘアメイク助手:鎌田千朱希
共同脚本:本田久就
アクション指導:村上潤
スチール:井上貴之
メイキング:井上博貴
制作進行:野村邦彦、山中貴夫
制作進行助手:上田紗衣
制作応援:金子拓也
アシスタントプロデューサー:平耕一
制作デスク:大沢夏来
制作経理:陸野昭子
パラパラマンガ原画作成:小田扉
タイトルデザイン:川上晋一、星健太
宣伝プロデューサー:加藤武史
宣伝担当:原千香世、亀井信子、小川知子
音楽プロデューサー:坂口修
音楽協力:ninpop corp.
衣裳特別協力:アーニーアーノルドパーマー
FILM CONVERT:IMAGICA
Special Thanks to OORONG-SHA
エンディングテーマ「南風」
          Performed by レミオロメン
          SPEEDSTAR/OOKIGUMO
協力:ジェネオンエンタテインメント
   小穴勝幸、柴田一成
製作・配給・宣伝:株式会社ウィルコ

キャスト

上野樹里
蒼井優
岩松了
ふせえり
松重豊
村松利史
緋田康人
要 潤
森下能幸
松岡俊介
水橋研二
温水洋一
岡本信人
嶋田久作
伊武雅刀

播田美保
柿嶋孝雄
池田稔
コハ・ラ・スマート
田中聡元
清田正浩
真鍋誠志
松崎貴司
丹直樹
ジリ・ヴァンソン
ギリヤーク尼ヶ崎
植村りんご
山崎えり
伊藤猛
夕海
飯塚萌木
佐藤優里奈
大谷恭子
橋口未和
杉口秀樹
徳田いずみ
水谷健

渡邊由紀
生沼孝夫
渡辺まさる
中田年紀
兼松由美子
須賀文香
清水絵美子
坪内友弘
吉田基則
嘉山直樹
劉晶晶
須藤淳
高梨怜
高橋美優

要潤FCの皆さん
キャロット
ジョビイキッズ
セントラル子供劇団
セントラル子供タレント
放映プロジェクト

LINK

□公式サイト
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す