原題:CHARON

【結婚の3つの条件】 一切の性生活の不在。 私生活に干渉しないこと。 扶養しないこと。

第53回マンハイム・ハイデルベルグ国際映画祭 インターナショナル・コンペティション正式招待作品

2004年/日本・香港/35ミリ/カラー/ヨーロピアン・ヴィスタサイズ/ドルビーステレオ/89分 配給:ゴールデン・ネットワーク

2005年2月19日(土)よりテアトル池袋にてレイトショー 2004年11月2日(火)より5日(金)まで我孫子・アビイホールにて特別先行上映

公開初日 2004/11/02

公開終了日 2004/11/05

配給会社名 0550

解説



「映画の市場は国際市場」を当然とするスタンスで、アジアを拠点に活動する映画監督・高橋玄が新たにスタートさせたプロダクション『GRAND CAFE PICTURES』の第1回作品が、100%ラヴ・ストーリーの映画『CHARON(力ロン)』です。

製作費はわずか2000万円。それでも、永いキャリアを誇るプロフェッショナルが企画の意義に共鳴し参集。低予算ながら、国際映画市場に通用する35ミリ劇場映画として製作に取り組む準備が始まりました。

プロデューサーは『不夜城』『キッチン』『もういちど逢いたくて(星月童話)』などの日本香港合作映画で知られるポール・チェン(鄭振邦)。監督・高橋玄とはテレビドラマ『九龍で会いましょう』(テレビ朝日)などでタッグを組む他、ジャッキー・チェン作品や中国の名匠チャン・イーモウ、『マトリックス』シリーズのアクション監督として名を馳せるユエン・ウーピンなど錚々たるアジアの国際映画人をサポートしている辣腕です。そのポール・チェンが、昨年から活動拠点を上海に移した高橋玄に「世界に通用する普遁的なラヴ・ストーリーを撮ってくれ』と提案したことから、映画『CHARON(力ロン)』の企画が開始されました。
「国際市場が前提だからこそ、日本の有名性に束縛されることがない新鮮な配役で、どの国の観客が観ても共感できるラヴ・ストーリーを語ることができる』これが映画『CHARON(力ロン)』のポリシーです。
CGもアクションも不要。映画の原点に立ち返った、俳優と演出、それを撮影するキャメラだけで描くヒューマン・ドラマが、映画『CHARON(力ロン)』なのです。

映画『CHARON(力ロン)』は、脚本の完成度の高さから企画段階で、インディーズ映画『メイド・イン・ホンコン』やタイ映画の大ヒット作『オンバック(日本公開題名『マッハ!』)』を世界的ヒットに押し上げた香港の有力映画配給会社ゴールデン・ネットワ
ーク社が、香港、中国、韓国、台湾、タイを中心とするアジア配給を決定。

ストーリー



作家・勝木大(水上竜士)は、結婚相談所で「一切の性生活の不在」「私生活に干渉しないこと」「私を養わないこと」という奇妙な条件を提示した太田秀子(森崎めぐみ)と結婚した。
だが、作家の妻となった秀子は、書店の店員・川杉由都、そしてギャングの示現道男(川本淳市)と暮らす娼婦・カロンという3つの顔を持つ多重生活者。
ある日、客に殺されかけたカロンは、自己防衛で傷害事件を起こす。カロンと道男の関係が変わり始めたその頃、夫である勝木は、妻が娼婦・カロンであると知り、客としてカロンをホテルの部屋に呼んだ。その翌日、カロンは町から姿を消した。夫と恋人にそれぞれ最後の食事をテーブルに残して。
元夫である勝木と、元恋人の道男は、それぞれ別の道からカロンの足取りを追う中で出会い、共にカロンを探す旅に出る。
そして、作家とギャング、ふたりの男が辿り着いた旅の先に見たものは、彼女がカロンと名乗り続けた悲しい謎の解答だった。

スタッフ

プロデューサー:鄭振邦、高橋玄、川本淳市
監督・脚本:高橋玄
撮影:飯岡聖英
照明:小川満
録音:菊地進平
編集:菅野善雄
音楽:高井ウララ、村上純、小倉直人
効果:柴崎憲治
美術:吉田悦子
メイク:小堺なな
助監督:中西正茂
スチール:永山昌克
配給:グランカフェ・ピクチャーズ

キャスト

川本淳市
水上竜士
森崎めぐみ
水木英昭
舩木壱輝
國井まりあ
深井亜紀
新橋鳩美
藤村忠生
中田圭
山下真広
岡村洋一
木下順介
いわいのふ健
吉守京太
手呂内康佑
張魔夫

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